Steenz(スティーンズ)
ポテトを食べながら政治の話ができる世の中を目指して。社会のモヤモヤをポップに表現するアーティスト【龍治・19歳】
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ポテトを食べながら政治の話ができる世の中を目指して。社会のモヤモヤをポップに表現するアーティスト【龍治・19歳】

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気になる10代名鑑」150人目は、龍治さん(19)。上智大学の国際教養学部に通いながら、ポップアーティストとして、造形やイラスト、音楽や映像など、マルチな創作活動をおこなっています。無意識のうちに社会に感じたことを作品として表現しているという龍治さんに、創作や生き方のこだわりを聞いてみました。

■龍治を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「東京都出身の19歳です。造形、デジタルイラスト、アクリル絵、映像、音楽など、ジャンルやカテゴリーにとらわれず、創作活動をしています。ちなみに『龍治』という活動名は、産まれる前の性別判定で、99%男の子だと言われていたらしくて、そのときに両親がつけてくれた、男の子用の名前なんです。

昔から創作をしていて、社会に対して感じたことが、無意識のうちに作品に反映されていると思ったので、社会と自分をより深く知るためにも、上智大学の国際教養学部に入学しました。以前、Steenzに出ていたAOと一緒に、ポッドキャストも配信してます

Q2. アートをはじめたきっかけは?

「家族がみんな絵を描いていたこともあって、小さいときから、家にある画材で絵を描いてきました。特にクリエーションの幅が広がったのが、インターナショナルスクールに通っていた高校3年生のとき。自由に科目を選択できたこともあって、美術漬けの日々を送ってました。

影響を受けてるのは、ストリートの前線を体験してきた人たちの作品。芸術家なら田名網敬一さんとか。あとはヒップホップカルチャーの影響も大きいです

Q3. どんなことを大切にして活動されていますか?

目を背けたくなる現実も、ポップなものに変えて、臭くても、何度も嗅ぎたくなるような作品をつくること

卒業制作でつくった映像『つよがりボス女のオキテ』もそのひとつ。この作品は、ふたりの女の子が、社会からのストレスでモンスターになってしまうお話です。プリキュアの世界では、最後にはモンスターを倒してハッピーエンドになるけど、現実の世の中はそんなに甘くなくて、問題は蔓延はびこったまま。そんな世界を表現しました。そういった負の側面も、親しみやすさをもってキャラクタライズすることで、生々しさを緩和してます

Q4. 作品のテーマはどのように考えていますか?

「作品をつくりあげるときは、丁寧に仕上げるというより、提出日の前日に追い込んでいくような勢いでバーっとやるのが、うまくいくなと思っていて。なので、テーマは後付けに近いです

でも、勢いでつくったあとに、作品を通して自分を見つめ直したり、考えを整理したりできるので、適当っていうわけではないんです」

Q5. 普段はどんな友達と過ごすことが多いですか?

オタクと過ごすことが多いです! RHYMESTERの『Diamonds feat. KIRINJI』という曲が大好きなんですけど、その中に 『好きなものがあることがあなたを輝かす』という歌詞があって、本当にそのとおりだと思っていて。パッションに満ちあふれている人と一緒にいると、自分のバイブスも上がっていくのを感じます! 

それというのも、自分がオタクじゃないからなんです。でも、だからこそ趣味が広がっていくのが楽しくて、ありがたい存在だなと思います」

Q6. 趣味はありますか? 

「お笑いを見るのが好きで、今日もこの後、ライブに行ってきます! いまは東大の落語研究会にも所属していて。3月にライブを見たとき、面白すぎたので即入ろうと決めました。ギャルの先輩のネイルチップをつくったり、フライヤーをつくらせてもらったりしてますけど、いつかはコントもやりたいなって思ってます」

Q7. 生きるうえでのポリシーがあれば教えてください。 

立場をわきまえながら、野生ハッスリンしていくことですね。 

自分の立場を理解することは、置かれている環境に感謝したり、人に思いやりを持つことにも繋がるじゃないですか。

でも同時に、カーッと熱くなることも、作品の原動力になるから重要で。そのバランス感を大事にしていきたいなって思ってます」


Q8. 社会が「こう変わればいい」と思うことは? 

メディアが報じるものを鵜呑みにする人が減ってほしいです! たとえば、投票率が低いという問題も、『危機感を覚えないから行かない』って言われることが多いけど、実際には『危機感を覚えないようにコントロールされている』っていう見方もできると思うんです。だから、まずは気づいて、危機感を覚えて、『選挙行こ!』って流れがたくさん起きてほしいです。

最近、恵比寿のLIQUIDROOMの2階のバーでアルバイトを始めたんですが、たまたまドキュメンタリー映画の『なぜ君は総理大臣になれないのか』の上映イベントがあって。映画を観終わった後に、フライドポテトを食べながら政治の話をしてるっていう、私がまさに理想としてる光景が広がってたんです。

AOとのポッドキャストも、みんなが普通に政治の話をしている世の中を目指して始めたことだったので、すごくいい刺激になりました!」

Q9. 今後のビジョンを教えてください。

「自分の3つの軸であるアート、音楽、お笑いを混ぜたものをつくり続けることです。

大学では、まだ専攻を選択する年次ではないですけど、社会学を深く学んでいきたいなって思ってます。教授には『授業で学ぶことがすべてではなくて、自分で現実を理解していくことが大事』と教えられました。

4年間の勉強を通して、ただ教えられたことを覚えていくだけじゃなくて、自分の頭で多角的に判断していけるようになりたいなって思います」

Q10. 同じ時代を生きる10代に、メッセージをお願いします。

「愛してます!」

■龍治の今日のファッション

キャミソール/親友からのプレゼント パンツ・ベルト/父のおさがり リング・ブレスレット/母のもの ネックレス/手作り

「このキャミソールは、誕生日に親友がデザインしてプレゼントしてくれたんです。中央にはペットの犬がいます。真っ赤なハートのネックレスも、母がつくってくれたもの。これに合わせてネイルも赤にしてみました!」

■龍治のSNS

★Instagram

Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata
Edit:Takeshi Koh


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