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絶対に死ぬまでに見てほしいアフリカの絶景!Hao in UGANDA #16【Steenz Abroad】

絶対に死ぬまでに見てほしいアフリカの絶景!Hao in UGANDA #16【Steenz Abroad】

今回の”Hao in UGANDA”は、私が今まで見てきてみなさんにも訪れてほしいアフリカの絶景をご紹介します。

まずアフリカの絶景というと欠かせないのは「天空の王国」と呼ばれるレソト王国。南アフリカの中に位置し、標高が1400m以上の山が国土のほとんどを占める山の上の王国です。

「世界の美しい山」というとスイスなどヨーロッパを思い浮かべる方も多くいらっしゃると思いますが、レソト王国では雪の降る山とロバ、石造りの家というアフリカにしかない山景色を堪能することができます。

レソトは小さな国なので、「絶景を見にいく」必要はなく、ただ歩いているだけでもどこを見ても絶景が広がっています。

「地球上にこんなにも美しい場所があったのか」と圧倒されるほど美しいにも関わらず、あまり知られていないため観光客はわずか。おかげで国自体が観光地化されておらず、現地の人々の伝統的で素朴な暮らしを見ることができます。

タイムスリップしたような経験といえば、エジプトの孤立したシワオアシスです。シワオアシスはリビア国境の近くに位置し、ベルベル語を話すスーダン人が住んでいます。

12世紀に建てられたシャリ・ガディと知られる古代の要塞は、塩湖の塩と泥レンガとヤシの丸太でできており、1926年まで人が住んでいました。この要塞から見るシワオアシスの全体像は、泥レンガの家々とナツメヤシやオリーブの木に囲まれ、いかにも「北アフリカの景色」という感じ。

カイロのマーケットを歩いているときの賑やかでしつこい人々とは異なり、スローな雰囲気のあるシワオアシスでは時間の感覚を失ってしまいます。レストランやカフェも泥レンガで建設された場所ばかりで、カーペットなどの装飾もエジプトらしい柄ばかり。コンクリートの建物や大量生産された商品など、現代的な人工物をほとんど目にしません。

神殿や要塞といった歴史的な場所のほかに、塩湖やナツメヤシといった自然もオアシスでしか感じられない独特な雰囲気。アフリカの中でも、より異国情緒あふれる街歩きも含めて、全てがここでしかできない体験です。シワオアシスにいた時間は夢を見ているかのような日々で、いつかシワオアシスを再訪するためだけにでもエジプトに行きたいと考えています。

最後に私が住むウガンダ。西部に位置するキソロ県はアフリカの大自然を満喫したい方にはうってつけの場所です。キソロ県は山脈に囲まれているため、外に出ると森の住人になったような感覚になります。ウガンダ国境内に3つの大きな火山があり、湖と島、ゴリラが有名な国立公園まで、あらゆる自然が詰まっています。

火山のハイキングでは、竹林と湿原を通った先にクレーター湖や熱帯雨林といった自然や、ゴリラやカモシカといった野生動物を見られる可能性もあります。

キソロ県に住む主要民族は1900年頃にルワンダから移住したルフンビラ族で、ルワンダで話されている言語に近いルフンビラ語を話します。また、少数民族のバトワ族は、狩猟と採集を中心とした独特の文化をもち、自然とのつながりを祝う儀式を催します。

キソロ県では自然がもつ多様な顔を同時に味わうことができるため、都市から離れてリフレッシュしたい方におすすめです。

 

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私はこれまでにアフリカを旅していて「生きていて良かった」と思うほどの絶景に出会ったことが何度かあります。日本だと「絶景ポイント」のように美しい景色はメディアに取り上げられ観光地化されていることが多いですが、アフリカの絶景の特徴はふとしたところに絶景が広がっており、そこに現地の人の暮らしがあるということ。自然の恵みを生活に取り入れ自然と共存していく現地の人々の暮らしがあるからこそ、守られてきた絶景なのだと思います。

References:

BBC「Nine things about Lesotho – the country ‘nobody has ever heard of’」
UNIVERSITY of WARWICK「Sanctuary of Zeus Amun at Siwa, Egypt」
ICONIC AFRICA SAFARIS「Exploring the Culture & People of Kisoro District」

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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