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大学生のお姉さんに支えられたわたしが、今度は支える番。高校生の探究学習を伴走する高校生【みお・19歳】

大学生のお姉さんに支えられたわたしが、今度は支える番。高校生の探究学習を伴走する高校生【みお・19歳】

「気になる10代名鑑」1312人目は、みおさん(19)。高校生の探究学習をサポートするプログラム『ディスカバ!』で、大学生メンターとして活動しています。 自身も参加者だったときに出会ったとあるメンターの存在に助けられたと、当時の思い出を話してくれたみおさんに、そのエピソードや大切にしていることについて聞いてみました。

みおを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

『ディスカバ!』で大学生メンターをしています。『ディスカバ!』とは、高校生が大学の先生や大学生とともに、答えのない問いに挑んだり、自身の興味を深めたりする探究学習支援プログラムのことです。

特に力を入れていたのが、千葉県市原市での学生たちによる地域活性化のサポートです。この活動は毎年夏のシーズンにおこなわれていて、夏休み期間中に3回集まって、地域のプロジェクトを立ち上げるというものです。

大学生メンターはその立ち上げまでの伴走を担当していて。地元の地域活性化団体『のろし』や市原市のみなさんと協力しながら、地域をよりよくしたいと活動する高校生や大学生の相談に乗っています。

具体的には、国際交流のグループに入ったり、学生が集まる『理想の自習室』をさらに盛り上げるためのアクションを考えたり、参加者が自分の考えをかたちにできるようにお手伝いをしています。

また、昭和学院高等学校に出向いて、教室での活動もあるんです。1年生には問いの立て方を、3年生には調査計画の壁打ち相手になるなど、学年ごとの段階に合わせたサポートもしています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

高校2年生のとき、通信制高校へ転校したことが大きなきっかけです。 当時のわたしは、家庭内での悩みや学校での人間関係から、自分の居場所がどこにもないと感じ、ひどい孤独を抱えていました。 人と話すことがとても苦手になり、心を閉ざしていたんです。

そんなとき、高校3年生の夏に参加した『ディスカバ!』のプログラムで、ある女性メンターに出会いました。 彼女は、あまり人には話してこなかったわたしのとある趣味について、さりげなく聞いてくれました。

そして次の日、なんと彼女はわたしの趣味について一晩でたくさん調べてきてくれて、『この動画おもしろかったよ!』と笑顔で話しかけてくれました。自分のことをちゃんと見て、歩み寄ってくれる人がいるんだって。 その瞬間の温かさは、いまでも忘れられません

その経験が、人生を大きく変えてくれました。 『今度はわたしが、誰かの光になれるような支えになりたい』と、大学生になってメンターとしての活動を始めました」

Q3. 活動するうえで、大切にしていることは?

市原市での活動のシーズン最終日に、ひとりの女の子から『みおさん、もう来ないの?』『LINE交換できないんですか?』と言ってもらえたことです。

それまで自分自身、地域のことについて詳しくなかったのですが、交流を通して相手の成長が目に見えたり、頼りにしてもらえたりしたことが、すごくうれしかったんです。

活動を通して出会った若者たちが頑張っている姿をSNSで見たり、グループチャットで近況報告を受けたりするたびに、『頑張っている人をもっと応援したい』という気持ちが強くなりました。

3日間という短いプログラム期間だったのですが、それだけで関わりを終わらせるのではなく、継続的に彼らの挑戦を支えていきたいと思い、いまも時々応援に行っています」

Q4. 活動をする上で、大切にしていることは?

高校生一人ひとりにメッセージを書いた手紙を渡すことです。 長期間などのプログラムのときには、『こういう役割に期待しているよ』『支えてくれてありがとう』という気持ちを込めて、毎回書くようにしています。

これは、わたし自身がかつてメンターからもらった手紙によって、自信を持てた経験があるからです。

また、先輩メンターからの言葉も大事にしています。以前は相手の気持ちに敏感になりすぎて、周囲の感情をすべて抱え込んでしまうこともありました。 そんなとき、『いろんな人の気持ちを汲み取るより、この時間をいかに楽しくさせるかを考えたほうがいいんじゃない?』と言われて、心が軽くなったんです。

いまでは、感情移入しすぎず、みんなで楽しい時間を作れるように意識して活動できています」

Q5. 将来の展望は?

「一人ひとりが心から安心できる居場所をつくることが夢です。

中学生から大学生くらいの世代には、悩みや感情を吐き出せる場所が少なく、孤独を感じている人も多いと感じています。

『自分はひとりじゃない』と思える場所があれば、きっと自分らしくいられるようになります。 これからはAIと共存する時代だからこそ、人それぞれが自分の興味を持ち、探究し続けられる社会になってほしい。

誰かが決めた道を進むのではなく、自分自身で考えて挑戦し続けられる人を増やしていきたいです」

みおのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都町田市
所属:桜美林大学、ディスカバ!
趣味・特技:ひとり旅(屋久島での登山など)、アイスを食べながらの散歩

Photo:Nanako Araie
Text:Selna Iwasa

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Seruna Iwasa

ライター

2004年生まれ、埼玉県出身。立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科在学。カナダの高校に通っていた際に「セントリベル」を立ち上げ、現在も代表を務める。中高生のキャリア教育に関わる「ディスカバ!」でもメンターも担う等、幅広く活動している。

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