タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「位置情報アプリ」。若者を中心に人気が高い位置情報アプリですが、9月に人気アプリ『Zenly』がサービス終了を告知したことでも話題になりました。そこで今回は10代は、位置情報アプリについてどう考えているのか、そしてどのように使っているのかについて、5人のティーンに聞いてみました。
1. ITOCHANさん「友達との待ち合わせのために愛用しています」
「位置情報アプリ、使っています! 私はいつも『Zenly』を活用していたので、サービス修了のお知らせがきたときは、本当に残念な気持ちになりました……。
複数の友達や家族の登録できて、待ち合わせのとき、いまどこまで来ているかの確認をしたり、近くにいるときは遊びに誘ったりして活用していました。何より無料なのがありがたかったです」
2. Komatsuさん「前はよく使っていたけど、誰にいつ見られているか考えるとちょっと怖い」
「いまは使用していませんが、中学生のころは使っていました。当時はすごく田舎に住んでいたので、都内に遊びに行ったときの待ち合わせに便利でした。あとは、サービスが始まったばかりだったので、物珍しいという理由だけで使っていたと思います。
でも『ずっと位置情報をオンにしているのってどうなんだろう』と考えるようになり、高校生になったころには、都内に出かけるのも慣れたのもあって、使わなくなりました。いくら友達であっても、今いる場所を知られるのは抵抗があるし、いつ見られているのかわからないというのもちょっと怖いな、といまは思っています」
3. 鈴木愛梨さん「『Zenly』は位置情報が正確な気がするので重宝していました」
「『Zenly』だけでなく、Googleの位置情報共有サービスも、普段からよく使っています。理由は、待ち合わせのときにスムーズだから。
特に『Zenly』は、位置がGoogleよりも正確な気がしていたので、待ち合わせのときに相手を見つけるのにとっても重宝していました。サービスが終了してしまうのは残念ですね」
4. がくさん「常には共有したくないけど、便利だから共有機能をオンにするときもあります」
「たまたま同じ場所に居合わせた友達と遊ぶことはあるけど、『Zenly』は使用したことがないです。位置情報を常に共有しておく必要はないと思いますね。待ち合わせや、友達が近くにいないかを確認するときは、『Snapchat』の位置情報機能を使用しています。
スナチャは自分が使っているときだけ、しかも特定の人にしか共有されないので、プライバシーもあるので安心して使えます」
5. 山下彩夏さん「便利だし、興味はあるけどバッテリー消耗が不安で使っていません」
「位置情報アプリ、使ったことないです。電池消費や電波使用が激しくて、他の活動に支障をきたしてしまいそうだから。特にスマホで勉強したり、学生団体の活動を行っていたりするときは、位置情報共有アプリなどの使用はできないと感じています。
アプリを使うこと自体には抵抗はないです。むしろ気軽に集まれたり、会いに行けたりするには便利だと思っていますし、電池や電波に余裕があれば、仲の良い友人同士で使うことには興味があります!」
「使っている」と答えたティーンは、ほぼ全員が友達と待ち合わせをするときに活用しているようでした。一方で、セキュリティやバッテリーを懸念して使っていないと答えた10代も。便利なことも多い反面、なかには悪用されてしまうケースもある位置情報共有アプリ。必要に応じて、安全に使っていけたらいいですね。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya