Teen's Snapshots

タモリやみうらじゅんみたいな「文化人」を目指して。パンクを体現するグラフィティアーティスト【JOETARO・19歳】

タモリやみうらじゅんみたいな「文化人」を目指して。パンクを体現するグラフィティアーティスト【JOETARO・19歳】

「気になる10代名鑑」の1106人目は、JOETAROさん(19)グラフィティアーティストの傍ら、モデル、DJなど幅広く活動しています。中学2年生のときに観た『トレインスポッティング』に大きく影響を受けたというJOETAROさんに、活動の中で印象的だった仲間との出会いや将来の展望について聞いてみました。

JOETAROを知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力をいれている活動は? 

クレヨン、マジックペンによるパンクとグラフィティをテーマにした作品を作っています好きなアーティストの音楽を聞いたときや映画を見たときに降ってきたインスピレーションを、そのまま絵に起こしていて。なので、下書きをしないのが、ぼくの作品の特徴です。

昨年の11月に始動したばかりのDOGOというバンドでは、演奏ではなくアートワーク担当として、ジャケットやグッズのデザインなどを手がけています。

音楽はブルースやパンク、ジャズなどいろんなジャンルを折り混ぜていて。普段からメンバーとは仲が良いのですが、彼らの、いざステージに立つと演奏モードに切り替わる姿がかっこよくて。ぼくはアートワークという方法で、みんなと同じようにエネルギーを注げている時間が、すごく好きです」

 

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Q2.自身のクリエイティブに影響を与えたものは?

「昔から絵を描くのが好きで、ダイソーで買ったスケッチブックに、セガの看板キャラクターであるソニックをひたすら模写していて。そこからフォントにも興味を持つようになって、ドリームキャストのゲーム『JET SET RADIO』に登場するグラフィティを真似て描いていました。あとは、幼少期を米軍基地の近くで過ごしていて、アメリカや西洋のカルチャーに触れる機会も多かったと思います。

中学2年生のときには、ダニー・ボイル監督の映画『トレインスポッティング』に出会い、クラブカルチャーやダンスミュージックに強く影響を受けました。

特に印象的だったのは、主人公がクラブに向かうときの音楽と、フロアで人々が踊るシーンです。当時はまだクラブに入ることはできませんでしたが、入口の前を通っては、その空気を感じていましたね(笑)。

あとは、両親がベーシストとシンガーだったこともあり、音楽やカルチャーはずっと身近な存在でしたね」

Q3.活動する中で、印象的だった出会いは?

DOGOのボーカル・横山タケマロとの出会いは、自分の創作の幅を大きく広げてくれました。彼の表現の軸は音楽ですが、自分のグラフィティとの相性がとても良くて、いまの画風にも大きな影響を与えてくれています。

彼がInstagramで僕の作品を見つけて声をかけてくれたことをきっかけに、一気に意気投合して、いっしょにバンドをしようと誘ってくれました。『このアーティストを聴いてみたら?』と新しい音楽を教えてくれたり、音の聴き方そのものを教わったり。音楽の理解が深まることで、自分の作品にも変化が生まれた気がします。

また彼が『ルッキズム』というタイトルを、シルクスクリーンで印刷したCDを作成したときも、ぼくがそこで流すビデオを作ったこともあります。準備をする時間がまるで文化祭のようで楽しくて。これからもいっしょに活動していけると確信した瞬間でした」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?

今年の6月に、三軒茶屋で初めての個展『sonatine.zip(MOMA)』に挑戦しました。3日間の展示だったんですが、最高の時間でしたね。タケマロや高校時代の友人が手伝ってくれて、仲間といっしょに作った作品もたくさんの人に買ってもらいました。

来てくれた友人たちは『いつもインスタで見てる作品の原画ってこんな感じなんだ!』と興味を持ってくれて、すごく嬉しかったです。当日はライブペイントもして、その日に感じたことをそのまま絵に残しました。

普段からDOGOのライブに来てくれる人が絵やグッズを買ってくれただけじゃなく、ふらっと立ち寄ってくれた人たちにも『めっちゃいいですね』と声をかけてもらって。自分の表現が誰かに届いていると実感がわいた3日間でした」

Q5. 将来の展望は?

次に目指しているのは、第2回目の個展です。1回目はカジュアルな空間で開催したので、次はもう少しかっちりした展示に挑戦したいと思っています。

本格的なホワイトキューブのような会場を借りて、壁一面に作品を展示したり、目玉となる作品を置いたりして、空間全体で表現するような展示にしたいですね。将来的にはギャラリーでの展示にも挑戦したいです。

長期的な目標としては、半年に一度は個展を開けるくらいのペースで、自分の活動を広げていきたいです。最近はモデルやDJとしての活動も始めていて、表現の幅が少しずつ広がってきました。最終的には、タモリさんやみうらじゅんさんのように、すごいんだけど何をやっている人なのか一言では言えないような、カルチャー全体を横断する文化人になれたらと思っています

JOETAROのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都羽村市
所属:DOGO、ギザドド、 smrtkdz、 ambitious covers、 AIDs
趣味・特技:散歩、空手

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Photo:Nanako Araie
Text:Rinna Koike

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