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水分補給&水分保持にヨーグルト!おいしく食べて猛暑を乗り切ろう【Steenz Breaking News】

水分補給&水分保持にヨーグルト!おいしく食べて猛暑を乗り切ろう【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、猛暑を乗り切る意外なアイテムとして、ヨーグルトをご紹介します。

年々過酷になる夏場、どう対策したらいい?

九州北部から近畿地方にかけて、観測史上最も早い梅雨明けとなった今年。梅雨を感じる間もなく、6月から真夏のような気温が続いています。実際、国内の2025年6月の月平均気温は、1898年以降で6月として最も高くなったという報道がありました。また、7月以降も高温の予報が出ています。

過酷な環境になることが予想される、今年の夏。熱中症にならないように過ごすことが大切です。暑くなる時間帯に外で運動をしないことはもちろん、室内ではエアコンをつけ、涼しいところで過ごすことが勧められています。

しかし実は、2024年に熱中症で救急搬送された人が多かった場所は、「住居」だということをご存知でしょうか。家の中にいるからといって、安心はできないのです。

出典:総務省「令和6年の熱中症による救急搬送状況」

そこでおすすめしたい熱中症対策のひとつが、体の中の「水分保持力」を高めておくこと。どういうことなのか、詳しくご紹介します。

熱中症対策で考えたい、「水分保持力」という概念

「水分を摂る」というのは、よく知られた熱中症対策のひとつです。人間の体は水分量が1%減っただけで喉の渇きを感じるようになっており、水分が5%減ると脱水症状や熱中症へと繋がってしまいます。しかし、水分補給をしても、すぐに尿や汗として排出されてしまえば、十分な対策になりません。

「熱中症対策には、水分補給だけでなく『水分保持力』を高めることが重要だ」と語るのは、済生会横浜市東部病院の医師 谷口英喜さんです。単純に水分を摂るだけでなく、体の中に水分をキープしていくという考え方が大切なのだそう。

ヨーグルトで「水分保持力」を高めよう

そこで昨今注目されているのがヨーグルトです。実はヨーグルトの80%は水分。なので、食べるだけで水分補給ができます。さらに、ヨーグルトに含まれている乳たんぱく質は、糖質などの炭水化物と一緒に摂ると、体内で血液中に多く存在する「アルブミン」というたんぱく質の合成を促すことがわかっています。

そして、アルブミンが増えると、血管内に水分を多く保持できるようになるのだそう。つまり、熱中症や脱水症の予防にぴったりの食材なのです。おすすめは1日に100g程度のヨーグルトを食べること。これは食べきりサイズ1〜2パック程度の量になります。朝と夜の2回、こまめに分けて摂るのが理想的です。

もちろん、ヨーグルトは他にもたくさんの栄養を含んでいます。乳酸菌は腸内環境を整える効果があり、免疫機能の維持向上が期待できます。ナトリウム、カリウムといった汗で失われやすいミネラルも含まれているほか、タンパク質・カルシウム・脂質、ビタミンB群が含まれ、体力維持と疲労回復にも役立ちます。

継続的に食べることで、腸内環境が安定し、夏バテしにくい体をつくっていけます。

手軽な食品で、夏に強い体を手に入れよう

コンビニでも手に入るヨーグルト。値段が手頃で、さまざまなフレーバーがあり、好みのものを選びやすくなっています。フルーツやはちみつなど体に良い食材を加えたり、凍らせてアイスにしたりとアレンジしやすいのも魅力です。積極的にヨーグルトを食べて、夏に強い体を作りましょう。

Reference:
日本乳業協会「夏の猛暑に、ヨーグルト」
総務省「令和6年の熱中症による救急搬送状況」

Text:Itsuki Tanaka

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Itsuki Tanaka

ライター

フリーランスのライター。食、農、環境領域 /博物館好き/コーヒー、アイス、チョコも好き。

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