
「気になる10代名鑑」1406人目は、あいとさん(19)。鹿児島県にあるフリースクール「こもれびの森」で、ワークショップやイベントの手伝いをおこなっています。不登校の子どもたちやその保護者に寄り添い、学校以外の学びや遊びの場を伝えたいと語るあいとさんの、活動にかける想いとその原動力に迫りました。
あいとを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「鹿児島県のフリースクール『こもれびの森』で、ワークショップやイベントのお手伝いをしています。
ここは、卒業した小学校の校長先生が運営していて。何らかの原因で学校に通えなくなってしまった小中高生や、その保護者を対象にしています。
地域の子どもたちも交えていっしょに遊んだり、カレー作りなどのプログラムを手伝ったりしながら交流を深めています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校3年生の夏に参加した『ディスカバ!』という探究プログラムがきっかけです。
そこで子ども向けの遊びを考えたのですが、『この遊びは本当に実現できるのかな?』『安全面は大丈夫かな?』と疑問が湧き、実際に現場で試してみたいと考えました。
そのとき、母校の小学校の校長先生が鹿児島でフリースクールを開いていることを聞いて、自ら連絡をとって1ヶ月以内にお手伝いへ行こうと決めました」

Q3. 活動をする中でつらかったことは?
「現地に向かう直前、台風が鹿児島を直撃してフリースクールが全壊してしまったことです。
子どもたちが木で作ったツリーハウスのような遊び場もすべて流され、到着してからの4〜5日間は崩れた建物の回収や片付けに追われました。
先生が『フリースクールをやめようか』と落ち込んでいたときは悲しかったですが、保護者の人たちが『わたしたちがまた作るから!』と一致団結して復興作業に励む姿を見て、ここがどれほど必要とされている場所なのかを強く実感しました」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?
「子どもと接するときは座ったり屈んだりして『目線を合わせること』、保護者と話すときは自分の価値観を押し付けずに『聞くこと』を意識しています。
ある保護者から『周りがみんな通わせているから学校に行かせなきゃと勝手に焦っていたけれど、学びの場は学校だけじゃないと気づいた』と聞かされたときはハッとしましたね。また、フリースクールで料理を経験した子が、家でも自発的にご飯を作ってくれるようになったという話も印象に残っています。
遊びや体験の中で、自分の得意なことに気づけるこの場所を、これからも守っていきたいです」
Q5. 将来の展望は?
「大学で学びを深め、保育士資格と幼稚園教諭2種の免許を取得して、将来は福祉や教育に関わる仕事に就きたいと考えています。
自分とは違う意見や価値観を持った相手でも、しっかり受け入れて認めることができる教育者になるのが目標です」

あいとのプロフィール
年齢:19歳
出身地:千葉県佐倉市
所属:桜美林大学健康福祉学群、こもれびの森
趣味・特技:ギター、料理、サッカー(特技:ソロギター)
大切にしている言葉:謙虚
Photo:Nanako Araie
Text:Selna Iwasa






