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アフリカの人に日本の印象を聞いてみた!Hao in UGANDA #14【Steenz Abroad】

アフリカの人に日本の印象を聞いてみた!Hao in UGANDA #14【Steenz Abroad】

今回の”Hao in UGANDA”では、アフリカの人々に日本の印象を聞いてみました。

ウガンダに住んでいる私は普段、街行く人に「ニーハオ」「チャイニーズ」と声をかけられることが多くあります。10年前のアフリカでは、日本人のビジネスマンが多く、日本人を見ると「こんにちは」と挨拶されていましたが、近年は中国人のビジネスマンがあまりに多く、アジア人を見ると「ニーハオ」と挨拶されるともよく言われています。それでも20回に1度ほどは「こんにちは」や「ジャパニーズ!」と挨拶されることもあり嬉しくなります。

新しく人に出会うときも中国人と思われていることが多く、私が日本出身であることを伝えると多様な反応をされます。多くの反応は「発展した国」「アニメの国だね」などと良い印象ですが、中には「日本は中国のどこに位置しているの?」や「中国語を教えてよ!」などと東アジアの国々はひとくくりにして考えられていることもあるようです。

アフリカの人々が抱く日本像

そこで、今回はアフリカに住む友人に「日本と日本人について知っていることはある?」と聞いてみました。

まずは、ウガンダ人のFalcom。彼の叔父は日本で大手自動車メーカーで5年間働いていて、日本の暮らしについて聞いたことがあるそう。日本は教育などの面でアフリカを支援していて、日本人はよく働くと言います。また、日本には薬草などオーガニックな医療や医薬品があり、ウガンダにも近いところがあると教えてくれました。

続いてスーダン出身のAdhel Dark Empress。日本というとアニメが1番に思い浮かぶようです。ネットフリックスで日本のアニメを見ていて、ネオンで輝く都市も見てみたいそう。また、健康に気をつかっていてスキンケアも発達しており、お年寄りが公園で運動しているなんていう印象もあるようです。

また、妹がBTSのファンで以前に若者がK-POPアイドルになるドキュメンタリーを見たことで、東アジアに注目が集まっていると思うと言います。K-POPアイドルの練習生のトレーニングやダンスレッスン、筋トレは非常に大変そうでアジア人は勤勉そうという印象にもつながっていると言います。

続いてスーダン出身のYara。日本というと思い浮かべるのはやはり発達したテクノロジー。日本人は謙虚で学業や仕事で努力をする印象で、常に若く見え、年を取らないと言います。スーダンで何度か日本人にあったことはありますが、ウガンダでは日本人に会ったことがないと教えてくれました。

日本で起きている社会問題を何か知っているかと聞いてみると、公共交通機関での痴漢といったハラスメントについて聞いたことがあると言います。

最後にウガンダ出身のDani。日本の都市は発展しているが、自然がとても美しく山でハイキングをしてみたいと言います。また、以前海外に渡航した際に、展示されていた盆栽を見て魅了されたと教えてくれました。どんなに小さくても樹齢200年の盆栽もあるとは驚き。それから、もちろん寿司や酒が美味しく、日本食は大好きだと言います。

今回の取材を通して分かったのは、日本の文化に全く触れたことがない人は「日本は東アジアに位置する島国」という基礎的な情報はもとより、日本という国があることすら知らないこともあるようです。一方で、日本の映画やアニメを見たことがある人は日本のことをよく理解していて、とくにアニメを見ている人の中には日本語の挨拶やフレーズを覚えている人もいるようでした。

それにしても、今回の取材でここまで日本のことを知ってくれている人がいるとは驚きでした。多くの地域で日本人は少なく、学校でも日本について勉強する機会もほとんどないアフリカで、アニメなどの文化がどれだけ日本の存在感を高めるために重要なのかを認識させられる機会となりました。

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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