Teen's Snapshots

心に食らうダンスがしたい。全力パフォーマンスが魅力の高校生ダンサー【etsu・18歳】

心に食らうダンスがしたい。全力パフォーマンスが魅力の高校生ダンサー【etsu・18歳】

「気になる10代名鑑」の1121人目は、etsuさん(18)。幼稚園のころに出会ったエアロビからダンスの世界へ踏み出し、いまは高校で専門的にスキルを伸ばしながら、日々踊っています。「夢は強烈に心に残るプロダンサーです」と語るetsuさんに印象的だった出来事や、未来の展望について聞きました。

etsuの活動を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

自分だけにしかできない、心に残るプロダンサーをめざして、10年以上ダンス漬けの毎日を送っています。いまは、高校で出会った、型に縛られずに即興で踊るフリースタイルのジャンルに、力を入れていきたいと思っています。

ダンスに出会ったのは、幼稚園のときですね。近所の大好きなお姉さんがエアロビクスダンスを習っていると聞いて、『わたしもやりたい!』と思ったんです。そのままエアロビから始めて、小学校4年生からは、自分の軸になっているヒップホップを始めました。ほかにも、ジャズやバレエなどいろいろなジャンルに挑戦してきました。

日々の景色や、レッスンを受けて感じた反省を書き留めているダンスノートがあって。もっと上手くなりたいという一心で、そこに書いた課題や『できなくて悔しい!』といった当時の感情を振り返って、ダンスにも生かしています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?

「かなそう(神奈川総合高校)の舞台芸術科に進学したことは大きいです。自由な校風に惹かれていて元から視野に入れていたんですけど、文化祭で見た舞台芸術科の先輩方のパフォーマンスがとても素敵で、これが決め手になりました。

高校の授業では、実技を通して、初めてインプロビゼーション(即興)に触れました。振り付けのあるダンスをやってきたので、『自由に気持ちの赴くままに動いてみよう』というのは、はじめは戸惑いも恥ずかしさもあって。でも、いざやってみると『何をやってもいい、自分の中から生まれた表現になれば何でもいい』という環境がすごく楽しかったんです!そこから、自分の内面ともっと向き合って、正直に表現しようという気持ちも生まれました」

Q3. 印象的だった出来事は?

中学2年生の時に挑戦したジャズの選抜チームでの経験です。ダンススクールで応募があり、当時やっていたダンスとジャンルは違いましたがダメ元で受けてみたら、選抜してもらえたんです。でもチームに加わると、やっぱり自分がいちばん下手で、とにかく悔しかったです……。周りに一生懸命追いつこう、いちばん上手くなろうとするうちに、からだの使い方もよくわかってきて、スキルも上げられました。

それに、選抜チームでのコンテストはグループ活動でした。求められているのは、個人のトガりのダンスではなくて『全員でより良いパフォーマンスができるか』。例えば、キレ良く振り向くか、ゆっくり顔を残して振り向くか、そのニュアンスひとつをとっても、受ける全体の印象はまったく違いますよね。こういった振り付けの細かい修正の話し合いやそれを揃える練習などを通して協調性が身につきました。そして、もっと上を目指してプロになりたいと決めた、大事な思い出になりました」

 

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Q4. 最近始めたことはなんですか?

表に立つ人間として、プロデュースの力もいっしょに高めていきたいと思うようになりました。それで、進路としては、服飾の大学に進むことも考え始めました。わたしはファッションが大好きで、その日のコンセプトに合わせてコーディネートを組むのが楽しみなんですよね。

それに、同じ作品でも衣装の袖を変えたことで、動きが綺麗に見えるようになったのか、賞が取れるようになったということもあったんですよ!ファッションは全体の完成度を高める上で大事な要素だし、パフォーマンスの見え方にも影響があるんだなと思いました。大学で洋服のプロデュースを学ぶことは、どう魅力的に自分や世界観を表現できるかにつながるんじゃないかなと思うんです」

Q5. 今後の展望は?

将来の夢は、ダンサーになることです。いまは、振り付けを作るコレオグラファーと、ステージに立つダンサーの両方をこなす人が多い時代なので、ゆくゆくはわたしもどちらもできる人になりたいとは思います。だけど、『もっと心に食らってほしい、ちゃんと見てほしい』そんな気持ちでステージに立ちたいという思いがいまは強いです。

大勢の観客がいなくてもいい。ショーケースや、挑戦を考えているフリースタイルバトルなど、たったひとりでもそのひとの脳裏に焼き付いたり、心に響いたりするパフォーマンスをしたいと思っています。そんなダンサーになるためにも、全力で踊りまくって、もっともっとダンスが上手くなりたいです」

etsuのプロフィール

年齢:18歳
出身:神奈川県寒川町
所属:神奈川県立神奈川総合高等学校舞台芸術科
趣味:オシャレすること、古着屋巡り、食べること
特技:踊ること
大切にしている言葉:変幻自在

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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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