
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、プラスチックごみ削減に繋がる給水キャンペーンについてご紹介します。
暮らしに浸透しつつあるマイボトル
サステナブル思考や節約など、幅広い理由から持ち歩く人が増えたマイボトル。味の素AGF株式会社が2023年10月におこなった、マイボトルに関するWEB調査(N=10,000、20代~70代を対象)では、55%が「ほとんど毎日マイボトルを使用している」と回答しています。割合としては、女性が58%、男性が42%だそうです。
その他にも、サーモス株式会社の、全国の小・中・高生の保護者1,321名を対象とした調査では、69%が「子どもが学校や部活へ、マイボトルを毎日持参している」という結果に。またこの調査では、持参率がコロナ後にさらに高くなったこともわかっています。

給水するとプラごみ削減につながるキャンペーン
現在、マイボトルを持ち歩く人が増えたことを、よりサステナブルなアクションに繋げる取り組みもおこなわれています。そのひとつが、「海をきれいにする給水キャンペーン」です。このキャンペーンは、一般社団法人Social Innovation Japan、waterdrop®、PocketSeed、Second Life の4団体が協力し、2025年9月20日(土)〜11月20日(木)まで実施しています。
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参加方法はとてもシンプルで、一般社団法人Social Innovation Japanが運営する無料給水プラットフォーム「mymizu」を活用し、マイボトルに給水したことを記録します。すると、そのたびに海からペットボトル10本分(約200g)のプラスチックが回収されるのです。回収したごみのデータは、PocketSeed がブロックチェーン技術で証明書を発行し透明性を保証します。

ちなみに、プラスチックごみの回収はSecond Life がタイの海でおこなうのですが、「なぜ国内ではないの?」と疑問をもった方もいるのではないでしょうか。これには理由があって、プラスチックごみは国境を越えて流れつくため発生量が多い場所で取り組むことが大切なのだそう。「より効果的に回収・削減するために」という点を考えての選定なのです。
目標は50,000回の給水!ペットボトル約50万本分の回収を目指す
今回のキャンペーンでは、50,000回の給水記録を目標に掲げています。この数字は、達成すると合計10トン、ペットボトル約50万本分のプラスチックを回収することになります。本記事を執筆している10月19日時点で、公式サイトには83,220本のペットボトルを回収した、と公表されていました。残り1か月の間に、どれだけ増えるのか注目したいですね。

マイボトル+キャンペーン参加で、さらなる地球環境の改善に繋げよう
「海をきれいにする給水キャンペーン」の参加は、さらなるプラスチックごみの削減が期待できます。給水したことをアプリに記録するだけ、という手軽さも挑戦へのハードルを下げてくれるのではないでしょうか。まだキャンペーン最終日である11月20日(木)まで日数がありますので、気になる方は参加を検討してみてください。
Reference:
味の素AGF調べ 2023年10月マイボトル実態WEB調査
サーモス株式会社『コロナ禍以降の小・中・高生におけるマイボトル利用動向調査』
海をきれいにする給水キャンペーン|一般社団法人Social Innovation Japan
Text:Yuki Tsuruda






