タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「最近気になるニュース」。2023年もあっという間に過ぎようとしています。今年も社会問題や政治、事件からエンタメまで、さまざまな報道がありました。ティーンは最近、どんなニュースに興味を持ったのでしょうか。4人のティーンが教えてくれました。
1. SERUCHOCOさん「”自虐ネタ”で地元・埼玉の良さを広く知ってもらえていると思います」
「最近気になったのは、エンタメ関連の話題ですが、『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』の公開ですね! やっぱり埼玉県民としては、見ずにはいられないです。でもSNSを見ていると、埼玉県民以外の人が、あの”自虐ネタ”を通じて、埼玉の良さを知ってくれているんじゃないかなと思っています。
わたしもまちづくりやコミュニティに興味があるので、こういったエンタメの遊び心を取り入れたまちづくりを見習いたいです」
2. 柴田花菜さん「ゼクシィの広告炎上。LGBTQ+について活動を行なっているので、気になりました」
「ゼクシィが渋谷スクランブル交差点の広告に同性カップルを起用した、というニュースが気になりました。わたし自身は、素敵な取り組みだと感じましたが、Xでの反応を見ると、当事者の方々が憤慨しているのに興味をもちました。
キャッチコピーに『結婚しなくてもいい』というワードが入っていたんですが、同性愛者の方からしたら『結婚しなくてもいい』のではなく、いまの社会で『結婚できない』ことということが問題で、そこに対するゼクシィの同性愛についての理解が乏しい、ということで炎上していました。
わたし自身もLGBTQ+についての活動をしていて、当事者の力になりたいのであれば、実際にヒアリングすることの重要性を感じています。そうでないと、返って本来救いたい人を傷つけることになってしまうことを、今回のニュースであらためて感じています」
3. おやまさきさん「議員によるパワハラ、モラハラ報道。こんな大人にはなりたくないなと感じます」
「最近また増えている、地方議員や首長などによる、パワハラやモラハラのニュースが気になりました。加害者である政治家が謝罪会見などをすると、話せば話すほどの、ハラスメントへの理解のなさや世間との考え方のズレが露呈してしまっているように思えて……。こういう大人にだけは絶対になりたくないなと思っています」
4. おさむさん「海外の知人が多いので、世界で起こっている戦争、自然災害から目が離せません」
「ロシアのウクライナ侵攻の問題です。2022年からずっと長引いていることが、気になっています。また最近だと、インドネシアで火山の大規模噴火が発生しました。普段から海外の人とコミュニケーションを取る機会が多いので、国際的なニュースに興味をもつことが多いです。世界が平和であることを心から願っています」
振り返れば、2023年もさまざまな出来事がありました。世の中は日々、ニュースにあふれています。2024年はどんなニュースがあるのでしょうか。引き続き10代の気になるニュースについて、ウォッチしていこうと思います。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya