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気づいたら、社会からの期待に応えていた…宮崎から身近な問いを大切に挑戦する高校生【前迫奏亜・15歳】

気づいたら、社会からの期待に応えていた…宮崎から身近な問いを大切に挑戦する高校生【前迫奏亜・15歳】

「気になる10代名鑑」の1249人目は、前迫まえさこ奏亜そあさん(15)。学校の外に飛び出し、宮崎県で起業や教育関連の活動に励んでいます。「問いを立て、自分で選び、挑戦している人」に憧れていると話す前迫さんに、活動のきっかけや実現したいヴィジョンについて聞いてみました。

前迫奏亜を知る5つの質問

Q1.いま、力を入れていることは?

「ビジネスや教育の世界で、わたしの考えたことや意見を発信する活動を続けています。

まず、宮崎県の起業家精神をはぐくむ人財育成プロジェクト『宮崎frogs』に、約半年間参加していました。何がしたいのか、なぜそれをやりたいのかといった問いを、丁寧に深掘りながらサービス構築に取り組んで。わたしが手がけたサービスは、単身赴任をしている父が出発点で、家族で対話する機会を創出しようとするものです。プレゼンテーションにとどまらず、実際にLINEアプリを使ってプロトタイプを作ってみて、実装に向けて試行錯誤を重ねました。

また、県内で開催された『オモロー授業発表会』など、イベントに登壇する機会もありました。このときは『自分の人生を生きる』というテーマで、活動の中での葛藤、得られた学びなど提案して。学校であらかじめ決められたレールに沿って取り組んできたことが多かったわたしですが、これからは自分で決めたことに取り組んでいきたいと語ったところ、『背中を押された』『自分のやりたいことに目を向けるきっかけになった』など、たくさんの大人から反響がありました。

いまはさまざまなイベントに参加したり、多方面で活躍する大人たちに会いに行ったりと、人との出会いや発信の機会を自分から掴みにいくようにしています」

 

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Q2.活動を始めたきっかけは?

「宮崎frogsに参加するまでのわたしは、勉強や運動も比較的得意で、優等生と言われることが多くあって。

けれど、いざどんなサービスをつくっていくか考えていくと、学校とは違って、本当に正解が分からなかった。自分が何をしたいのかにも悩んで……。『いいサービスを作らなきゃ』『社会課題を解決しなきゃ』と躍起になるばかりでした。

すると、メンターの人に『奏亜の人生は、frogsのためのものじゃない。奏亜の人生は、奏亜のものだよ』と言われました。その言葉を聞いたときに、わたしは自分がしたいことを探しているつもりで、実は周りからよく見られる選択をしていただけだったんだと気づいたんです。

それからは、当たり障りのない正解を探すのではなくて、わたし自身で問いを立てて、わたしが生き方を選んでみるという姿勢が持てるようになりました。それに自分に目を向けてみたら、身近なところに面白い着眼点が持てたりもしますね」

Q3.活動で大切にしていることは?

成功するかどうか分からなくても、まずは挑戦してみることを大切にしています。

わたしは、挑戦とは周りが何を言っても自分が納得できる行動をすることだと思っていて。わたしは自分の立てた問いに対して行動できていれば納得できるので、どれだけ成果が出るかを過度に気にする必要はないと思えているんです。

以前、経済産業省の人にお会いしたときに『大きな社会課題を解決しようとしがちだけれど、まずは半径50センチの課題に目を向けてみたらいいんじゃないか』と助言をされたことがあって。

大きなことをして動けなくなるよりは、身の回りの人やわたしの内面に目を向けてみて、納得感のある行動をしたい。小さな行動の積み重ねをしているんです」

Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?

『自分で問いを立て、自分で選び、挑戦することが当たり前の社会』をつくりたいです。

通っている学校はいわゆる進学校で、周りには難関大学の受験を目指す人が多くいます。日々の会話もテストや成績、進路の話題が中心で、『とりあえず勉強していい大学に行く』という流れは当たり前に近くって。

宮崎frogsに参加して、はじめて学校の外の世界に出てみて『社会にはさまざまな生き方の大人、自分で自分の人生を選択している人がいるんだ……!』と気づけて、成長することができたと思っています。

わたしにはそんな経験があったから、他の10代にも、学校の外にいる大人の生き方や価値観に触れたり、自分の将来や生き方について考えたりする機会をもっと持ってほしいんです。出会いや対話を続けて、10代が自分なりの問いを見つけ、自分で選択していけるようになっていけば、社会はもっと面白く変わっていくような気がしています」

Q5.将来の展望は?

将来は、わたし自身がワクワクする方に進みながら、『問いを立て、自分で選び、挑戦している人』であり続けたいです。

わたしがこれまでしてもらってきたように、人生の先輩である大人の生き方を知ることは、子どもたちに大きな影響を与えると思うんです。だから、自分で問いを立てて挑戦している生き方の大人が増えれば、子どもたちも『こういう生き方をしてもいいんだ』と思えるんじゃないかって。どんなかたちになるかはまだ分かりませんが、わたし自身もその生き方を体現していければなと。

同時に、学生と社会人が出会い、対話できる場をつくりたいです。わたしの学校の卒業生には面白い大人がたくさんいるんです。だから卒業生の皆さんも巻き込んだ、社会人との交流会を学校で作ることはひとつの野望ですね(笑)。

これからも、同世代が自分なりの問いを持ち、挑戦できるような環境を広げていきます」

前迫奏亜のプロフィール

年齢:15歳
出身地:宮崎県都城市
所属:宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校附属中学校、宮崎frogs卒業生
趣味:歌うこと
特技:人と仲良くなること
大切にしている言葉:奏亜の人生は奏亜の人生

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Photo:Nanako Araie
Text:Taishi Murakami

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Taishi Murakami

ライター

ライター。2025年4月にSteenzへジョイン。慶應義塾大学2年。大学生活の傍ら「気になる10代名鑑」での記事制作を担当。スタートアップ、パブリックアフェアーズ、終活やケア領域まで多様なテーマに跨って活躍している。

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