「気になる10代名鑑」の96人目は、佐藤夢奏さん(15)。小学生のとき、同世代の居場所づくりをするべく、母親と共に起業。その取り組みはビジネス誌Forbesの「U15 才能開花の原点」でフィーチャーされたほど。取材の前日にも新事業をリリースするなど、精力的に活動を続ける若き社会起業家に、10個の質問に答えてもらいました。
■佐藤夢奏を知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「東京都出身の15歳です。小学6年生のとき、母と一緒に『株式会社まなそびてらこ』を起業しました。現在も取締役社長として活動しています。4月からはN高等学校の特別奨学生としてオンライン通学コースに通い始めました。昨年から新しくできたコースで、ディスカッションする機会が多いのが特徴。人と話すのが好きなので、授業が楽しみです」
大変失礼致しました。
4月からは小学生ではなく、N高等学校特別奨学生オンライン通学コース1年生になります!宜しくお願いします🌸🤍今日から高校生起業家だ…。それに見合う人にならないとですね💦#N高等学校 #JKブランド pic.twitter.com/lCBY89bL1O— 佐藤夢奏@中学生起業家 (@yumekamanasobi) April 1, 2022
Q2. 活動について教えてください。
「たくさんの人の生き方を知ることができる、子どものためのサードプレイスづくり。社名『まなそびてらこ』には、学びの中に遊びを見出し、遊びながらも学ぶ、それを体現する寺子屋にしたいという意味を込めています」
Q3. 会社を立ち上げたきっかけは?
「会社を立ち上げる前の小3のときくらいから、いまの事業につながるような活動をしていたんです。『子ども記者クラブ』という、小中学生が大人に会いに行って、取材を通して生き方や価値観を学ぶイベントがあって。そういう活動をする中で、ありがたいことに、企業の方とコラボする機会も増えていって、体制を整える必要があったので、母と一緒に起業しました。だから、『起業しよう!』と思って起業したわけではないんです。
今でこそ、小学生や中学生の起業家は増えていますが、当時小学生で起業する人はあまりいなかったので、不安も大きかったです」
Q4. 最近始めたのは、どんな取り組みですか?
「先日、会社を立ち上げてから3周年を記念して『まなそび未来発見想像会員』をリリースしました。これまでも多くの単発イベントや長期プロジェクトなどは開催していたのですが、他では体験することがなかなかできなくて、参加のハードルも高くない場所づくりがしたいと思って。スキルなどが一切不要の、誰でも参加できる会員システムをはじめることにしたんです」
Q5. 高校生活で挑戦してみたいことはありますか?
「高校生になってやりたいことがたくさんあるんです。そのひとつが、仲間づくり。私自身、社会課題を解決してる人というよりも、『社会を面白がって生きている人』というふうに見られたくて。高校生になれば、活動範囲もグッと広がると思うので、一緒に社会を面白がれる仲間を増やしていきたいです! 日本全国、海外にその輪を広げられたらいいな」
Q6. 趣味はありますか?
「家族にもびっくりされるぐらい音楽が好きで、家の中では、いつも音楽がかかっています。あとはダンスも好き。ひとりでダンスに向き合う時間が好きなんです。小学生のころはチアをやっていて、全国大会にも出ました。いまでもK-POPとか流行りのダンスを踊るのが好きです」
Q7. 普段はどんな友達と過ごすことが多い?
「会社の事業をきっかけに関わっている子が多いかも。オンライン化が進んだおかげで、日本全国のいろんなところに友達がいるんです。自分で踊ったダンスとかを、LINEで送ったりして、見てもらったりしています(笑)」
この間、屋上でダンスを踊りましたー。めちゃくちゃ内股になっているし、突っ込みどころ満載ですが、外でガッツリ汗かけたこと、とてもスッキリして気持ち良かった✨ pic.twitter.com/l5Ef6vSDnU
— 佐藤夢奏@中学生起業家 (@yumekamanasobi) June 28, 2020
Q8. 社会がもっとこう変わればいいのに、と思うことはありますか?
「いろんな生き方を認め合える社会になってほしい。多様性っていうと、ジェンダーや人権問題のことを取り上げられる場面が多いけど、決して特別なことじゃないと思うんです。自分自身だって、多様性を形成しているひとつだから。自分の人生と向き合って、自分の生き方を思いっきり楽しめる人が増えたらいいなと思います」
Q9. 今後の目標や展望を教えてください。
「私がいない状態でも、『まなそびてらこ』の事業が進んでいく状態になること。いま、10数人ぐらいの同世代のメンバーが集まっているんですが、もともと私の作ったイベントに参加してくれていた人たちが多いので、どうしても、私ありきで会社が動いている部分が大きいんです。
でも、私ひとりじゃ、成し遂げたい教育改革とか社会課題を解決することはできない。だから少しずつ体制を整えながら、いずれは私がいなくても、まなそびてらこの輪が日本中、そして世界中に広がっていくようになったらいいなと思っています」
Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。
「いまの時代ってアクションを起こしやすいし、SNSを使えば仲間も集まりやすい。やってみたいことがあるなら、自分で可能性を制御せず、挑戦していきましょう!仲間がいれば自分の足りないところも補ってくれるはずです」
■佐藤夢奏の今日のファッション
「普段から母と一緒に使ってる服も多いです。今日のポイントはバッグ。売り切れで、ようやく買えたバスキアとのコラボアイテムなんです。メッセージ性のある作品やアーティストの作品に惹かれます」
■佐藤夢奏のSNS
★HP
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Photo:Eri MiuraText:Ayuka MoriyaEdit:Takeshi Koh