Teen's Snapshots

宇宙が日常の一部になる日まで。無重力下の植物栽培から未来の地球像を描く宇宙愛いっぱいの大学生【大下 知輝・19歳】

宇宙が日常の一部になる日まで。無重力下の植物栽培から未来の地球像を描く宇宙愛いっぱいの大学生【大下 知輝・19歳】

「気になる10代名鑑」の1058人目は、大下知輝さん(19)。宇宙の植物栽培を起点に、地球の暮らしにまつわる宇宙研究に取り組む大学生です。地元・鳥取で、絵本制作や伝統工芸と宇宙を掛け合わせた企画を考えた経験が大きなきっかけとなったと話す大下さんに、活動にかける想いや実現したいヴィジョンについて、じっくり話を聞いてみました。

大下 知輝を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?

「宇宙での植物栽培というテーマを起点に、『宇宙を日常の中にどう持ち込むか』を意識した啓発活動に力を入れています。

研究は、レタスやジャガイモなど、無重力下でも栽培可能な作物を対象におこなっていて。その技術を都市農業や災害時の食料供給など、地球での暮らしに転用する可能性を探っています。ほかにも、水・空気・食を循環させる生命維持システムの学びを深めながら、微小重力環境における植物の成長特性について実験や火星での生命探査に向けた実験に取り組んだりもしています。

さらに、啓発活動という意味で、こうした研究や技術の意義を広く伝えるために日常と宇宙をつなぐカンファレンスやパネルディスカッションを企画しています

Q2.活動を始めたきっかけは?

「5歳のころ、『はやぶさの帰還』を動画で見てから、ずっと宇宙を追いかけてきました。

中学までは宇宙について学びを深めることが中心だったのですが、高校1年生のときに『星取県宇宙魅力発信プロジェクト』というプロジェクトに参加したことをきっかけに、宇宙の魅力を伝える活動を始めました。

そこでは、子どもたち向けの絵本の企画や、伝統工芸と宇宙教育を結びつけて宇宙の魅力を伝えるという試みにも挑戦して。この経験が、『宇宙をより生活に身近なものにしたい』という思いのきっかけになったんです」

Q3.活動する中で、印象的だった出会いは?

「高校時代に参加した『星取県宇宙魅力発信プロジェクト』の代表の、楽しみながらプロジェクトに取り組む姿が印象的でした。

それまでの自分は、課題やタスクに追われて『やらなければならない』という感覚に縛られていました。でも、代表の能動的にプロジェクトを楽しみ、周りのひとたちを巻き込んでいく姿を目の当たりにして、『やりたいことを選び、心から楽しんで取り組むほうが人生は豊かになる』と気づいて。

この出会いをきっかけに、義務感ではなく『本当にやりたいこと』を軸に行動するようになりました。あのとき代表と出会わなければ、いまの自分はいなかったと思います

Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?

「宇宙が日常の一部になることがぼくの願いです。

そのためには、技術や研究を社会と繋げていく必要があると考えています。宇宙技術は地上にも応用できるということや、未来の暮らしを豊かにする可能性を持っていることを広く伝えたいと思っています。

そうすることで、日常と宇宙の距離はより近くなると信じているんです」

Q5.今後の展望は?

「宇宙発のサステナビリティを実現することが夢です。

まずは、宇宙に関する研究をより深め、宇宙で使う水や空気、食べ物をムダにしない技術を、地球の暮らしにも役立てていきたいと思っています。

また、単なる広報や啓発ではなく、しっかりと『技術で人を動かせる存在』になれるように、実務も研究も、ひとつひとつ積み重ねていきたいと思っています

大下 知輝のプロフィール

年齢:19歳
出身地:鳥取県鳥取市
所属:法政大学、KARURA Project、宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF)、ECLSS Lab
趣味:散歩、勉強、写真撮影

Photo: Nanako Araie
Text: Taisei Sawamura

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