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課題も多いウガンダの教育事情。解剖や実験ができない学校も【Steenz Breaking News】

課題も多いウガンダの教育事情。解剖や実験ができない学校も【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、ウガンダの学校の現状について紹介します。

日本ではあまり馴染みのない教科も?

個人の能力を引き出し、自立を促すだけでなく、社会の発展のためにも重要とされる教育。とはいえ、学校の構成やカリキュラムなどは国によって差があります。今回は、ウガンダの教育事情について、ウガンダ人に取材してみました。

まず、ウガンダの教育は、7年間の初等教育と、6年間の中等教育で構成されています。小学校にあたる初等教育では、国語、算数、理科、社会といった基本的な科目に加えて、スワヒリ語や英語などの言語、音楽、体育などが教えられています。

日本の学校ではあまり馴染みがないかもしれませんが、宗教の授業もあります。学校によって異なりますが、キリスト教(カトリック)やイスラム教に加えて、近年ではモルモン教や、ウガンダで信者が多い「ボーン・アゲイン」と呼ばれるキリスト教系の宗派について学ぶ学校も。イスラム教の場合は、聖書やコーランの読み方、宗教の歴史などを学ぶようです。

中等教育は、中学にあたる前期4年間、高校にあたる後期2年間に分かれています。4年生になると、大学への進学に備えて理系か文系の中から4教科を選びますが、中には、後期中等教育に進学せず、4年で卒業する人もいます。

ウガンダの学校で特徴的な制度のひとつが「生徒代表」と呼ばれる役割です。成績の良い生徒の中から投票で選ばれ、他の生徒は入ることのできない職員室への出入りが認められたり、学校への意見や要望を先生に伝えたりします。また、教師と同じ食事を摂ることもできるのだとか。

また、優秀な生徒に対しては、奨学金の制度もあります。学業の成績だけでなく、バスケットボール、サッカー、ネットボールなどのチームに所属する優秀な選手が奨学金の対象となる場合も。「生徒代表」のように、奨学金制度を利用して私立学校に進学することもまた、多くの生徒にとって憧れのひとつとなっているそうです。

体験より理論、探求より板書?

ウガンダの学校では、都市か村か、私立か公立かによって学べる内容に非常に大きな差があり、教育格差が問題となっています。

たとえば、設備や材料がないことを理由に、実験をおこなうことができない学校があると言います。他にも、バスケットボールコートやサッカー場がないことにより、体育では陸上やストレッチ、機械を使わない筋肉トレーニングなどが中心になっていることも。図書館がない学校も多いそうです。公立では教員不足も課題のひとつで、1クラス100人を超える場合もあります。


さらに、ウガンダの国家カリキュラム開発センターによると、本来であればグループディスカッションやプレゼンテーション、探究活動といった授業が推奨されていますが、実際は教科書を読んだり板書をしたりするのが中心の授業となっていることが多いようです。

学校に通えても残る課題

学校の環境だけでなく、家庭の経済格差が教育に影響する場合があります。例えば、農村部の公立学校では制服を購入する余裕がない家庭も多く、私服で通う生徒の姿も見られます。教科書が購入できず、数人で共有して使っている場合もあると言います。若い世代の人口が多いウガンダでは、学校や家庭の経済的な事情に左右されず、質の高い教育を受けられる環境が求められています。

References:
GENERAL-SCIENCE-syllabus

Text:Hao Kanayama

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Hao Kanayama

ライター

ウガンダ在住。アフリカ専門ライター/音楽フェス・イベントプロダクション等。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。

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