Steenz Breaking News

BTSとのコラボでも話題!世界的バンド・ColdplayのSDGs満載ツアーの中身とは【Steenz Breaking News】

BTSとのコラボでも話題!世界的バンド・ColdplayのSDGs満載ツアーの中身とは【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、世界的バンド・Coldplayが現在開催している「インクルーシブ&アクセシブル」なツアーについてご紹介します。

BTSメンバーとコラボでも話題!英バンドColdplay

BTSのメンバーJinの新曲『The Astronaut』とのコラボレーションでも話題となった、英国のロックバンド「Coldplay」。グラミー賞を7回も受賞している世界的アーティストで、環境問題の観点から、2019年のコンサートツアーを中止するなど、時代に先駆けた活動にも注力してきました。

現在開催中のワールドツアー「Music of The Spheres World Tour」では、「音がなくても楽しめる」音楽にも注力しているColdplay。その取り組みについて、ご紹介します。

ファンと共に創る「SDGs満載ツアー」

花火や巨大モニター、花吹雪といった、豪華でダイナミックな演出で知られるColdplayのコンサートですが、その裏には「そこまで徹底していたとは……!」と感嘆してしまうほど、徹底したSDGsの取り組みがなされています。

 

 

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例えば、飛行機での移動を最低限に抑え、観客にも低炭素な移動をサポートする専用アプリの使用を推奨しています。協力してくれた観客には、会場で使える割引コードが発行される仕組みだそう。

また、再利用可能な材料でステージを構成し、照明や音響機材はエネルギー効率が良いものを採用。観客が盛り上がるのに欠かせないLEDリストバンドは、植物ベースの素材で作成し、ショーの後には回収、滅菌、充電することで、再利用しています。

 

 

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さらに、スタジアムのフロアには、運動エネルギーのタイルとファンの力で動くバイクが設置され、観客が生み出す運動エネルギーが集められます。まさに、ファンとバンドが一体になって創る、サステナブルなコンサートを実現しているのです。

環境問題だけじゃない。インクルーシブ&アクセシブルへの配慮も

Coldplayが熱を注いでいるSDGsの項目は、環境問題だけではありません。

現在開催中のツアーでは「インクルーシブ&アクセシブル(包括的で誰でも行きやすい)」もテーマとして掲げており、まさにSDGsが目指す「誰も置いていかない社会」を体現する試みになっています。

 

 

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特に注目なのが、耳の不自由な人々に配慮した「SUBPACs」というシステム。これは、音の振動を伝えるベストを着用することで、耳が不自由であっても、音楽を感じることができるというもの。バンドのドラマー、ウィル・チャンピオンは「音楽は波なんだよ。聴くだけじゃなくて、感じるもの」と語っています。

その他にも、各国語に対応した手話通訳者を採用したり、目の不自由な人に対して、開演前にタッチツアーをしたりと、今回の「Music of The Spheres World Tour」は、まさに「誰でも」楽しめる工夫が詰まったコンサートになっています。

日本国内の音楽イベントでも、このような取り組みが当たり前になる日は、そう遠くないのかもしれませんね。

Reference:https://sustainability.coldplay.com/
Text:Kei Hayashi

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Kei Hayashi

ライター

1997年まれ。2020年〜新卒でフリーライターに。興味関心:Z世代・メンタルヘルス・ジェンダー・消費社会 など。獨協大学外国語学部英語学科卒業。he/they。

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