
珍しい名前とのつきあい
私の苗字は「キヨト」って言うんだけど、ちょっと珍しいから、コンプレックスに感じてたことがあったんだよね。学校で名前順に並ぶ時も、一回で読んでもらえることはなかなか無い。変なあだ名で呼ばれることもあったなあ。
でも、ある日友達から「きよとん」って可愛いあだ名をつけてもらったことがあって。そのあだ名で、Instagramのユーザネームを考えたり、自己紹介で言ってみたり。今思えば、その時から自分の名前を好きになったんだと思う⋆˚ʚɞ
今回訪れた「有限会社弘陽」さんの店主さんが、「自分の名前が嫌いだった人も、ここで名刺を刷って渡すと、好きになって帰っていくんだよね」って言っていたのが印象的だったなぁ。˚✩
実際に刷られた名刺を見ると、少し凹んだような文字とその余白が、日本のかっこいいところを引き出してるなぁって思った。私が自分でデザインしたものを家のコピー機で印刷するときは、マークとかイラストとかをついつい多めに入れたくなっちゃう。日本人の美意識の「余白の美」って、まさにこういうことなんだって実感できたよॱ⋅.˳˳.⋅˙ॱᐧ.˳˳.⋅
見たことがない機械たち
入ってすぐ、活版印刷の大きな機械が目に入って、文字のスタンプがばーっと並んでるのを見たらちょっと緊張しちゃった。伝統的なものってルールやしきたりが決まってる気がして、あんまり知らない私からするとちょっと堅苦しく感じちゃうんだよね。
でも、店主のおじいさんはとってもニコニコで穏やかな人👴
今回は、栞の印刷でお世話になったんだけど、実は版をまるまる作って貰っちゃったの*.+゚(凸版印刷って言うらしい)思い出話なんかを混ぜながら、ひとつひとつ丁寧に教えてくれて、初心者の私もワクワクしながら進められたよ!
初心者Welcomeの場所って友達にも紹介したくなるし、この優しい雰囲気が、きっと多くの人を惹きつけてるんだろうなぁって思った( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )
文化が続く理由
印刷所にはパソコンがないって聞いた時は少しびっくり!
でも、私たちが今当たり前に使っているパソコンとかスマホって、実は最近できたものばかり。それに、どんな仕組みで動いているかなんて私もよくわかっていない(笑)
そう考えると、店主のおじいさんはここにある活版印刷の機械を熟知していて、かっこいいな〜って感じた!
「メールって何分くらいで届くの?」って質問されたときはさすがに笑っちゃったけど、それでも「新しいことは若い人に聞けて、助かる」って言ってくれて嬉しかったな☘️
人間関係を大事にしているから、時代の流れたや変化があっても、伝統が残っているんだなぁって実感できた ՞߹ – ߹՞
駆け込む来客たち
ここには、色々な人が印刷の依頼に来るらしい。私くらいの年代だと、美術系の大学に通う学生さんとか留学生とか。
私も留学に行く話をしたら、「英語できるだけじゃダメだからね。+αが大事だよ!」ってどストライクアドバイス!まさに私が頑張らないとなって思ってることだったからびっくり。長い年月をかけて人と向き合ってきたからこそ言えることなんだなぁって、ちょっと背中が伸びちゃったよね( ῀ᢦ῀ )
留学が終わったら、また挨拶に行きたいな˚✩
最後の段落キヨトカナがもーらい!
実はこの記事を最後に「LOST IN PASSAGES」は連載が終了になりますඉ_ඉ!!
高校時代に通った喫茶店。釣りのプロがいる釣り道具屋さんに、シニアの楽園健康センター。コロッケパンが誰かの朝ごはんだったり、ちょっと無愛想な店主がいる町中華。
この記事を読んでくれたみんなが「気になってたあの場所行ってみようかな」って気持ちを少しでも後押しできてたら嬉しいな〜と思いながら文章を書いてきて早1年!(あっという間や〜)
今私たちが見つけないと、もう二度と感じられない場所や時間・体験をこの記事でみんなと沢山共有できた気がする。
自分の好奇心に頼ってみたり、実際に足を動かすような時間の使い方って、SNSが普及した今、意識しないとついつい忘れちゃうこと。つい忘れちゃうけど、この記事を書いてるおかげで、私自身もこの当たり前だと思ってた日常にどんどん魅力的なことや大事なことを再発見できて、どきどきわくわくの1年間だった!
連載記事はここで終わっちゃうけど、今までの記事はひとつのZINEにまとめる予定です(今回刷った栞も挟まっています🔖)
みんなのなかの「LOST IN PASSAGES」な記録は続けてね。そんな場所を見つけられるのって、いまを生きているわたしたちしかいないのかも。
いつかまた会えますように、バイバイ!( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )

by キヨトカナ
今回訪れたのは…
有限会社弘陽
活字を手作業で組版し、プレス機で紙に圧をかけて印刷する凸版印刷の技術で、名刺や栞などの印刷物を制作している。工房内には印刷機械と文字のスタンプが並び、一枚一枚手作業で仕上げている。
住所:東京都中央区湊2丁目7−5 グリーンフォーム
営業時間:9:00~17:00
定休日:土日
キヨトカナのプロフィール
東京のはずれにある大学に、実家の車で通う大学3年生。
キャンプと銭湯、愛犬のLINEスタンプづくりが趣味。音楽を聴きながら散歩するのが最高の癒しで、髪色は月に2回はチェンジする
Text:Kana Kiyoto
Direction:Yukiho Wakao