
こんにちは!オーストラリア・ブリスベンでワーキングホリデー中のReoです。「Steenz Abroad」シリーズの「REO in Brisbane」第8回。オーストラリアでのワーホリインターン生活も終盤に差しかかり、振り返ると、真面目に頑張った日々の中に、数えきれないほどのやらかしが散らばっていました。今回はその中から印象に残っている出来事を紹介します。
日本式メールが“フォーマルすぎ”と笑われた日
インターンを始めたばかりの頃、上司に確認メールを送る機会がありました。日本で身につけてきた「正しいビジネスメール」を意識して、「お世話になっております」「何卒よろしくお願いいたします」と英語で丁寧に書き上げました。
ところが翌日、上司からの返事は一行、「Thanks!」だけ。しかも対面で「あなたのメール、フォーマルすぎて笑ったよ」と冗談まじりに突っ込まれました。日本では当たり前のことが、こちらでは堅苦しく見えてしまう。常識の違いを実感した瞬間でした。
古いシステムに泣かされる
仕事ではデータ入力や整理を任されることも多かったのですが、社内システムがなかなか年季が入っていて、操作が独特でした。ある日、数時間かけて入力したデータを保存しようとした瞬間、画面が真っ白に。全てが消えて、頭も真っ白。
呆然とするわたしの肩を先輩が叩き、満遍の笑みを浮かべ一言。「Welcome to Aussie company!」。オーストラリアでは、システムも人も、細かいことにこだわらず、どこかおおらか。それを受け入れられるかどうかが、ここで働く大事なスキルなのかもしれません。
Vegemiteで大失敗
忘れられないのが、オーストラリア名物「Vegemite(ベジマイト)」での大失敗です。ある朝、パンケーキを焼いたわたしは、そばにあったジャムのパックを見つけ「オーストラリアで有名なジャムだ!」と思い込み、甘いパンケーキに塗ってしまいました。Vegemite はビール醸造の副生成物からできる発酵食品で、塩辛く、「世界一まずいジャム」と言われることもあるもので、もちろん大惨事。
後日この話を同僚にすると「Nooooo!! You can’t do that!!」と全力で止められました。どうやらパンケーキにVegemite は完全にタブーらしく、わざわざネットで正しい食べ方を調べて教えてくれたほどです。ちなみに、後日、その「正しい食べ方」を実際に試してみましたが、わたしの口には合いませんでした。
バスに置いていかれる
通勤ではよくバスを使っていました。日本の感覚では「バス停に立っていれば停まってくれる」と思っていたのですが、ある朝、目の前をバスがそのまま通過。呆然としていると、通りがかりの人に「手を挙げなきゃダメだよ」と教えられました。
それ以来、必ず軽く手を挙げるようにしていますが、毎回ちょっとしたアピールをしている気分になります。これもまた、日本では味わえない“オーストラリアあるある”でした。
会社ですぐパーティー文化
こちらに来て驚いたのは、会社でのパーティーの多さです。プロジェクトがひと区切りついたときや同僚の誕生日など、理由があればすぐに「Let’s have a party!」となります。なんと、信じられないことに、勤務中のオフィスの一角にワインやビールが並び自然にグラスを片手に談笑が始まります。
日本の会社では考えられない光景に、わたしは面白がって1人だけ写真を撮っていました。それでも、パーティーのおかげで、仕事の合間に人間関係がぐっと近づいた気がします。
「やらかし」から学んだこと
こうして振り返ると、オーストラリアでのワーホリインターンは、やらかしとカルチャーショックの連続でした。それでも、オージー特有の明るさとおおらかさに何度も救われました。日本にいたら絶対に経験できなかった出来事を通じて、「失敗しても大丈夫」という感覚を体で覚えられたのは、大きな収穫でした。
REOのプロフィール
東京・宮崎・シンガポール育ちの大学2年生。現在はオーストラリアでインターン中。
趣味は3歳から習っているバレエ・ピアノ、大学から始めた合気道。