
「気になる10代名鑑」の1112人目は、白田まもるさん (19)。ポッドキャストの番組を制作する傍ら、全国のラジオ局を周っている大学生です。ラジオ局でのバイト経験など武器に未来を切り拓く白田さんに、活動をはじめたきっかけや今後の展望について、あれこれ聞いてみました。
白田まもるを知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?
「ポッドキャスト番組を作りながら『日本全国ラジオ旅』をしています。
現在ポッドキャスト番組として、トーク番組を5本、ラジオドラマを1本制作していて、今後新しい企画として学生にターゲットを絞った番組を、学習塾とコラボして立ち上げようとしています。
その傍らおこなっているのが、全国のラジオ局を訪ね、番組制作の多様な形を学ぶ『日本全国ラジオ旅』です。気になった局にコンタクトを取ったり、紹介してもらったりしながら、たくさんのラジオ局やラジオに携わるひととの交流を深めています」
せっかく頂いた1人喋りの機会でしたので、どの場でもまだ話したことがなかった「白田まもるが『ラジオの放送作家』になりたい理由」を話してきました。
はじめまして。白田まもるです。
私はラジオの力を強く強く信じています。#teensfm
Teen’sFM | LuckyFM 茨城放送https://t.co/LniyF8B6Ki pic.twitter.com/t3w8lBJgSP— 白田まもる (@mamoru_469) April 6, 2025
Q2.活動を始めたきっかけは?
「ラジオを聴くことが心の支えだった時期がありました。
幼い頃から進路を両親に決められていたり、行動に制限をかけられることが多くて、自由がないなと感じる時期が続いていて。そのときに、ラジオを通じて外の世界とつながる経験をしたことで、好きなことを職業としてきわめている素敵な大人の存在に出会いました。
そのことは自分にとってはものすごく衝撃的な経験になって。自分も、誰からの制限も受けることなく、進路を選んでいきたいという思いが強くなり、大好きなラジオで生きていこうと考えるようになりました」
Q3.活動を始めるときに、最初におこなったアクションは?
「地元・OBS大分放送で放送されている高校生向け番組『土イチ de much-on!』に、初めての高校生スタッフとして自ら志願しました。
当時、公式な募集はなかったんですが、『どうしてもラジオの現場で学びたい』という思いから、直接連絡を取って、参加をお願いして。
それから約1年半、毎週2時間の生放送の現場に立ち会い、番組進行の見学や機材操作の補助をしながら、放送後には放送後記を執筆して公開するといった、番組制作の基礎を現場で学び続けました」

Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?
「ラジオを通して誰の声も取りこぼさない場をつくることです。
わたしは幼少期から『本当の自分』が家族に受け入れられず、長く暗いトンネルのような時期を過ごしてきた経験があります。
ラジオという媒体は、発信者の姿が見えないからこそ、偏見のノイズが少ない状態で受け手まで届けられるメディアだと考えていて。そんな場所だからこそ、誰かの居場所となれる可能性があると信じているんです。ラジオを通じて同じような境遇で過ごす人の希望となりたいと思っています」
Q5.今後の展望は?
「作ることも届けることもできる人になりたいです。
わたしは、ディレクターと演者を兼ねる『二刀流』として活躍する、FM愛媛のラジオディレクター・九官鳥さんを尊敬しています。九官鳥さんも、当初は周囲からの反対や批判も多かったそうですが、それでも自分の信念を貫き、両方の役割を重ねてきた結果、いまでは確かな評価を得ていると聞いて。
わたしもそんな九官鳥さんのように、ひとりでも、誰かとでも番組を作り上げられる『つくる・とどける』両面を担うラジオ人になりたいです。そして、聴く人の生活がほんの少しでも彩られ、明日を迎える希望を感じられるような番組を届けていきたいです」

白田 まもるのプロフィール
年齢: 19歳
出身地: 大分県大分市
所属: 大分大学
趣味: お菓子作り、チーズケーキ、アニメ・ドラマ鑑賞、部屋づくり
大切にしている言葉: 「個性の掛け算は君だけのカラー」「人の2倍の成功をつかみたいなら、その4倍努力する」
白田 まもるのSNS
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🗾📻日本全国ラジオ旅開始!📻🗾
「将来の夢に近づくため、多様なラジオ制作現場に触れてラジオ関係者の話を伺いたい!」
そこで、大学生の間で日本全国のラジオ局・ラジオ関係者に会いに行く企画を始めます!!
「うちの局に来てもいいよ!」と思ってくださったラジオ関係者の方、DMください!🙇 pic.twitter.com/k5HbBDuPUc
— 白田まもる (@mamoru_469) April 27, 2024
Photo:Nanako Araie
Text:Taisei Sawamura






