2022.10.18 Teen's Snapshots

腹話術が活動のルーツ！ひとりひとりの可能性を広げる、新しい教育のかたちを探求する大学生【中尾みゆう・19歳】

「気になる10代名鑑」の242人目は、中尾みゆうさん（19） 。大学で経営学について学ぶ一方、興味のある教育について、学外での探求を続けています。自身の経験を活かしながら、いつかは新しい学校機関をつくりたいと語る中尾さんの活動の原点やこれからのビジョンについて聞いてみました。

中尾みゆうを知るための5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか？

「武蔵大学の経済学部経営学科で、教育とビジネスについて勉強しています。経営学科でありながら教職課程を取れることと、ゼミが1年生から取れることが魅力。いまは経済・経営学の基礎だけでなく、興味があるソーシャルビジネスの分野などについて学んでいます。

いちばんやりたい活動はまだ準備段階だけど、小学生の出会いと学びの格差をなくすための新しい教育機関をつくること。社会問題について勉強していた高校生のころ、最終的になにかを解決するには教育がいちばん重要だっていう結論に辿り着きました。

そこから、アフタースクールみたいな、遊び場でもあり、いろんなものや人に出会えるポジティブな場があったらいいのに、と考えるようになりました」

ちょっと上手く書けんかったけど
自己開示！#教育　 #教職　 #ソーシャルビジネス　 #経営学科　 #インターン　 #ガクチカ　 #起業　 #学校　 #26卒　 #自己実現　 #社会問題 pic.twitter.com/jJ9ERCL5ll

— miyu🍩小学生対象の教育機関をつくりたい (@miyu47106008) May 7, 2022

Q2. 活動を始めたきっかけは？

「小学生のときに出会った腹話術の師匠との出会いがきっかけです。小学校3年生のとき、たまたま腹話術を見る機会があって。私がすごく興味を持ったので、祖父が知り合いを腹話術師の方を紹介してもらい、その人に『弟子入りしたい』とお願いしたんです。

その方は、ただ腹話術をするだけではなく、震災の被災地にボランティアにいったり、核廃絶を訴える平和活動をしていたり、ソーシャルな活動も行っていて。小学生のときから師匠についていろいろなところを回ってたので、その姿が、ずっと私のお手本のようで。

私自身、決して裕福な家庭ではなかったので、そうした実体験もあって、誰もが自由で広がりのある学びができ、自身の可能性を広げられる教育を受けられる社会であってほしいと思い、教育やソーシャルビジネスに興味をもちました」

読まなきゃいけない本が積み重なってると写真取りたくなる笑 pic.twitter.com/14hLfBJC4C

— miyu🍩小学生対象の教育機関をつくりたい (@miyu47106008) July 6, 2022

Q3. 具体的にどんなアクションをしていますか？

「大学での勉強がやっぱりメインです。まずは教育・経営についての基礎を身につけたいんです。

他にも、ビジネスコンテストに参加してみたり、起業家の方に話を聞いたり、教育機関の視察に行ったりもしています。これからの半年間で、単発のイベントを開催しながら、半年後には起業など、ひとつの形にすることが目標で、その企画なども行っています。

また教育面でいうと、大学の学費無償化を目指す活動もしています。実現は簡単ではありませんが、自分たちの手で社会を変えていきたいと思っています」

Q4. 活動に取り組む中で、つらかったこと、壁に感じたことを教えてください。

「一緒に活動をしていく仲間がいなかったことが、いちばん最初の悩みでした。活動を続けていく中で、アイデアをシェアしたり、議論したりできる、助け合える仲間の存在の大切さに気づかされましたね。仲間集めはSNS、主にTwitterでしました。DMでのやりとりや1on1などを重ねていくうちに、同じビジョンを持った友達とたくさん出会うことができて、SNSの力を感じました。

最近だと、自分のやりたいこととやれることにギャップが生まれてしまっているのがもどかしいです。やりたいことはたくさんあるけど、気持ちと時間が追いつかない感じで……。とにかく、ひたすら駆け抜けるしかない！と思いながら、いろいろ動いている感じです。

自分ってまだまだ何もできないんだなと感じる反面、何歳になっても今の情熱を持ち続けたいとも思っています」

Q5. 今後の展望・将来の夢は？

「大きな目標は教育機関をつくること。子ども食堂や児童館とは異なる、新しい子どもの居場所づくりを模索しています。まだまだわからないことだらけなので、ひたすら勉強しながら、経験を積み重ねていきたいです。

今の課題は、私が考えている教育機関のあり方が本当に価値があるものであるという、科学的な根拠をもたせること。そのために、単発のイベントなどを開催して実績をつくるする予定です。例えば、大好きなドーナツを使って、なんか面白いことできないかなあと考えています（笑）。ドーナツ屋さんになりたいぐらい、大好きなんです。

あとは海外に行くのも、ひとつの目標。高校生のころ、文科省の『トビタテ！留学JAPAN』で教育先進国の国や地域へ留学する予定だったんです。コロナで行けなかったんですが……。だから、リベンジしたい！　台湾やアメリカ、北欧に行ってみたいです」