「気になる10代名鑑」の601人目は、山﨑知依さん(16)。高校1年生ながらいくつもの学生団体や企業に所属し、SDGsや環境、防災など、さまざまなジャンルの課外活動に取り組んでいます。いまは探求教育のアップデートを軸に活動しているという山﨑さんに、活動のファーストアクションや活動をするうえでの悩みなど、詳しく聞いてみました。
山﨑知依を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「とにかく人と話すことが大好きな、高校1年生です。いろんなことに興味があって、いまいちばん力を入れているのは、探求教育のアップデートです。高校2年生の知り合いがやっている事業を手伝いながら、探求教育ってなんだろう、と日々考えています。
いまは高校で探求教育を受けていますが、ちょっと疑問を感じる部分もあって。当事者目線で、中高生が本気で何かに夢中になれる突き詰められる時間になったらいいなと思って、探求活動をより実りあるものにするべく、活動しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「探求教育に興味があると気づいたのは、実はわりと最近のこと。中学生のときから、学校内でSDGsや防災をテーマにした活動してきて、かなり興味・関心の領域が広いタイプなんです。それが悩みでもあって、同じく課外活動に取り組む友達に『いろんな活動には参加しているけど、軸が定まらないんだよね』と相談したんです。そうしたら『知依は自分を探求することが好きなんじゃない?』と言われて、そこから探求という言葉を意識するようになりました。
学校でも探求活動の時間はありますが、そもそも自分の好きなことや興味のあることを見つけるのは難しくて。どうやったら生徒が主体的に、そして持続的に考えられるきっかけをつくれるのか。わたしも探求教育を受ける当事者のひとりとして、本気で考えたいと思ったんです」
Q3. 活動を始めるときのファーストアクションは?
「高校1年生の5月に、株式会社Unpackedが主催する1DAYイベントに参加しました。そのイベントには、すでに課外活動に取り組んでいる高校生から、まだアクションを起こしていない高校生までが幅広く参加していて、企業から与えられた課題をグループワークで考えるという内容でした。
たまたまInstagramのストーリーでイベントの広告が流れてきて、日程も空いていたし、無料だったので、参加することにしたんです。そこで普段学校では出会えないようなアクティブな高校生たちと出会うことができて、課外活動に興味をもちました。新しい場所でも、ひとりで飛び込めるタイプなんです」
Q4. つらいことや壁に感じることはありますか?
「『まだ高校生でしょ?』と年齢に結び付けられて、やっていることに賛同してもらえなかったり、意見を受け入れてもらえないことは多くて……。そう言われてしまうことで、やりたいことや叶えたいことが離れていってしまうことがいちばんつらいです。もちろん、高校生だからできないことはありますが、それ以上に高校生だからこそできることもたくさんあると信じています。
あとは、時間が足りないこと。もともとはバスケ部に入っていたのですが、課外活動が忙しくなって、辞めてしまいました。『なんでやめちゃうの?』と引き止められて、わたしとしても心残りはあったけど、このまま続けても、全部が中途半端になると思って。時間をやりくりするのは難しいですが、いまやりたいことのひとつひとつと、しっかり向き合いたいと思っています」
Q5. 今後の展望は?
「友達を100人つくることです! いまはちょうど半分ぐらいで、学内外で出会った100人と友達になるのが、今年の目標。新しい人と出会うことで視点や視野が広がるし、刺激がもらえます。
また大きな夢ですが、高校生のうちに起業にもチャレンジしてみたいです。起業に対する不安や怖い気持ちもありますが、それ以上に、自分でゼロから何かを立ち上げる、人を動かすということを経験してみたくて。どちらかというと、これまでは既にできているものを運営する立場が多かったので、わたし自身がワクワクするようなことを生み出していきたいと思っています」
山﨑知依のプロフィール
年齢:16歳
所属:株式会社Unpacked、株式会社LeaP UP! TenQ Next 事業責任者
出身地:東京都板橋区
大切にしている言葉:成功にとらわれるな、成長にとらわれろ(本田圭佑さんの言葉)
山﨑知依のSNS
明けましておめでとうございます🎍
今年もよろしくお願い致します!— やまざき (@chi4liy) January 1, 2024
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya