
こんにちは。昨年2025年の夏に、バークリー音楽大学での短期留学について記事を執筆させていただいていた、中西眞緒です。
あれから約1年。今度は、カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)で1年間の交換留学生活を送ることになりました! この連載では、カリフォルニアでの学生生活はもちろん、音楽の授業や演奏活動、作曲など、音楽家としての成長過程もお届けしていきたいと思います。
今回は第1回ということで、なぜわたしがUCRに留学することになったのか、ICUから交換留学するまでにどんな道のりがあったのか、そしてこれからの1年間で挑戦したいことについてお話しします!
なぜカリフォルニア?なぜUCR?
わたしは幼い頃から、「もっと広い世界を見たい」「いろいろな人と関わりたい」という気持ちを強くもっていました。それと同時に、成長するにつれて大きくなっていったのが、音楽への情熱です。

そして昨年、バークリー音楽大学のサマープログラムに参加したことが、わたしにとってひとつの転機になりました。実際にアメリカで生活し、音楽漬けの豊かな時間を過ごし、素晴らしい仲間と出会ったことで、自分の中に漠然とあった「いつかアメリカで生活したい」という思いが、現実的な将来の選択肢として見えるようになったのです。
実はプログラム中にバークリー音楽大学の学部入試も受けており、昨年の秋に合格通知をいただきました。それをきっかけに「ここから数年間、自分はどこで何を学びたいのか」をじっくり考えるようになりました。その末に出した答えは、現在通っているICUの交換留学制度を最大限活用し、まずは1年間アメリカで学ぶこと。そして、そこで新しい世界を見ながら音楽家としての実力を伸ばし、その経験を将来の音楽大学院への進学にもつなげていくことでした。こうして、交換留学を目指すことになりました。
留学先を選ぶ際は、「英語圏であること」「アメリカの大学生活を経験してみたいこと」「音楽をしっかり学べる環境があること」を軸に候補を絞りました。その中で最終的に、カリフォルニア大学を第1志望として応募しました。その後UC側でのキャンパス選考を経て、リバーサイド校(UCR)への受け入れが決まりました。
ICUからUCRへ!交換留学決定までの道のり
ここからは、大学から交換留学を考えている方の参考にもなるように、わたしが実際にどのような流れで留学に至ったのかをご紹介します。
ICUは留学プログラムが充実していることで知られており、交換留学をはじめ、さまざまな形で海外の大学へ留学することができます。交換留学の場合、まずICU内での選考があります。わたしの年度では、一次審査が書類選考、二次審査がグループディスカッションでした。その選考を経て、わたしはカリフォルニア大学への交換留学候補生として選ばれました。
しかし、ここでUCRへの留学が決まるわけではありません! その後、カリフォルニア大学へ改めてキャンパスの志望や履修計画などの資料を提出し、UC側での受け入れ審査・キャンパス選考を経て、最終的にUCRへの留学が決まりました。
わたしの場合のスケジュールをざっくりまとめると、こんな感じです。
9月:一次審査(書類提出)
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11月末:二次審査(グループディスカッション)
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12月初旬:カリフォルニア大学への交換留学候補生に決定!
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1月末:UCへキャンパス希望・履修計画などを提出
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3月中旬:UCRへの受け入れ決定!
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春〜夏:住居・保険・予防接種などの渡航準備
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9月:いよいよ渡米!
奨学金にも挑戦!
交換留学の申請と並行して、奨学金にも応募しました。わたしが応募したのは「業務スーパージャパンドリーム財団」の奨学金です。1月中旬に書類を提出し、3月中旬に一次審査合格の通知をいただきました。その後、3月末に神戸の本部でおこなわれたグループ面接に参加し、4月下旬に最終的な合格通知をいただきました。交換留学そのものの選考と奨学金の選考がほぼ同時進行だったため、1月頃はさまざまな書類の締め切りに追われていた記憶があります。


奨学金の面接で神戸で日帰り旅をしたときの写真
それでも、留学には学費以外にも住居費や渡航費、保険料などさまざまな費用がかかるので、利用できる奨学金については早めに調べておくことがとても大切だと思います。
合格して終わり……ではない!渡航準備
UCRへの受け入れが決まって以降も、実際にアメリカで生活するための準備はたくさんありました。
住居については、4月初旬に大学の寮への申し込みをしました。正規学生はそれよりも早い時期から応募フォームが公開されているため、交換留学生はどうしてもスタートが遅くなってしまいます。そのため、希望する間取りの部屋をゲットするのは難しい状況でした。そこで、5月頃から大学周辺のアパートも探し始め、最終的には7月頃に住居の契約を締結しました。留学先が決まったら、「どこに住むか」についてもできるだけ早く情報を集め始めることをおすすめします。
保険については、ICU指定の海外旅行保険、傷害保険、そしてUCR指定の学生健康保険に加入しなければなりませんでした。UCRの保険は比較的高額ですが、同等の補償を満たす保険に加入していれば免除を申請できるため、わたしも代替となる保険をいろいろとリサーチしました。しかし、自分の条件に合うものを見つけるのが難しく、最終的にはUCR指定の保険に加入することに決めました。
そして忘れてはいけないのが、ワクチン接種などの健康要件です。わたしは昨年のバークリー留学に向けて必要な予防接種をある程度済ませていたため、今回は追加で少し接種したり、検査を受けたりする程度で済みました。ただ、必要なワクチンを一から揃える場合は時間がかかることもあります。留学先の大学から受け入れが決まったら、早い段階で健康要件を確認しておくことをおすすめします。
交換留学を目指す人へ
大学によっては留学に関する説明会が度々開催され、プログラムの詳細や応募方法、注意点などについての説明があると思います。ICUは特に丁寧に説明をしてもらえました。交換留学に少しでも興味がある人は、まずそうした機会を積極的に活用することをおすすめします!そのうえで、実際に選考を経験したわたしから「早めにやっておいてよかった・やっておけば安心だと思うこと」を挙げるなら、特にこの3つです。
1.GPAを意識しておく
交換留学には学内成績の条件があります。応募直前になってからGPAを上げるのは難しいので、留学を考え始めた段階から普段の授業をしっかり頑張っておくことが大切だと思います。

2.英語試験の準備は早めに!
書類審査では、GPA、志望動機のエッセイの提出に加えて、英語試験のスコアも必要になります。英語力は短期間で急に伸ばすのが難しいもの。希望する大学によって必要なスコアも異なるため、行きたい大学を早めに調べて、余裕を持って対策することをおすすめします。
3.説明会や募集情報をきちんとチェックし、何でも早めに対策
わたしの年度では二次審査としてグループディスカッションが行われたため、わたしはそれに向けて英字新聞を読んだり、特定の記事について自分の意見をまとめたりする練習をしました。しかし、選考方法は大学や年度ごとに異なりますし、一概に、これをやれば絶対に大丈夫というものはありません。結局のところ、早めに情報を集めて、できる準備をひとつずつやっていくことがいちばん大切なのかなと思います。
いよいよ、1年間のUCR生活へ!
こうして振り返ってみると、「交換留学に行きたい」と考え始めたところから、実際にカリフォルニアに来るまで、かなり多くのステップがありました。今回交換留学というひとつのマイルストーンにたどり着けたことを、嬉しく思っています。
もちろん、自分の選択や行動を積み重ねてきた結果でもありますが、そのひとつひとつの選択の背景には、支えてくれた家族や周りの人たち、そしてこれまで経験してきたさまざまな出来事の影響があります。そうした周りへの感謝を忘れず、存分に留学を楽しんで、自分の将来につなげていけるように頑張ります!

UCRでは、面白い音楽の授業をたくさん取って、演奏活動にも励み、アンサンブルにも参加します。そして作曲も続けながら、音楽家としての実力を着実に伸ばし、大学院の準備もしっかり進めていきたいと思っています。新しい環境でどんな人たちと出会い、どんな経験を重ねていけるのか、わたし自身とても楽しみです。実りのある1年にしていきます!
今後1年のUCR留学記録にも、ご期待ください!
中西眞緒のプロフィール
アメリカ生まれ静岡育ちの大学3年生。現在は、シンガーソングライターとして音楽活動に取り組みながら、カリフォルニア大学リバーサイド校にて1年間の交換留学中。






