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ダウ90000吉原怜那「高校時代のモヤモヤを地下お笑いにぶつけていた」グループ加入秘話も【ダウ90000インタビュー#2】

ダウ90000吉原怜那「高校時代のモヤモヤを地下お笑いにぶつけていた」グループ加入秘話も【ダウ90000インタビュー#2】

単独チケットが10分で完売するなど、お笑い界からも演劇界からも熱い視線を集める8人組ユニット「ダウ90000」。そのメンバーひとりずつに単独インタビューを行うスペシャル企画。インタビューの第2回は、吉原怜那さん(21)。最年少メンバーかつ現役大学生ながら、メンバー随一のお笑いフリークとして、大喜利ライブに参加するなど、グループの枠を飛び越えて活躍中です。そんな吉原さんに、メンバーたちとの出会いや青春時代について、じっくりインタビューしてみました。

【ダウ90000インタビュー】単独チケットが10分で完売する最注目の8人組「ダウ90000」メンバー個別インタビューを敢行
【ダウ90000インタビュー】単独チケットが10分で完売する最注目の8人組「ダウ90000」メンバー個別インタビューを敢行
いま、お笑いファンや演劇好きから、最も熱い視線を送られている、といっても過言ではない「ダウ90000」。この度、Steenzでは、メンバーそれぞれが、どんな10代を過ごし、どんな決断や選択を積み重ねて、いまに至っているか […]
https://steenz.jp/9822/

ダウ90000に加入したきっかけは?最初から打ち解けられた?

ー今回はよろしくお願いします! よく聞かれるかもしれませんが、吉原さんは唯一、他のメンバーのみなさんと学校が違いますよね。グループに入ったのはどんな経緯だったんですか?

「ずーっとお笑いが大好きで、大学に入学するタイミングで、『東大落研(東京大学落語研究会)』っていうお笑いサークルに入ったんです。1年生のとき、そのサークルのイベントに、ダウ90000の前身の『はりねずみのパジャマ』が出ていたんです」

ー運命の出会いですね。

「そのライブもめちゃくちゃ面白くて、それで落研の先輩が蓮見さんたちと仲良くなったのもあって、蓮見さんから『YouTube用のコントを撮るから参加しない?』って誘ってもらったんです。蓮見さんとサークルの先輩ひとりと私で、3人のコントをやって。それで、蓮見さんが面白いねって言ってくれて、その流れで加入しました

ー他のメンバーは『はりねずみのパジャマ』出身ですよね。最初からうまく溶け込めましたか?

「いや、最初のほうはゲストみたいな感覚で。みんな年上だし、なかなか敬語も取れなかったです。すいません、お邪魔してまーす、みたいな感じ。でも第1回公演の『フローリングならでは』のときに、しっかり稽古期間があって、ちゃんとメンバーとお芝居ができて、そこからダウの一員としての自覚が芽生えてきました」

ーコントやYouTubeを見ても、いまではすっかりメンバー同士の信頼感を感じます。

「こういうインタビューのときとか、逆に申し訳ないです。全員が日芸で『はりねずみのパジャマ』出身だったら、説明がもっと簡単じゃないですか。でも私、地元が日芸のキャンパスに近くて、なんとなく雰囲気を知っているのもあって、『みなさん日芸ですよね?』って言われると、『えーっと、あ、はい』みたいに言っちゃうこともあります(笑)

華やかな子役がなぜ地下お笑いフリークに?活動の原動力となった高校時代の葛藤

ーお笑い好きということで、いつごろから好きだったんですか?

「小さいときからずっと『エンタの神様』は見てましたし、『はねトび』とか『レッドシアター』とか『ピカルの定理』が大好きでしたね。コント番組がすごい好きで。子役をやっていたので、『将来の夢は女優です』って書いていたんですけど、そのときにイメージしていたのは、『ワンナイ』に出てた小池栄子さんや、『ピカル』に出ていた夏菜さんで。全然ドラマとか映画じゃなくて(笑)」

ーライブにもよく行かれていたんですよね。

お笑いライブに通い始めたのは、2015年のMー1グランプリで、メイプル超合金さんを見たのがきっかけで。この人たちを生で見たい!って思って、メイプル超合金さんの出るライブに行ったら、地下のお笑いライブってこんなに面白んだって衝撃を受けて。それが中学3年生くらいです。高校時代とかは、お客さんが4人くらいしかいないライブとかにも行っていました」

ー小さいころは、どんな子どもでしたか?

すっごく目立ちたがり屋な子どもでした。塾に行ってる頭いい子がいっぱいいるのに、先生に当てられたい、発言をしたいっていう気持ちが大きくて、いつも手を挙げていて。小学校でも学級委員をやったり、放送委員をやったりして。6年生のときには、ずっとなりたかった運動会の応援団長のオーディションとか受けたりも。

小学4年生ぐらいから子役をやっていたんで、その影響もあったかなと思います」

ーそれからずっと中心的なキャラだったんですか?

「中学校までは、わりと小さな世界だったし、よく喋るほうだったので、けっこう目立っていましたね。でも高校になると人も多くなって、いろんな個性が集まるじゃないですか。子役の事務所も中学までで卒業しちゃったんで、高校のときはそうでもなくて。少し方向を迷っていました

ー思ったような高校生活じゃなかった?

「いや、楽しかったんですよ。友達もいましたし。でも、昔同じ事務所だった子がデビューしたり、テレビに出始めたりして、『私もああなっていたかもしれない』みたいな思いがどこかにあって、現実の自分とのギャップを感じて……。だから、少しドロドロした感情があったんですよ。

でもそれが多分、お笑いにのめり込む原動力になっていたんだと思います。面白いものを吸収して、お笑いの世界でひと旗上げてやる、というか……」

ーそれで大学に進んで、お笑いサークルへの加入につながるんですね。

「そうですね。お芝居も好きだったし、お笑いにもハマっていたから、演劇もお笑いも、どっちもできるところがないかなって探していたんです。これだって思うサークルはあったんですけど、けっこう歴史のある、ガチガチの厳しいサークルで、それこそ1年のうちは授業に出るヒマない、みたいな。それはちょっと難しいかなぁとか思っているうちに、蓮見さんたちに出会って、ダウ90000に入れてもらって……」

ー演劇とお笑い、まさにピッタリですね。

「本当にラッキーで。大学にいるうちに、どこか劇団のオーディション受けようかなとか、事務所のオーディション受けようかなとか、いろいろ先のことも漠然と考えていたんですけど、いちばんやりたかった演劇とお笑いができる居場所が、すごく早く手に入って」

お笑いでは私がメンバーを引っ張る!吉原怜那の野望とは

ー『M-1グランプリ』で注目されるなど、お笑いのコンテストなどでも結果を残して、知名度が上がっている実感はありますか?

「あるような、ないような(笑)。1年前とかは、ライブに出た後にみんなでエゴサして、そうしたら感想が出てきて、めちゃくちゃ喜んだり、落ち込んだりしていました。いまはそのときと比べると、日常的にたくさんつぶやいてもらったり、名前を知ってもらえて、すごく変わったと思います。でも、自分のスタンスはそんなに変わってないかも」

ー調子に乗ることはあんまりない?

「いや、元々の性格で、有名になりたいっていうのはあったから、めちゃめちゃ嬉しいんです。でも環境の変化でいうと……コロナ禍の影響も大きいのかも。大学入って間もないときからコロナ禍で、あんまり大学生活をエンジョイできていないし、そうやって世の中が変わっていくのと同時に、自分の環境も変わっていったので、気がついたら自分もまわりも変わってた……みたいな感覚です。

環境的にはすごいスピードで変化していて、いまだに信じられないなぁと思いつつ、やっていることはコントと演劇で、ずっと変わってないっていうものあるかも」

ー吉原さんが考える、ダウ90000の目標とか、こうしていきたいっていう気持ちはありますか?

「やっぱり、蓮見さんの書く脚本を、メンバーみんなの力でもっともっとクオリティを上げていきたいし、そのために、もっとうまくなりたいっていうのはあります。そうやって8人の力が合わさって、これはダウ90000にしかできないクオリティだね、みたいになところにもっていきたい。

その結果、ひとりひとりがもっとフォーカスされるようになれたらいいかな。あ、あとはやっぱり『キングオブコント』の決勝に行きたいです。

個人的には、お笑いの技術を私が引っ張っていけるぐらい、もっともっと面白くなりたいと思っています!」

ー目標にしている存在っていますか?

「面白い芸人さんは本当にたくさんいて、明確にこういう人になりたいってい方はいないんですけど……。両親からは『ラランド』のサーヤさんみたいになれって言われています。芸人をやりながら、企業から内定もらえるような、ちゃんとしたスキルを身につけなさいって(笑)。

でもたぶん無理で。私、けっこう時間の使い方とか下手で。ちゃんと早起きしているのに遅刻しちゃったり、すっぴんで出かけたり。あと手先が異常に不器用で……」

ー『ラランド』なら、どちらかというとニシダさんキャラですか?

「いや、でもダウの中でのキャラ付け的には、あんまり私がルーズなのは良くないなって思うので、もっとデキる人間になれるように、奮闘中です!」

吉原怜那 プロフィール

2001年2月22日生まれ。東京都出身。

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吉原 怜那 (@yoshirenalaser) • Instagram photos and videos2,729 Followers, 211 Following, 8 Posts – See Instagram photowww.instagram.com

ダウ90000出演情報

フジテレビ『ダウ90000 深夜1時の内風呂で』

放送日時:9月28日(水) 25時20分~26時20分 ※関東ローカル
放送終了後、「TVer」にて無料見逃し配信(10月13日23時59分まで)
出演:ダウ90000(道上珠妃、吉原怜那、中島百依子、忽那文香、上原佑太、園田祥太、飯原僚也、蓮見翔)、勝村政信

Hulu ショートドラマ「今日、ドイツ村は光らない」

配信日時:2022年10月5日(水)0:00~
初回は5エピソード、2回目以降、毎週水曜0:00より2エピソードずつ配信。日本テレビでは毎週土曜14:50ごろからオンエア。※初回10月8日(土)は 13:50ごろから。
出演:小関裕太、ダウ90000(道上珠妃、吉原怜那、中島百依子、忽那文香、上原佑太、園田祥太、飯原僚也、蓮見翔)

新作演劇公演「いちおう捨てるけどとっておく」

2022年10月5日(水)~19日(水)
東京都 新宿シアタートップス
作・演出:蓮見翔
出演:園田祥太、飯原僚也、上原佑太、道上珠妃、中島百依子、忽那文香、吉原怜那、蓮見翔

前回のインタビューはこちら!

ダウ90000の頭脳・蓮見翔はどんな10代を過ごしていた?結成前夜とこれから【ダウ90000インタビュー#1】
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Photo:Masaharu Arisaka(STHU)

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Steenz編集部

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