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ダンスが内気な自分を開放してくれた。からだと向き合い、さまざまなジャンルを踊りこなす高校生ダンサー【花・16歳】

ダンスが内気な自分を開放してくれた。からだと向き合い、さまざまなジャンルを踊りこなす高校生ダンサー【花・16歳】

「気になる10代名鑑」の1181人目は、花さん(16)。3歳のバレエからダンサー人生が始まり、友人の誘いでヒップホップダンスもスタートさせ、さまざまなジャンルのダンスに身を捧げています。「ダンスを踊っているときは、違う自分になれるんです」と話す花さんに、印象的だった出来事や、今後の展望を聞いてみました。

花の活動を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

ダンサーをめざして、高校の舞踊科や部活、外部のスタジオで踊っています。

3歳のときに、母に連れられてクラシックバレエを始めて、小1でモダンバレエに移りました。そして小6でストリートダンスに出会って。いまは感情を乗せて踊るR&Bや感情系のジャンルにも挑戦中です。

特に力を入れているのは、自分のからだと向き合うこと。学校の授業で骨格や筋肉、呼吸について学ぶ機会があって。いままでからだは自分が動かすものだと思っていたけれど、からだがわたしを動かしてくれる感覚を知ったんです。

バレエで培った特有のシルエットを、ヒップホップでは崩していかないといけないのが難しく、まだまだ課題ですね。でも、フィリピンがルーツにあるからか、『音の取り方がみんなとちがって面白い』って言ってもらえることもあって、自分にしかできない動きを探しながらがんばっています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?

小6のとき、元気な友だちに『ヒップホップが流行ってるからいっしょにやろうよ!』って誘われたことでした。それまでずっとバレエの世界にいたので、初めてダンスを見たときは『こんな動かし方があるんだ!』って、とにかく衝撃で、どんどんのめり込んでいきました。

実は、高校進学を考えるとき、ダンスは外部でがんばろうかなって迷っていた時期もあったんです。でも高校の文化祭を見て、『仲間と一緒に作品を作るのって、なんてかっこいいんだろう』って感動して。

実際に学校の部活でも踊り始めてからは、自分たちでいちから振り付けを考えるのも楽しくて。アルバイトではダンス講師も少しやっていて、中学生向けのワークショップで教える側を経験することもあるんです。そんな踊るだけじゃないダンスの奥深さにも気づかされる毎日です」

Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?

ダンスは、わたしの性格を180度変えてくれました。家では素のままおちゃらけていたけど、外では否定されるのが怖い大人しい子だったんです。もともと両親が共働きで学童にいることが多く、そこではひとりで本を読んでいることが多いぐらいでした。

そんなとき、ダンスの先生が『ダンスを踊っているときは違うはなちゃんになれるんだよ。もっと自分を出していいんだよ』って言ってくれて。その言葉を聞いて、『ダンスならバレないかも』って思いきって明るい自分を出せたんです。

ダンスの影響のおかげで、学校でも自分の意見をはっきり言えるようになったし、友だちも増えて相手の表現もリスペクトできるようになった。わたしにとってダンスは、本当の自分をさらけ出せる大切な場所です」

Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

「都内のレッスンに行くと、自分と同じぐらいかそれ以下の年齢なのに、驚くほど上手な子がたくさんいます。そんな環境で、ひとと自分を比べてしまいがちで。特にダンスバトルに出たときは、自分の実力がはっきり形になって出るので、怖かったです。

中3のときに勇気を出して地元のバトルに出てみて、結果は2位で。そこからは1位になれなかった悔しさでいっぱいでした。でも、最近は『落ち込んでいる暇があったら、上手な子から技術を吸収してやる!』ってマインドを切り替えるようにしています。

音の取りかたや、表情の作りかた。自分とは違う視点を持っている友だちと話して、『そこ、そんなふうに考えてるんだ!』って発見できるから、やっぱり友だちの存在って大事だなって思います」

Q5. 将来の展望は?

「将来は、絶対にダンスに関わる仕事がしたいです。

自分がプレイヤーとして踊るのが4割、ミュージックビデオなどの振り付けを作るのが4割、そして教えることが2割がいまの理想です。いつか日本最大級のダンスイベント『GKKJ』のような大きなステージにも立ってみたいです!それに、大好きな椎名林檎さんのMVのような、独特の世界観がある演出に携わるのが目標です。

わたしはダンスで自分を表現できるようになって、人生がすごく楽しくなりました。だからこそ、今度はわたしが『こういう表現もあるんだよ』って誰かに伝えたい。わたしのダンスを見て元気になってもらえたら、それがいちばんの幸せです」

花のプロフィール

年齢:16歳
出身:神奈川県横須賀市
所属:神奈川総合高校 舞台芸術科、GACHACK
趣味:ダンス、本を読む
特技:ダンス
大切にしている言葉:大胆不敵

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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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