
「気になる10代名鑑」1290人目は、ひかりさん(19)。中高生の探求支援や母校でのティーチングアシスタントを通じて、あらゆる立場で「先導者」として活動しています。その憧れのきっかけは幼稚園の先生だったと話してくれたひかりさんに、当時のエピソードや活動で大切にしていることについて聞いてみました。
ひかりを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「大学で政治経済を学びながら、中高生の学校に行ったり、大学でさまざまな学問分野に基づいたプログラムを開催したりして、探究を支援する『ディスカバ!』の大学生メンターとして活動しています。
また、自身の母校でもある通信制高校にて、ティーチングアシスタント(TA)として、部活の運営サポートにも取り組んでいます。
これらの活動に共通しているのは、『誰かの発見をつくるお手伝いをする』ということです。イベントの企画やワークショップを通じて、生徒たちが『やってみたい!』と思えるきっかけや、その一歩を踏み出せる環境を用意することに、いちばん力を注いでいます」
この投稿をInstagramで見る
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「幼少期に出会った幼稚園の先生がわたしの原点です。
その幼稚園では、自分たちで考えて行動することを大切にしていたのですが、印象的だったのは、クラスでお店屋さんを開いたときのことです。何を売るか、どうやって商品をつくるか、さらには通貨のデザインや値段設定まで、すべてを自分たちに選ばせてくれました。
あくまで、わたしたちが楽しめるようなレールを敷いてくれていて。そんな姿が、わたしの理想とする『かっこいいお姉ちゃん像』であり、場を引っ張る『先導者』への憧れにつながりました。
その後、中学校で不登校を経験し、自分を責める日々も過ごしましたが、通信制高校でどんな自分でも受容してくれる仲間に出会えて。自分にもできることがあると思えるようになったことが、現在の活動につながっています」
Q3. 活動するうえで、大切にしていることは?
「『答えを教えない』ということです。生徒が持っているビジョンや考えを、まずは何よりも尊重したいと考えています。
以前、母校の部活動で生徒が新しい企画案を持ってきたことがありました。わたしの目から見て、より効率的だと思える方法がほかにあったのですが、それをすぐに正解として提示することはしませんでした。まずは生徒の熱意を汲み取り、そのビジョンをより輝かせるためには、どうブラッシュアップすればいいかをいっしょに考える案出し役に徹するようにしているんです。
また、物事の二面性を捉え、まずはポジティブな面から探ることも、対話の中で大切にしているこだわりです」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?
「人と人が受容し合い、最終的には誰もが自分自身を肯定できる社会を実現したいです。
それを確信したきっかけは、『ディスカバ!』の探究プログラムの最終日に、参加者からお手紙をもらったことでした。それまでは不安もありましたが、『ひかりさんが先導してくれたおかげで、一歩踏み出せた』という感謝の言葉を直接受け取ったとき、先導者という存在が誰かの人生に与える影響の大きさを肌で感じました。
世の中には、言葉で否定されたり、制度の狭間で救われなかったりする人がいます。そんな人たちが、『ここにいてもいいんだ』と心から思える場所を増やしていきたいです」
Q5. 将来の展望は?
「なりたい自分を見つけることが、いまの大きな目標です。特定の業界に縛られるのではなく、未知の出会いや新しい価値観を拒絶しない、柔軟な人でありたいと考えています。
過去に福祉を学んだ経験や、いま学んでいる政治経済、そして教育支援の活動など、すべての経験を糧に、自分も楽しみながら周りの人にもワクワクを届けられるような先導者のかたちを模索し続けていきたいです」

ひかりのプロフィール
年齢:19歳
出身地:神奈川県厚木市
所属:日本大学、ディスカバ!
趣味・特技:お昼寝、読書、ライブ映像鑑賞、言語化
大切にしている言葉:目の前にあるものこそ大切に
ひかりのSNS
この投稿をInstagramで見る
Photo:Nanako Araie
Text:Selna Iwasa






