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「やってみたい」と思った瞬間に踏み出せる社会に。子ども食堂や自然キャンプの運営から新しい教育支援に挑戦【野口幸生・18歳】

「やってみたい」と思った瞬間に踏み出せる社会に。子ども食堂や自然キャンプの運営から新しい教育支援に挑戦【野口幸生・18歳】

「気になる10代名鑑」の1082人目は、野口 幸生 こうきさん(18)。一般社団法人の運営を通じて、子どもたちがやりたいことに取り組める社会の実現を目指しています。東京、大阪、高知など全国各地で活動している野口さんに、活動の背景や込めた想いについて詳しく話を聞いてみました。

野口幸生を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?

「一般社団法人ハピプラの副代表理事として、子ども食堂の運営や体験学習イベントを企画しています。

ハピプラは小中学生を対象に食事や体験の場を提供する団体で、これまで東京・大阪・高知などで子ども食堂を立ち上げてきました。

立ち上げ当初は参加者が数人で、食材集めにも苦労しましたが、地域の方やSNSを通じた支援が広がり、いまでは地元の子たちが安心して集まれる場として定着しました。昨年は高知県室戸市で160人規模の自然キャンプを開催して。森の中での工作や薪割り、キャンプファイヤーなど、さまざまな挑戦の機会を届けることができました」

Q2.活動を始めたきっかけは?

現在運営しているハピプラという団体は、高校2年生のとき、SNSで知って。当時の代表にDMを送ったことで、活動に加わることになりました。現在では副代表というポジションを任されるようになり、活動を引っ張っていく立場になりました。

当時は並行して、高校生までを対象とした『Begrow』という学生コミュニティでも『高校生たちがやりたいことを見つける』支援をしていました。この経験を通じて学んだ『ひとの挑戦を支える姿勢』が、いまのハピプラでの活動にも大きく活きています。

思えば、もともと友だちや家族の手伝いをすることに喜びを感じる性格で。だから、『ひとの役に立てる』という実感が、自分にとってのやりがいに直結しているなと思います

Q3.活動する中で、印象的だった出会いは?

「『Onechance』という団体の経営者による講演会での出会いがとても印象的でした。

その講演会では、普段は接点のない経営者や専門家と直接言葉を交わし、視座の高い学生たちから大きな刺激を受けました。全国に、自分と同じ目線で真剣に語り合える同世代がいると実感した瞬間は、いまも強く心に残っています。

また、普段からオンラインで全国の学生や社会人と交流することを心がけていて。気になるひとには自分から声をかけ、話を聞くことで、新しい視点や価値観に触れることを大事にしています」

Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?

「誰もが『やりたいこと』に挑戦し、それを周囲が自然と応援できる社会を創りたいです。。

年齢や背景に関係なく『やってみたい』と思った瞬間に踏み出せる環境をつくり、挑戦者をサポートする仕組みや文化を、もっと広げていきたいと考えています。

そのために、教育・福祉・地域づくりといった分野を横断しながら活動し、自分にできることを増やしながら、より多くのひとと関わっていきたいと考えています。特に、教育分野に興味があるので、子どもたちとの接点は持ち続けていきたいです」

Q5.今後の展望は?

「海外へ行って世界の教育現場を自分の目で見てみたいと考えています。

特に、OECDの評価でも高水準の教育を実現していて、子どもたちの個性を尊重した学びの形が当たり前になっているフィンランドの教育に強く惹かれています。

『一流になりたいなら、一流から学べ』という言葉を大切にしているので、一流から学ぶために行動を続けていきたいと考えています。その中で、日本の子どもたちにも『自分らしい学び』を届けられる存在になれたら嬉しいです」

野口幸生のプロフィール

年齢:18歳
出身地:東京都町田市
所属:一般社団法人ハピプラ(副代表理事)
趣味:キャンプ、写真撮影
大切にしている言葉:「一流になりたいなら、一流から学べ」

Photo:Nanako Araie
Text:Taisei Sawamura

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