
世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、各国の紅葉の移り変わりを追跡できるシステムについてご紹介します。
ゆっくりと秋へ移行中。気になる紅葉・黄葉の見頃は?
まだまだ日中の暑さが厳しいものの、朝晩に涼しさを感じられるようになってきた10月。ゆっくりと季節が秋へと移り変わっています。なかには、紅葉を楽しみに待っている方もいるかもしれません。しかし、どうやら今年の紅葉シーズンはもう少し先になりそうです。
日本気象株式会社が発表した「2025年第1回 紅葉・黄葉見頃予想」によると、今秋の国内の紅葉・黄葉は、暑さの影響もあり見頃が平年並みか、平年より遅くなる見込みだそう。ちなみに、札幌や長野などの一部地域では、平年より10日以上遅れる可能性もあると述べています。猛暑の影響が、このような面にも出ているのです。
北欧・スイスの紅葉事情
つづいては、世界の紅葉・黄葉事情に目を向けてみましょう。例えば、北欧の国・スイス。自然豊かで樹木の種類も多いスイスでは、毎年美しい紅葉と黄葉が見られます。スイス観光局は、この紅葉・黄葉がもっとも鮮やかになる時期と場所を追跡できるように、「Foliage map」をパートナー企業である「SWICA」と作成しました。
このシステムは、スイス全土の紅葉状況と予測を確認でき、情報は9月初旬から11月中旬まで週2回更新。紅葉と黄葉の予測には前年のデータに加えて、スイス国営放送・天気予報SRFMeteoチームの専門家たちのデータ・知識が反映されています。木々の色の移り変わりを最大限楽しめるだけでなく、紅葉を目的に訪れる旅行客が計画を立てるときに役立っているそうです。
ちなみに、今年のスイスでは、ヴォー州やヌーシャテル州で9月29日までに今年最初の紅葉が見られる予定だそうです。
世界の紅葉マップを見てみよう
紅葉に関するシステムは、スイス以外の国でも作成されていています。
アメリカの紅葉に特化したWebサイト「Explore Fall」では、アメリカ本土48州の紅葉の色づきを予測しているのだそう。その他にもカナダ・ケベック州政府公式観光サイトでは、ケベック州の木々の変化を追えるマップが公開されています。
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さらに、NASAの「Earth Observatory」には「Fall Colors」というコンテンツがあり、宇宙から見た世界の紅葉写真などを見られます。宇宙視点での紅葉は、なかなか目にする機会がないと思いますので、気になる方は覗いてみてください。
今年は日本以外の紅葉にも注目!
残暑の影響もあり、日本で紅葉を見られるのはまだまだ先になりそうです。今の時期は、各国が公開している紅葉マップを眺めて楽しむのも良いかもしれません。この機会に、ぜひとも日本と異なる木々の色合いを堪能してみてください。
Reference:
Foliage map|Switzerland Tourism
Switzerland’s interactive foliage map reveals where to see the country’s peak autumn colours|euronews
Collection-Fall Colors|The Earth Observatory
Say Bonjour to fall|bonjour Quebec
Text:Yuki Tsuruda