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「Teacher!」と駆け寄るその無邪気さが自分を変えた。カンボジアの子どものために奔走する大学生【北岡怜曖・19歳】

「Teacher!」と駆け寄るその無邪気さが自分を変えた。カンボジアの子どものために奔走する大学生【北岡怜曖・19歳】

「気になる10代名鑑」の996人目は、北岡怜曖きたおかれいあさん(19)。国際協力団体IROHAで、カンボジアの子どもたちへの支援を通じて、「自分に何ができるか」を問い続けながら行動を重ねています。現在は幹部として、営業や企画など多方面から継続的な支援の仕組みづくりに挑んでいる北岡さんに、きっかけとなったカンボジア派遣のお話や将来の展望について話を聞いてみました。

北岡怜曖を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

国際協力支援団体IROHAの幹部として、カンボジアの子どもたちに向けた継続的な支援の仕組みづくりに取り組んでいます。

昨年の夏に、現地の子どもたちに会いに行ったのですが、その人懐っこくて純粋な姿にとても心を打たれました。一方で、十分な教育や生活環境が整っていない現状にも直面して……。帰国後はさらに『私に何ができるか』と考えるようになりました。

そこで、IROHAでは、単なる渡航にとどまらず、日本国内でも支援を持続可能にするための仕組みを模索しています。例えば、これまでに、カンボジア産の食材を使用したカフェとのコラボ販売で利益を還元したり、イベントや営業活動を通して、協賛金を募るために支援の現状を伝える場を設けたりと、その支援のかたちを多方面に広げてきました」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

「大学1回生の頃、友人に誘われて何気なくIROHAに参加しました。当初はカンボジアについて何も知らず、イベントに顔を出す程度。なんなら、日々のミーティングにもあまり参加していなかったくらいです。

そんな中、『せっかくの夏休みだし、カンボジアに行ってみようかな』と軽い気持ちで現地派遣に応募したんです。そしたら、現地の学校に到着した瞬間、両手がふさがるほどの子どもたちが『Teacher!』と笑顔で駆け寄ってきてくれて。そのあたたかさと無邪気さに触れて、『またこの子たちに会いたい』と心から思うようになりました。

以来、自分にもできることがあるはずだと感じて、本格的に活動に関わるようになっています」

Q3.活動する中で、印象的だった出会いは?

「現地の子どもたちはもちろん強く印象に残っていますが、何よりも心に残っているのは、カンボジアでいっしょに活動したIROHAの仲間たちとの出会いと、彼らとともに活動してきた時間です。

約2週間の派遣は、決して楽なものではありませんでしたが、いっしょに授業を考え、カンボジアの空気を感じ、夜には語り合いながら過ごした時間は、かけがえのないものでした。

特にいまは、週1回の幹部ミーティングで深夜1〜2時まで真剣に話し合いを重ねています。正直、最後まで起きていられないこともしばしばですが(笑)、それほど熱い想いを持つ仲間たちと時間をともにできていることが、私にとって何よりの原動力です」

Q4. 活動を通して実現させたいビジョンは?

IROHAの活動を通じて、私たちが卒業するまでに多くの協賛企業とつながり、支援の輪を広げていくことで、より多くのカンボジアの子どもたちに教育や生活の機会を届けることを目指しています。

そのために、幹部として全体の運営に関わる中で、最近は営業部にも所属し、自分たちの活動を正しく理解してもらうための発信や企業との関係構築にも力を入れています。活動を広げることで、個人としてもひとの役に立てる心豊かな人間へと成長していきたいと考えています」

Q5. 将来の展望は?

「まだ具体的な職種は決まっていませんが、幼い頃から『困っているひとがいたら助けたい』と自然に手を差し伸べることが多く、強い正義感を持っていました。いま取り組んでいるカンボジア支援の活動も、まさにその想いが原動力となっています。

将来もその気持ちを大切にしながら、ひとのために行動できる仕事に就きたいと考えています。特に興味があるのは、海外のひとと関われる仕事です。大学卒業後も継続的に何かしらのかたちで、カンボジアの子どもたちを支援していけたらいいなと思います」

北岡怜曖のプロフィール

年齢:19歳
出身地:大阪府岸和田市
所属:立命館大学、国際協力団体IROHA
趣味:アニメ
特技:早起き
大切にしている言葉:「The most important thing is to enjoy your life (何より大事なのは自分の人生を楽しむこと)」

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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimot0

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Honori Kukimoto

ライター

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