
こんにちは! 現在大学のカリキュラムの一環でカナダに留学中の安岡美月です。カナダでの経験や発見を発信している「Mizuki in Canada」。今回はホストファミリーと過ごしたり、学校を訪れたりした中で発見したカナダの学校についてお届けします!
おもしろい学校制度
ホストファミリーが住むこの地域では、Junior Kindergarten (年中)またはSenior Kindergarten(年長)幼稚園児からGrade 8(日本の中2)までは、Public Schoolと呼ばれる同じ学校に通います。7年前、12歳でこの地域に留学したわたしもこのPublic Schoolに通いました。
日本でPublic Schoolというと「公立の学校」という意味になりますが、ここでは「幼稚園から8年生までが通う学校」と若干ニュアンスが変わります。日本のような中学校はなく、8年生を終えると4年間の高校生活が始まります。ちなみにカナダでは高校までが義務教育です。
自由なカナダの高校
学校によりますが、高校の制度は、日本の高校の学科と似ていて、大学に入るためのコースもあれば、エンジニアになるためのコース、料理人になるためのコースなど細かく分かれています。日本では高校で学科選択をする場合もありますが、基本的には、どの学科に行っても大学入試に挑戦することも、職に就くことも可能です。
そのため、高校での授業選択はもはや大学のようで、もちろん必修科目もありますが、ほとんどの授業を興味関心で選択することができます。また、日本では主教科・副教科と7教科21科目あり、1一年を通して満遍なく学びますが、学期で3〜5科目の履修が一般的で、1週間毎日履修した科目の授業があるそうです。
しかし、カナダの場合は、高校から大学に進学する場合も就職する場合も、それぞれに高校で単位取得しなければならない必須科目があるため、ある程度、早くから将来について考えておく必要があるようです。
クラス制度
日本の学校は高校までクラス単位で動くことがほとんどですが、カナダでは大学のように、クラスが存在しません。そのため、同じ授業を履修していない限り、同学年でも接点が無いそうです。日本であるような、文化祭や体育祭などクラス単位で活動する行事は少なく、学校行事といえば、部活動ごとのイベントが大半です。
高校卒業後の進路に関する考え方
日本との大きな差は「大学はいつでもいけるもの」という考え方が広く浸透していること。高校の時点でやりたいことが明らかでない場合、無理に大学にいくのではなく、一旦就職して、社会人になってから大学に行っても良い、むしろそうするべきだ、というマインドです。やはり大学は高等教育機関で、研究機関であるため、費用も決して安くはありません。そのため「何を学ぶのか」を大切にする姿勢が感じられました。
Public Schoolでは?
日本の小中学校のような役割を果たしているPublic Schoolは、高校とは異なり、クラスがあります。わたしの通っていた学校では2学年が同じクラスになっているので、例えば7年生と8年生が半分ずついるクラスがふたつあるという感じでした。
クラスに関しては日本との共通点が多いですが、1日のスケジュールは大きく異なります。授業時間が90分、それが3ブロックあり、間にRecess(リセス)と呼ばれる休み時間があります。このRecessは日光を浴びる時間を強制的につくるもので、どんなに雪が降り積もっていても、全員外に出されます。九州出身で寒さや雪に慣れていなかったわたしには、冬のこの時間が正直辛かったのですが、カナダでは日照時間が短いので、人間に必要なビタミンDをこのようにしてでも摂取しないと、メンタルヘルスに悪影響を及ぼしてしまうのだと聞き、とても腑に落ちました。

Recessの様子
授業も実践形式のものが多く、学びが楽しいということを体感させるような教育方針であると感じます。カリキュラムはある程度固まっていますが、実施方法は先生によって変わってくることもユニークな点です。わたしの先生は体を動かすことが大好きだったので、朝に10分間のヨガ、1日の最後には毎日体育がありました。冬はスキーに行ったりと運動がたくさんあるクラスでした。

冬のスキーの授業
7年ぶりの学校で
そんなわたしの通っていたPublic Schoolで、当時とてもお世話になった先生が、なんとわたしのホストブラザーの担任をしているんです。 そんなご縁もあって、わたしが街に戻っていることを知った先生から、ゲストスピーカーの依頼をいただいたので、7年ぶりの学校にお邪魔してきました!
7・8年生のクラスが社会課題に関するプロジェクトに取り組んでいるとのことで、得意分野の社会科学について、わたしがこれまでの活動や大学での研究を通して学んだこと、経験したことをもとにお話ししました。いままで日本語でのレクチャー経験は、インターンやアルバイトなどを通してあったのですが、今回は英語での実践。わたし自身も新鮮な経験となりました。特に専門性の高い内容を英語で噛み砕いて理解したり伝えたりすることは難い……! でも、苦戦しながら構成も工夫を凝らし、なんとかできたのは嬉しかったです。また、子どもたちからの質問も飛び交い、その積極性には圧倒されました!

授業の様子
学びのかたちはひとつじゃない!
ホストシスターの話や、カナダの学校を訪れて感じたのは、学びのかたちはひとつではなく、それぞれの興味や人生のタイミングに合わせて選べるということ。12歳での単身留学やいまも続けている国際系の活動経験がいまの自分とつながり、学び続けることの意味を改めて実感させられました。そして何よりも、新しい人と出会えたことや、新たな学びと経験を得ることができたことは貴重で、とても嬉しく思っています!
安岡美月のプロフィール
2006年生まれ、福岡育ち。9月から1年間、教育や社会学の勉強のため、カナダ・アルバータ州に留学中。大の動物好きで、実家では4種7匹の動物を飼っている。特技は言語習得と三線。3ヶ月もあれば日常会話くらいまではできるようになる。






