
「気になる10代名鑑」1357人目は、永峰武流さん(17)。発達障がいや不登校の子どもたちを支える学生団体「Bridge Youth」を立ち上げました。自身も学習障がいの当事者として困難を経験してきたからこそ、当事者の視点で支援に取り組む思いや、その先に描く未来について話を聞きました。
永峰武流を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「2026年2月に設立した学生団体『Bridge Youth』で、発達障がい・不登校支援に取り組んでいます。
具体的には、中学生から高校生を対象に、第三の居場所の相談や、その人に合った支援機関・行政機関・児童相談所などへの橋渡しをしていて。また、発達障がいに関する悩みや学校生活の相談をInstagramのDMでも受け付けています。
現在のメンバーは3人で、自身も発達障がいや不登校など、生きづらさを経験した人を中心に集まっています。経験した人だからこそ、支えてくれた人に恩返しをしたいという思いを持っていると思いますし、当事者の人たちの気持ちに寄り添うことがよりできるのではないかと思っているんです」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「小学3年生のときに学習障がいと分かり、文字の読み書きなどに困難を抱えてきたことです。
中学生になる頃には症状がある程度落ち着いたこともあり、同じ発達障がいのある身近な人から、これまでの自分の経験を聞かれたり、相談を受けたりすることが増えました。
その中で、まだまだ発達障がいに対しての理解が進んでいない現状を実感して。『どうすれば、障がいのある人とそうでない人の間にトラブルが起きない社会になるのか』と改めて考えるようになりました。そこでたどり着いたのが、『組織やクラスにあるルールは同じように守りながらも、障がいのある人でも自分らしさを出せる社会をつくりたい』という思いでした。
学生団体を立ち上げれば、この思いをかたちにできるのではと感じ、学生団体『Bridge Youth』を設立しました」
Q3. 活動するうえで、大変だったことは?
「いちばんの課題は人を集めることです。学生団体という存在自体を知らない人も多く、活動に興味を持ってくれても、『親を説得できなかった』『実績がなく信用できない』と言われ、加入に至らないこともありました。
ぼく自身も、はじめは学校外で活動することに対して反対を受けました。しかし、自分の思いを先生方に何度も伝え、理解を得たことで、活動を続けることができています。
現在は、生徒会時代の横のつながりを生かして、他校の生徒3人で活動しています。今後は13人程度まで仲間を増やし、それぞれが学業と両立しながら継続できる組織を目指しています」

Q4. 印象的だった出会いは?
「教育系学生団体『ETOE』の代表・高松優大さんとの出会いです。教育への知識が非常に豊富で、団体運営のノウハウを惜しみなく教えてくださいました。
特に印象に残っているのは、『ワークショップやイベントをすることが目的ではなく、その先にある実現したい社会を見失ってはいけない』という言葉です。
それまで活動そのものが目的になりかけていた自分にとって、大きな気づきとなり、いまでも活動の軸になっています」
Q5. 将来の展望は?
「最終的な目標は、『組織やクラスにあるルールは同じように守りながらも、障がいのある人でも自分らしさを出せる社会』を実現することです。
そのために、100人規模の道徳授業を実施したいと考えています。学校では、発達障がいのある人の失敗に対して強い言葉が向けられる場面も少なくありません。しかし、障がいの特性を理解し、お互いのいいところを生かし合える関係を築くことができれば、トラブルは減らせると考えています。
支援活動だけで終わるのではなく、一人ひとりが相手を思いやり、自分らしさも大切にできる社会をつくるために、教育というかたちでもアプローチしていきたいと考えています」

永峰武流のプロフィール
年齢:17歳
出身地:千葉県袖ケ浦市
所属:学生団体BridgeYouth
趣味:ランニング、野球観戦、ピアノを弾くこと、作詞すること
大切にしている言葉:「愛は信頼でできている、信頼はあいでできている」「大事なのはどこで働くかじゃない。どう働くかだ」
永峰武流のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text: Yuka Miyazaki






