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家電量販店のアルバイトが教えてくれた「伴走者」の姿勢。中高生の学習支援に取り組む大学生【たけち・19歳】

家電量販店のアルバイトが教えてくれた「伴走者」の姿勢。中高生の学習支援に取り組む大学生【たけち・19歳】

「気になる10代名鑑」1297人目は、たけちさん(19)。大学で教育学を専攻しながら、中高生の学習支援を中心に「伴走者」として活動しています。その姿勢を教えてくれたのは、教育現場ではなく家電量販店のアルバイトだったと話すたけちさんに、そのエピソードや大切にしていることについて聞いてみました。

たけちを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

教育とテクノロジーを軸に、学びの可能性を広げることに注力しています。

現在は大学で教育学を専攻しながら、中高生の探究学習を支援するプロジェクトに、メンターとして携わっています。特に生成AIを教育現場にどう取り入れるかという課題に向き合っていて。AIでシステムを試作して、教育に最適化された支援のかたちを考えたこともあります。

また、アルバイトでは家電量販店での接客をしています。『お客様の生活に寄り添った提案をおこなう』という意味では、分野は違えど『人に寄り添い、成長や挑戦を支える』という点では、すべてがつながっていると感じています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

高校1年生のときの総合的な探究の時間が原点です。当時のぼくは、変にプライドが高くて、誰かとしゃべることも好きではなく、何でもひとりでこなしたいタイプだと自分では思っていて。

しかし、いざ授業が始まると、周りのように振る舞えず、何も話そうとしない自分に対して、もどかしさを感じたのです。

そんな自分を変えたいという一心で、学外の探究プログラムを提供する『ディスカバ!』に飛び込んだのがすべてのはじまりでした。そこでSDGsをテーマに資料をつくり、プレゼンをして褒められた経験から、自分の言葉で伝えるって、こんなに楽しいんだって気づいて。

また、高校2年生のときに経験した水泳大会の運営サポートも大きなターニングポイントです。裏方として大会を支えるなかで、自分のためではなく、誰かのために動くことの面白さに気づきました。この経験が現在の伴走者として、主役である誰かの隣で歩むスタンスをかたちづくっています」

Q3. 活動をするうえで、大切にしていることは?

絶対に答えを教えないことを、大切にしています。支援の現場でも、接客の場でも、ぼくが答えを出してしまったら、それは相手の答えになってしまい、その人の味が出なくなってしまうからです。

効率よく正解を求めることは自然なことですが、簡単に答えが手に入るいまだからこそ、あえて迷い、自分で考えて選ぶプロセスが重要だと考えています。

たとえ後悔したとしても、自分で決めたという納得感こそが、その人の人生の豊かさになると信じています」

Q4. 活動をする中で、印象的だった出来事は?

家電量販店でのアルバイトを始めて1か月ほど経ったころ、大きな失敗をしました。閉店間際の忙しさに焦った結果、仕事で使う大切なデータをすべて消してしまったのです。

2週間ほど落ち込み、一時は契約を取るのが怖くなってしまって。当時のぼくは、稼ぐことや早く終わらせることばかりを考え、目の前のお客さんの生活という存在を置き去りにしてしまっていたからだと気づきました。

ただ言われた作業をこなすだけでは、お客さんの大切なものにまで想像力が及ばない。接客の場面だけでなく、バックヤードでの作業であっても、もっと相手の立場に立った『伴走者』の視点で取り組むべきだった、と気づいて。

この失敗を経て、目の前の業務の先にある相手の人生に責任を持つことの重さを知りました。どんな瞬間でも想像力を忘れないことが、本当の意味での伴走なんだと強く実感した経験となりました」

Q5. 将来の展望は?

将来については、テック業界で働くことと教育に関わること、どちらも諦めずに追求したいと考えています。特に惹かれているのは、テクノロジーを通して、人の学びや暮らしをより豊かにできる仕事です。

具体的には、便利さだけを追求するのではなく、あえて自分で考える余白を残すような、不便さの中にある豊かさを感じられるサービスをつくりたくて。

誰かにきっかけや選択肢を自然に与えられる人であるために、これからも自ら多くのことに挑戦し、自分の中の『手札』を増やし続けたいと思っています」

たけちのプロフィール

年齢:19歳
出身地:福島県富岡町
所属:桜美林大学、ディスカバ!、ノジマ、福島県水泳連盟
趣味・特技:カフェ巡り、AIの勉強をすること、だれかをわくわくさせること
大切にしている言葉:未知を楽しむ

たけちのSNS

★note

Photo:Nanako Araie
Text:Selna Iwasa

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Seruna Iwasa

ライター

2004年生まれ、埼玉県出身。立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科在学。カナダの高校に通っていた際に「セントリベル」を立ち上げ、現在も代表を務める。中高生のキャリア教育に関わる「ディスカバ!」でもメンターも担う等、幅広く活動している。

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