「気になる10代名鑑」の176人目は、くるみさん(18)。日本大学芸術学部の写真学科で写真を学びながら、編み物やイラストなど、さまざまな創作活動をしています。思いつきでつくったInstagramのエフェクトが世界中でバズったことも! そんなくるみさんに、活動を始めたきっかけや、新しくトライしていること、そして将来についての思いを聞いてみました。
くるみを知る5つの質問
Q1. どんな創作活動をしていますか?
「写真や編み物、裁縫やイラストなど、いろんな方法で好きなものをつくっています。大学では写真を学んでいて、ポートレートを撮ることが多いです。あと最近は、自分で撮るだけじゃなくて、被写体もやるようになりました。
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テーマやメッセージを込めて創作することはあまりなくて、視覚的な面白さのあるものが好き。ふと思い付いたものとか、自分が見てみたいものを、可能な限り、現実として残そうとしています」
Q2. 創作を始めたきっかけは?
「高校2年生の春、外出自粛期間があまりに暇で、ステッカーをつくったんです。それを知り合いに配ったら、みんながスマホケースに入れたり、持ち物に貼ったりしてくれて。自分の作品ができた感じですごく嬉しくて、そこからTシャツやバッグ、小物入れなんかもつくって、SUZURIで販売するようになりました。
その年の夏には、Instagramのエフェクトをつくりました。けっこうたくさんの人に使ってもらえて、インプレッションも全部で1.7億回ぐらいいって……。衝撃的でした。インフルエンサーや海外の人が使っているのを見て、自分のことを知らない人に自分がつくったものが届くのが面白くて。
欲しいものは探すより自分でつくったほうが早いって思うようになりました。いまでもそういうDIYのマインドは変わらないです」
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Q3. 悩みや壁を感じることは?
「活躍している同世代を見ると、めちゃくちゃヘコみます。
高校では、カメラを持っていたことでたくさんの人と繋がれたし、それが自信にもなっていた。でも大学だと、まわりのみんながカメラをやっていて、中にはすでにプロとして活動しててる人もいて。それで、アイデンティティを見失った感じがしてしまって……。入学したてのころは、嫉妬や劣等感、自己嫌悪で精神的につらかったです。
だけど最近、同世代のクリエイターと展示をする機会があって。たくさんの仲間ができて、刺激を受けました。お客さんを含め、2日間で100人くらいの同世代と繋がれたんじゃないかな。以前、Steenzに出ていた、AOや龍治ともそこで出会いました。
それまで過ごしてきた世界がすっごく狭かったことに気が付いて、気持ちが軽くなったし、創作のモチベーションにもなっています」
Q4. 最近新しく始めた挑戦はある?
「韓国語教室に通い始めました。K-POPアイドルが好きで、言っていることをリアルタイムで理解したくて、思い立ちました。K-POPアイドルは、曲やダンスはもちろん、衣装もカメラワークも、プロモーション方法も、どれをとっても本当にすごい。私の生きる糧といっても過言じゃないです。
それに、バイリンガルになるのは、人生を通した目標のひとつだから。ハングルは独学で読めるようになったけど、会話や長文、文法になると限界を感じて。始めて半年くらいなのですが、けっこう成長を感じられているし、理解できることが多くなって楽しいです。コロナが落ち着いたら、韓国旅行に行きたいです」
Q5. 将来の展望は?
「写真家には、なれないかなと思っています。以前依頼を受けるかたちで写真を撮ったとき、うまく撮れないし、あまり楽しく感じられなくて……。それで、仕事として写真を撮ることや、何より好きな人以外を撮ることは、自分に向いていないのかもと感じたんです。
漠然としているけど、目標は有名なクリエイターになること。ひとりでも多くの人に自分の存在を知ってほしいというか、この世からいなくなったときに惜しまれる人間になりたいというか……。
いまは将来の想像がつかないから、Instagramでの発信を続けながら、とにかく何にでも挑戦してみる時期だと思っています」
くるみのプロフィール
年齢:18歳出身地:東京都所属:日本大学芸術学部写真学科趣味:YouTubeを見ながらネイルをすること特技:弓道大切にしている言葉:人生一度きり!
くるみのSNS
★Twtter
camera:@mmmmzk_ pic.twitter.com/Mq40dn6k7Z
— くるみ (@krm__tnk) June 6, 2022
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★SUZURI
Photo : Eri MiuraText : Daiki IdoEdit : Takeshi Koh