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身近に芸術を感じられる作品を目指して、絵画から立体作品と幅広く創作している美大生【志龍・18】

身近に芸術を感じられる作品を目指して、絵画から立体作品と幅広く創作している美大生【志龍・18】

「気になる10代名鑑」の696人目は、志龍しりゅうさん(18)。小さいころから絵を描き続け、この4月からは美大に進学し、油絵を専攻しています。「芸術を身近に触れられるようなものにしていきたい」と語る志龍さんに、美大に進学しようとしたきっかけや立体作品についてのことなど、詳しく聞いてみました。

志龍の活動を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください

「この4月から多摩美術大学に入って、油画を専攻しています。これまでは、美大の入試に向けてずっと油絵を描いてきたんですけど、せっかく美大に来たので、いろいろな創作にもチャレンジしてみようと思って。

いまは、油絵と並行して、立体作品にも力を入れています。もともと好きな陶芸家さんもいて、粘土で造形をしたり、木を掘ったりすることに興味があったので、挑戦しています

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

物心つく前から絵を描いていたみたいで。みんなで絵を描く時間でもまわりの子どもたちより、熱中していたそうです。

アニメのキャラクターとか、お城とか、映画のワンシーンとか、とにかく自分が好きなモノを模写していました。映画でいうと『アベンジャーズ』が好きで、好きなシーンで停止して、アイアンマンを描いたりしていました。

そうしたら、だんだんまわりの人たちに『上手だね』とほめられるようになって。絵を描くことがさらに楽しくなって、絵の道に進むために、美大をめざすようになりました

Q3. どんなことをテーマにして活動していますか?

考えてることが人に伝わるような、理解しやすくて、それでいてかっこいい作品にしたいと思っています。

抽象的な絵も僕自身は好きなんですけど、みんなに伝わるかと言ったらそうではないと思っていて、そういう人たちにもわかりやすい芸術も必要だなと思います。

写実的で美しく伝わりやすいので、動物の絵をよく描いているのですが、その中にも、自分の考えてることを織り交ぜていくように心がけています。写実と抽象、そのちょうど中間を狙えたらなと思います」

 

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Q4. 最近、始めた新しい挑戦はありますか?

額づくりに挑戦しています。まわりを見ていて、額と作品が乖離しているって感じることが多くて。

実際、海外で活躍する作家は、自分のイメージに合う額を選んでから絵を描くぐらい、額と絵は密接なもの。それなのに、美大生って絵をそのまま飾ったり、シンプルな額に入れて終わらせたりしていて、もったいないなと思うんです。

自分で額も作れたら、作品の一部にもできて、見栄えもいいかなと。立体作品のひとつとして、自分の絵と組み合わせていきたいです

Q5. 将来の夢は何ですか?

「実用性のある芸術作品を作っていきたいと思っています。たとえば、この自分でスマホケースをかたどったものに描いた絵なんですけど、日用品と僕のつくる絵を組み合わせることによって、芸術の専門的な場所に行ったり、あまり知識がなくても絵画や芸術を身近に触れ合えるようなものをつくっていきたいです。

美術館に行って芸術に触れるというのも大事だと思うんですけど、なかなか行けなくて芸術に触れにくい人にも、こういう商品を買うというアクションを通じて、芸術に触れられるような作品づくりをめざしていきたいです

 

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志龍のプロフィール

年齢:18歳
出身地:埼玉県
所属:多摩美術大学絵画科油画専攻
趣味:絵を描くこと、ピアノ、漫画、アニメ鑑賞、工作、運動すること
大切にしている言葉:決断力、善は急げ、自分を信じて後悔のない行動をする

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Photo:Nanako Araie
Text:Haruhi Hirayama

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Haruhi Hirayama

ライター

2004年生まれ。埼玉県在住。青山学院大学総合政策学部在学。趣味は、登山。新しい出会いを大切にしていきたい。

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