Teen's Snapshots

自由な時間を守るために、お金を学ぶ。14歳からクレカについて学ぶアメリカでの気づきを、学生団体に還元【ヴェチェレック美亜・15歳】

自由な時間を守るために、お金を学ぶ。14歳からクレカについて学ぶアメリカでの気づきを、学生団体に還元【ヴェチェレック美亜・15歳】

「気になる10代名鑑」1386人目は、ヴェチェレック美亜みあさん(15)。日本で高校生向けの金融・ビジネス教育を届ける学生団体「VentryX」を運営しています。きっかけは半年間過ごしたアメリカで当たり前だった金融教育の授業だったと話す美亜さんに、アメリカ生活での学びや、金融教育に欠ける思いを聞きました。

ヴェチェレック美亜を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

「高校生にお金教育を届ける学生団体『VentryX』を運営しています。 “高校生の高校生による高校生のためのビジネスコンテスト”の運営や、ゲーム感覚でお金の管理や投資を学べるウェブサイトの制作などをおこなっています。

大切にしているのは、『自由』と『コミュニティ』というキーワードです。難しいと思われがちな金融の知識を、同世代で分かち合える場所をつくることで、高校生が自分たちの力で、理想の未来を自由にデザインできる環境を整えています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「中学2年生のときに親の仕事の都合で半年間過ごした、アメリカでの経験がきっかけです。現地で入ったビジネス教育団体『FBLA』で、自分たちで起業したり、企業とパートナーシップを組んだりする先輩たちの姿に衝撃を受けました。

特に心に刺さったのは、14歳や15歳のうちから家賃の選び方やクレジットカードの使用法を学ぶ『パーソナルファイナンス』の授業です。アメリカでは、将来の自分の人生を守るための知識を、若いうちから身につけることが当たり前。でも日本には、そうやって学び合えるコミュニティが少ないと感じて、それなら自分でつくろうと決心しました」

Q3. 活動をするうえで、大切にしていることは?

「お金の知識を、好きなことに没頭できる『自由な時間』を確保するためのツールとして捉えることです。 わたしは7歳からクラリネットを吹いていて、言葉にできない想いを音で表現できる音楽のときが、なにより大切です。でも、大人になってから働き詰めで余暇がない生活になってしまったら、そんな大好きなことも続けられなくなってしまいます。

若いうちにお金の管理や投資の知識を身につけることは、将来、お金に振り回されずに、自分の時間を自由に選択できるようになるための手段になると思うんです。大好きな趣味や夢をあきらめないために、高校生のうちから備えることの大切さを伝えたいと思っています」

Q4. 活動をするの中で、印象的だった出来事は?

「わたしは、中学3年生の春に、以前通っていた日本の学校へと戻りました。アメリカでは、周りに流されず自分を表現して挑戦する大切さを学びましたが、帰国した当初は『この積極性を日本で出しても、浮いてしまわないだろうか』と不安を感じていました。

そんな葛藤の中で、学校行事の合唱コンクールで指揮者をやったんです。最初は責任感からでしたが、練習を重ねるうちに、みんなとひとつの音を創り上げる楽しさに目覚めていきました。

本番が終わったあと、クラスメイトや先生から『すごかったよ』『帰ってきてくれてよかった、ありがとう』と言ってもらえたときは、本当にうれしかったです。 この経験が『日本でも自分を出して挑戦していいんだ』という大きな自信になりました。アメリカで得た『挑戦する心』を、日本でも発揮していいんだと確信できたことが、いまの学生団体の立ち上げや、リーダーとしての活動につながっています」

Q5. 将来の展望は?

「わたし自身が多くのメンターに支えられてきたように、今度はわたしが誰かの可能性を広げるメンターのような存在になりたいです。『VentryX』を、将来の日本を担うビジネスリーダーを輩出する団体に成長させていきたいと考えています。

また、わたしはスティーヴン・キングの『You can only learn by doing(行動することによってのみ学べる)』という言葉を大切にしています。 完璧な計画がなくても、まずはやってみること。これからも、ビジネスや金融という武器を若者に届けることで、誰もが自分の人生を自由にデザインできる社会を切り拓いていきたいです」

ヴェチェレック美亜のプロフィール

年齢:15歳
出身地:長野県長野市
所属:三田国際科学学園高等学校、VentryX
趣味・特技:吹奏楽(クラリネット)、音の編集(ミキシング)、投資、靴下コレクター
大切にしている言葉:失敗は成功の過程

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Photo:Nanako Araie
Text:Selna Iwasa

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Seruna Iwasa

ライター

2004年生まれ、埼玉県出身。立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科在学。カナダの高校に通っていた際に「セントリベル」を立ち上げ、現在も代表を務める。中高生のキャリア教育に関わる「ディスカバ!」でもメンターも担う等、幅広く活動している。

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