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防災とダンスの掛け合わせに挑戦。「楽しい」を入り口に、社会課題について考えるきっかけをつくる【Hiro・17歳】

防災とダンスの掛け合わせに挑戦。「楽しい」を入り口に、社会課題について考えるきっかけをつくる【Hiro・17歳】

「気になる10代名鑑」1391人目は、Hiroさん(17)。鎌倉を拠点に活動する学生団体「ニューコロンブス」のダンス部でコーチをする傍ら、新しい取り組みとして「防災ダンス」を構想中です。「楽しい」を入り口に、防災や社会課題解決について考えるきっかけを与えたいと語るHiroさんに、防災に興味を持ったきっかけや将来の展望を聞いてみました。

Hiroを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

「父の影響で興味を持ち始めた防災活動と、自分の好きなダンスをかけ合わせて、防災意識やその先にあるアクションを起こすきっかけをつくるために活動しています。

いまは学生団体『ニューコロンブス』と『3.11 つなぐっぺし』というボランティア団体に所属していて。鎌倉を拠点にコロナ禍に学生の居場所づくりを目的として設立された『ニューコロンブス』では、今年7月に団体内で『ニューコロダンス部』を立ち上げて、ダンスに興味があるメンバーにコーチをしています。

逗子を拠点に活動する『3.11 つなぐっぺし』では、人は死ぬときに何も持っていけない、だとしたら何かを置いていくことしかできないというコンセプトのもと、東日本大震災の記憶や教訓を次世代へ引き継ぐ活動をおこなっています。

あとは、『鎌倉FM』のラジオパーソナリティーとして、日々様々な分野の専門家をゲストと対談しています。人と話すことが好きな性格なので、毎回自分の知らなかった新しい知見を得られるパーソナリティーの仕事がとても楽しいです」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「3.11 つなぐっぺしで活動を始めたのは、中学1年生のときでした。日頃からボランティア活動に従事する父の姿に憧れていて、活動を続けるうちに防災に興味を持ち始めました。

ニューコロンブスに入ったのは、昨年6月です。2ヶ月のニュージーランド留学から帰ってきて、語学だけでなくダンスや異文化交流など色んな経験をしたこの留学をそのままにしたくなくて。そんなときに偶然つなぐっぺしの知り合いがニューコロンブスの説明会に誘ってくれたんです。

鎌倉の拠点で、人目も気にせず寝ていたり自由気ままにゲームをしていたり。そんなアットホームな雰囲気が魅力的で、入ることにしました」

Q3. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

「防災とダンスを掛け合わせたワークショップを計画中です。最近の豪雨や熊本地震で身近なものになった災害ですが、その被害を未然に防ぐためのアクションにはつながっていないように感じていて……。

そこで、みんなでふりを揃えることで、親しみやすく仲間に入りやすいというダンスの要素を取り入れた防災発信を思いつきました。ただのダンスのワークショップとして告知しておいて、途中で避難訓練をする、途中の休憩時間に参加者のとった避難行動に対してリフレクションをすることで、防災意識を高めるという計画です。あとは、ニュージーランド留学の経験を活かしての日本に住む外国人に対して英語でのレクチャーも考えています。

また、学生同士のつながりを増やしつつそれぞれの『やってみたい』を実現できる環境づくりを目指して、団体の立ち上げを準備中です。これまでのニューコロンブスでの活動から、連絡アプリ上での情報共有の難しさや学生同士の交流の希薄化を課題に感じることがあったので、『楽しい』と思えることを入り口に、より多くの人を社会課題解決に巻き込んでいくにはどうしたらいいか模索中です」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?

「実は、いま『ニューコロンブス』の次期代表を目指しているのですが、推薦してくれた先輩が『大変だけど仲間がいるよ』という言葉をかけてくれて。仲間がいるから頑張れる、仲間がいるからダンスとも両立していけるのかなと思っています。

これは社会に対してではないですが、次期代表として『ニューコロンブス』をまとめる立場になったら、すでにいる仲間やメンバーを大事にできる団体を目指したいですね。現代表のたけはるさんは、イベントや活動に参加してくれたメンバーが“いい人がいい人でいられる団体”を目指していますが、自分はそもそもイベントに来ない人にもアプローチして行きたくて。まず『来たい!』と思える団体にするためにも、メンバー同士の対話から大事にしていきたいです」

Q5. 将来の展望は?

「いま絶賛大学受験中なんです……。大学では、分野横断的に防災を学んでいきたいです。ラジオのパーソナリティーとしていろんな専門家と知見を交換しながら、自分の視野が広がると同時に『自分が発信した情報』と『相手に実際に伝わる情報』の違いを痛感しました。現場のフィールドワークを通して理解を深めながら、被災地への理解を政策決定の場である行政がより深めるためにはどうしたらいいのか、探求していきたいです。

将来は、プロのダンサーを目指しています。大学進学と並行して、プロダンサー養成予備校でダンスも学び続ける予定です。コーチとして教えるだけではなくて、ひとりのダンサーとして技術を磨きながら、ダンサーの憧れでもあるDリーグで戦えるくらいの実力をつけたいですね。実力をつけることで、より説得力を持って防災ダンスを届けていきたいです」

Hiroのプロフィール

年齢:17歳
出身地:北海道
所属:学生団体ニューコロンブス、3.11 つなぐっぺし、逗子開成高等学校
趣味:ダンス、音楽(ピアノ、バンド、作曲など)
特技:ダンス
大切にしている言葉:感謝

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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa

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