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不登校が貧困につながる「不登校離職問題」。自身の経験から不登校問題に家庭ごと向き合う高校生【中里陽大・16歳】

不登校が貧困につながる「不登校離職問題」。自身の経験から不登校問題に家庭ごと向き合う高校生【中里陽大・16歳】

「気になる10代名鑑」1272人目は、中里陽大あきひろさん(16)。『そばサポあきひろ』という団体の代表として、不登校離職問題に取り組んでいます。不登校時代、母が離職することになりかけたことがあると、当時の経験を話してくれた中里さんに、活動で大切にしていることや将来のビジョンについて聞いてみました。

中里陽大を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

『そばサポあきひろ』という団体の代表として、不登校の本人や親御さんに向けた伴奏支援を行っています。

いま日本には、不登校生徒35万人のうち4〜5人に1人の親が離職し、貧困化するという不登校離職問題があって。

そこで不登校の子どもを持つ親や本人を対象としたサービスを紹介するWebサイトの作成や、XやInstagramでの情報発信に取り組んでいます。

実は、政治家のインターンも経験したことがあって、その道も目指しています。、政治家のおもな選挙活動である街頭演説もしたのですが、国民への一方的なアプローチになってしまうのが、なんか違うなと感じてしまって……。なので『そばサポあきひろ』では、代表である自分と、支援対象者である不登校の子どもやその親とのリアルな対話を大切にしながら活動しています

Q2. 活動をはじめたきっかけは?

ぼく自身が中学2年生のときに不登校になり、母が離職しそうになったことです

結局、父がリモートワークに切り替えて、ぼくのそばにいてくれたことで、母は離職せずにすみましたが、もし離職していたらと考えると、こわかったです。

さらに自分と同じ状況にある人たちについてSNSで調べると、不登校離職問題はとても深刻であると知って。昨年11月に所属している原宿AIA高等学院の先生に相談し、団体立ち上げにいたりました」

Q3. 活動をするうえで、大切にしていることは?

経済と道徳の両立です。

はじめは、そばサポあきひろの活動をすべて無償で行う計画でしたが、団体の経済状況が厳しく、このままだと救えて5人だなと思いました。

そのとき二宮金次郎の『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である』という言葉を思い出し、経済と道徳というふたつの要素のバランスが大事だということに気づいたんです。

現在は団体理念を維持しながらも、フリースクールとの提携により団体の収益化に成功しています」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?

『すべての命が幸せな社会』です。

実は不登校のときに死にたいと感じたことがあって。でも、テレビをつけてみると、国会中継で自民党の裏金問題について討論しているのに、寝ている議員がいて、『いったい何をやっているんだ』と怒りを感じました。

また、ぼくは人が死んだニュースを見ると、加害者と被害者、そしてそれぞれの家族について想像をふくらませ、気持ちが沈んでしまいます。

すべての命が幸せな社会があったら、自分自身が幸せだと思えるんですよね

Q5. 将来の展望は?

自分のために奉仕する政治家になることです

ぼくにとって、自分のために奉仕することは『すべての命が幸せな社会』に奉仕することになります。

そばサポあきひろの活動でも大切にしている『対話』ベースのアプローチで、将来は政治家として社会に貢献したいです」

中里陽大のプロフィール

年齢:16歳
出身地:東京都東久留米市
所属:原宿AIA高等学院、団体「そばサポあきひろ」代表、原宿AIA高等学院、子ども食堂代表、学生団体 Re:Move コアメンバー
趣味:森永卓郎、本田圭佑、アダイウトン
特技:失敗を恐れず挑戦すること
大切にしている言葉:話せばわかる

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Photo:Nanako Araie
Text:Ririka Takashima

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Ririka Takashima

ライター

2006年生まれ。早稲田大学国際教養学部にて、英文学を中心に比較文化学や認知科学、国際関係学など多領域を横断して学ぶ。「一期一会」をモットーに、世界中の価値観に触れながら自らの感性をアップデート中。境界線のない自由な視点で、新しい世界の切り取り方を探求している。

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