
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは、「夏休みの連絡事情」。長期休みの間、友だちや仲間とのつながりをどう保つのかはひとそれぞれ。積極的に交流すを続けるのか、それともあえて連絡を控えるのか。10代たちのリアルなつながり方を聞いてみました。
1. 荒井あずささん「夏休みだからこそ、SNSからもエネルギーを」
「いわゆるデジタルデトックスといわれる、意識的にデジタルから距離を置くことはしていません。
逆に、みんなと会えない時間がある分、『いまどこで何をしているんだろう』と気になってしまいます。なので、SNSと離れることはほぼなくて。
ただ、普段よりも自由な時間が増えるからこそ、学校がある日にはできないことを、じっくり時間をかけてやってみようと思っています」
2. えあーどうがさん「遠くの友達とも、積極的につながれる」
「夏の間は、地元を離れた同級生と連絡を取ることが多いです。他県に引っ越してしまったのですが、そんな普段は離れて暮らす友だちと連絡を取って旅行に行くのが、マイブームになっています。
夏休みは普段会えないひとにも会いに行ける時期なので、積極的に連絡を取るようにしていて。最近は、SNSで知り合った地方のクリエイターと会う機会も増えて。実際に会ってみると『すごく真面目なひとなんだな』なんて気づくこともあって、新しい出会いにつながるのが嬉しいです。
もちろん、人間関係に疲れて通知をOFFにしてしまう気持ちも理解できます。仕事以外の連絡を未読のままにすることはあるし、無理せずにひとりの時間も大切にしていきたいと思っています」
3. 外所もみじさん「疲れを感じない関係性をつくるように」
「夏休みだからといって、あえて連絡断ちをすることはありません。
普段から電話でやり取りすることが多くて、仕事以外の連絡は通知が届かないようiPhoneで設定しています。
わたしは、連絡を待つことも、待たせることも苦手なんです。メッセージのやり取りは、流れが止まりやすく、どうしてもコミュニケーションに負荷を感じてしまうから、電話が好きで。
だからこそ、ひとと接するときは最初からなるべく自己開示を心がけて、疲れを感じない関係性をつくるようにしています」
夏休みのつながり方は十人十色。SNSを活用するのはティーンらしいですが、意外にも電話派という声もありましたね。これからも「10代リアルVOICE」では、いまをかけ抜くティーンたちの視点を届けていきます。
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano