Teen's Snapshots

言葉よりも絵のほうが感情が伝わるから。アニメの影響を強く受けるグラフィックデザイナー【若山依乃里・19歳】

言葉よりも絵のほうが感情が伝わるから。アニメの影響を強く受けるグラフィックデザイナー【若山依乃里・19歳】

「気になる10代名鑑」の262人目は、若山依乃里さん(19)。多摩美術大学に通いながら、同じく美大生の友人らと一緒に展示を開催するなど、表現活動に取り組んでいます。幼いころから絵を描くことが好きだったという若山さんに、創作活動への想いや憧れの存在、将来のことなど、くわしく聞いてみました。

若山依乃里を知るための5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか?

自分の感情をテーマに、絵やイラストを描いています。

先日、友人たちと一緒に展示を開いたんですが、そのときのテーマは『対比』で、明るい感情と暗い感情を持った対照的な女の子のイラストの作品を発表しました。全体的には、鮮やかな色味を使った作品が多いです。自己制作においては誰が見てもわかってもらえるように、伝わりやすさを意識して創作しています。

大学では、1年生なのもあって、基礎的な授業が多いですが、その中でも課題に自分なりに答えることを意識して、試行錯誤しながら取り組んでいます」

 

 

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Q2. 活動を始めた理由は?

絵を描くことが、いちばん得意なコミュニケーションだと思ったから。

私は自分の意志を人に言葉で伝えることが苦手で、うまく伝えられないことが多くて。そこで、どうやったらうまく伝えられるのか考えたときに、いちばん素直に自分の感情や意志を表せる手段が、絵を描くことだったんです。

小学生のころから絵を描くことが好きで、よく描いていたんですが、たまたま描いた絵がコンクールで賞をいただいたことがあって。そういう経験もあって、絵を描くことで感情を表現するのが向いているんだと自分自身でも認識するようになりました」

Q3. 創作活動をする中で、壁を感じたり辛かったりすることはありますか?

絵を通して誰かに思いを伝えたいからこそ、それがうまく伝わらなかったり、認められなかったりすることに、壁を感じてしまいます。どう描いたらちゃんと伝わるんだろうと考える日々です。

あとは描きたい絵と、描ける絵にギャップがあること。自分の頭の中で想像しているものを描く技術が足りないことが、いちばんもどかしい。スキル的な部分ではまだまだ勉強しなきゃいけないし、自分のスタイルを確立させるために自己制作の時間をもっとつくりたいんですが、学業との両立が大変だったり……。

それでも、やっぱり描くことは好きだし、もっとうまくなりたいという気持ちがあるので、描くことはやめないんだろうなと思います」

 

 

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Q4. 影響を受けた人や作品などがあれば、教えてください。

アニメが好きでよく見ているので、自然に影響を受けていると思います。特に、宮崎駿さんや新海誠さんの作品が好き。『魔女の宅急便』は何度見返したかわからないぐらい見ていて、ストーリーも大好きですし、ジブリ作品や新海監督の絵の美しさには、いつも惚れ惚れしてしまいます。

他にも、『SPY FAMILY』や『ソードアート・オンライン』といった最新のアニメ作品から、70年代に放映されていた『キテレツ大百科』なんかも見たりします」

Q5. 今後の展望・将来の夢は?

デザイナーになって、とにかくいろんなものをつくってみたいです。大学に入る前、1年間浪人していたんですが、そのときに自分の将来について本気で考えて、私はやっぱり表現の世界で生きていきたいと思ったんです。

2年生になれば、広告や映像など、大学で学べる範囲が広がるので、具体的にどんなジャンルの表現をやっていきたいかは、これから決められたらいいなと思っています。

いま興味があるのは、街や駅などで見かける広告。けっこう前なんですけど、森永乳業がプリンの食感を擬似的に体感できるポスターを駅に出していたことがあって。ああいうふうに、いろんな人に見て面白がってもらえるような広告に、いつか携わってみたいです」

若山依乃里のプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都足立区
所属:多摩美術大学
趣味:フィルムカメラ、アニメ鑑賞
特技:長距離走
大切にしている言葉:笑う門には福来る

若山依乃里のSNS

★Instagram

 

 

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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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