interfm(TOKYO:89.7MHz)で放送中のラジオ番組「CLUB CEO」(毎週日曜日6:30〜7:00)。ビジネスの第一線で活躍する経営者をゲストに迎え、その事業内容に迫りつつ、新しい価値観をもつZ世代たちと対話をしながら、これからの社会や経営について一緒に考え学んでいくラジオプログラムです。
この番組に登場するZ世代は、以前、「気になる10代名鑑」に登場してくれた10代の方々。Steenzでは、番組を聞き逃してしまった人たちへのテキストコンテンツと、放送にはのらなかった独自のスピンオフコンテンツを展開していきます。
今回のゲストは、株式会社エアークローゼット代表取締役社長の天沼聰さん
五十嵐:「CLUB CEO」、今日のゲストは ファッション業界の大革命、洋服のサブスクで注目を浴びる株式会社エアークローゼット代表取締役社長の天沼聰さんです。またZ世代からは、放送大学2年の尼崎双葉さん、慶應義塾大学環境情報学部の宮沢桜太朗さんにお越しいただきました。
Z世代から、学生起業家の2名が登場!
五十嵐:まずは尼崎さん、簡単に自己紹介していただけますか?
尼崎:ホリエモンこと堀江貴文さんが主宰するゼロ高等学院に、1期生として3年間在籍して、この春卒業しました。いま18歳なんですけど、飛び級みたいな感じで、放送大学に2年生として在学しています。あとはマッサージと鍼灸の専門学校にも通っていて、出張リラクゼーションCefiro(セフィーロ)の代表をしていたり、人間の生と死にまつわる死生学を学んだりと、いろいろ活動しています。
天沼:18歳で死生学とは、すごいですね。
五十嵐:そしてZ世代からもうお一方。この番組への登場2回目になります。慶應義塾大学環境情報学部の宮沢桜太朗さんです。宮沢さんも簡単に自己紹介お願いします。
宮沢:僕はエシカルファッションブランド『KEEP WEARING』の代表として、洗わなくていいTシャツをつくっています。
五十嵐:聞いたところによると、今宮沢さんが着ている肌着は、4月1日からかれこれ1カ月、洗っていないと聞いたんですけど。
宮沢:はい。4月1日から100人で100日間『KEEP WEARING』の服を着続けるというイベントをやっていて、今も洗わずに着ているんですけれど、まだ臭くないと思います。高級スーツなどに使われるメリノウール100%の生地を贅沢に使っているので、着心地もとても良いんです。
五十嵐:なるほど。天沼社長、どう思われますか?
天沼:面白いですね。確かに環境負荷を考えると、洗う量が総人口でちょっと減るだけでも、環境は大きく変わってくると思うので。それを地球規模で考えているんだと思うとすごいですね。
五十嵐:天沼さんの大学時代はいかがでした?
天沼:ロンドンに行っていました。コンピューターとかテクノロジーにすごく興味があって、ロンドンでも、情報システムとかデータ活用とかを学んでいました。とはいえ、半分ぐらいしか学校に行っていないかもしれないです(笑)。
五十嵐:そのころ目指していた将来の夢みたいなものはあったんですか?
天沼:明確にはなかったですね。でも、大学のときから、ひとりで何かをやるよりも、多くの人と、仲間と一緒に何かをやることが好きで。ひとりでできることって限られているかもしれないけど、仲間とだったら、掛け算で大きいことができるかもしれない。
なので、社会に出たら、そういうことをやりたいなと。そういうときにリーダーシップ発揮できたらいいなと思ったので、そういう意味では社長を目指すというか、夢に思っているというのはあったのかなと思います。
ファッションを通して”時間の価値”を高めてもらいたい
五十嵐:株式会社エアークローゼットは2014年設立されたベンチャー企業ということですが、事業内容についてお伺いしたいと思います。
天沼:エアクローゼットは、日本で初めての、普段着に特化した女性向けの月額制ファッションレンタルサービスになっています。お客さまに登録をしていただく際に、ファッションについてのさまざまな質問をして、それを参考に、スタイリストがコーディネートを提案する形で、ご自宅に洋服をお届けをしています。気に入ったらそのまま購入していただくこともできます。
五十嵐:なるほど。企業理念を見ると、「誰もがワクワクする、 新しい『あたりまえ』をつくろう。」とありますが、まさに普段着のサブスクのことですね。
天沼:全人類、平等に時間が流れているけれど、ワクワクして過ごすか、億劫だなと思いながら過ごすかで、同じ1分、1時間でも、時間の価値って変わってしまうと思うんです。エアークローゼットは、サービスを通して、お客さまのライフスタイルを豊かに、時間の価値を高めていただくことを目指して、「ワクワク」という言葉を会社のビジョンとして掲げています。
時間のない忙しい女性にも、新しいブランドやファッションに出会ってもらったり、トレンドに合ったお洋服を着ていただきたい、そんな願いから、サブスクリプションやパーソナルスタイリングという形を導入しています。
スタイリストがお洋服をご提案をすることで、探すという時間も当然時短
できるのに加えて、お客様ご自身が探したとしても出会えないような、いわゆるセレンディピティーみたいなものも提案したいと思っています。
レンタルで洋服を貸し出したときに、「いつまでに返却してください」、「クリーニングしてください」というシステムにすると、時間の制約をつくることになってしまうので、私たちのビジョンに合わないなと。なので返却期限も設けず、クリーニングも我々が全部やらせていただいているというのも、サービスの特徴です。
五十嵐:双葉さん、桜太朗さん、どうでしょう?
尼崎:お洋服って、着るだけでテンションが上がることもあるじゃないですか。だから、自分に似合うものをプロの方に選んでいただけて、新しい出会いがあるというのは、本当に素敵だなと思います。
五十嵐:桜太朗さん、どうですか?
宮沢:僕もいちばんワクワクする瞬間って、新しい洋服を開封する瞬間なんです。だからそれが毎月味わえるというのは、ちょっとヤバいですね(笑)
五十嵐:まだまだお伺いしたいところなんですが、今週はいったんここで閉めさせていただいて。来週は、天沼社長にZ世代のおふたりから、鋭い意見や質問をぶつけていただきたいと思います。
〜 5月8日放送の後編につづく 〜
番組概要
番組名:CLUB CEO
放送局:interfm(TOKYO:89.7MHz)
放送日:毎週日曜日 AM6:30〜7:00
ナビゲーター:五十嵐彰(株式会社CMerTV代表取締役社長)
番組ホームページ:https://www.interfm.co.jp/clubceo