
「気になる10代名鑑」の1074人目は、長谷川航之輔さん(17)。アメリカ・シアトルでの留学経験をきっかけにはじめた留学の魅力発信活動をしています。留学という選択によって、海外大学を目指せるようになったという長谷川さんに、活動のきっかけや、今後の目標について聞いてみました。
長谷川航之輔を知る5つの質問
Q1.いま、力を入れていることは?
「イベント登壇や留学体験の執筆を通じて、留学の魅力を伝えています。
ぼくは、『留学は人生を変える』と信じています。同年代の学生を対象にした留学イベントで、ゲストスピーカーとして留学の魅力を伝えたことがあって。そのとき、実際に留学してみようと決意してくれたひとがいたときは本当に嬉しかったですね。
多くの人の留学に対する不安を取り除くことができるように、発信を続ける傍ら、起業にも関心があって。
いまは教育系企業でインターンしながら、目標である『希望を与える実業家』になるべく、事業の立ち上げにも取り組んでいます。
あとは、『いろんな人に会ってきた!』という企画を自分のSNSでやっていて。SNSで繋がっているひとに片っ端から会ってみて、日々学びを得ているんです」
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Q2.活動を始めたきっかけは?
「中学3年生のとき、実は危うく併設の高等学校に内部進学もできないかもしれないくらいに成績がピンチで……。
日本の学校教育からしばし逃れてみたい。そんな思いでアメリカ・シアトルに留学してみて、言葉通り人生が変わったんです。
シアトルの学校では、日本のような中学校、高校のシステムとは違い、学年ごとに固定の授業を取るのではなく、関心がある授業をすぐ取れる仕組みで。ビジネスのような実践的な授業も取ることができて、暗記科目ではない“生きた知識”を得られたんです。
この留学経験が、サバイバルを生き抜くような人間力を育てくれたと思っていて、シドニー大学のConditional Offer of Admission(条件付き合格)にもつなげることができました」
Q3.活動で大切にしていることは?
「誰に対しても、熱意をもって率直に想いを伝えることを大切にしています。
中学生の頃から日本のヒップホップが大好きで。ヒップホップのリリックって、その人自身にしか出せない心の叫びで、嘘をついていないんです。その影響もあって、何か自分が行動する時にも、Hip-Hopの考え方は自然と行動規範になっている気がします。
とくに留学の魅力発信活動では、相手の目線に立ち相手のニーズに沿って、自分が話すべきことを判断しながらも、熱意とフレッシュさを出せているかは、気をつけるようにしています」
Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?
「自分と同じように、学校教育に馴染めないひとを笑顔にしたいです。
留学、総合型選抜、実戦型学習など、学生が咲くことができる場所を探す方法はたくさんあると思っていて。それらを活用することで、学生一人ひとりが行動につなげていけば、人生って、いくらでも好転させることができる。
『置かれた場所で咲きなさい』という言葉がありますが、置かれた場所じゃなくても、自分で場所を選び取ることができると思って。実際に留学で人生を変えた自分だからこそ、『選んだ場所で咲きなさい』というメッセージを、多くのひとに伝えたいです」
Q5.将来の展望は?
「『希望を与える実業家』になる目標を達成したいです。
そのために、やっぱり教育の軸にこだわりを持ち続けたいですね。学校教育も、次第に学業の成績だけではなくて、突出したスキルとか熱意を評価してもらえるようになってきていると思っていて。
自力で自分自身の咲くことのできる場所を見つけ出すことができる人を育てて、日本の人材、ひいては国力の底上げができたらいいなと思っています。
それが、自分の目指す『希望を与える実業家』の姿なんです」
長谷川航之輔のプロフィール
年齢:17歳
出身地:東京都世田谷区
所属:Taylors College Sydney・Rockesta Inc.
趣味:ヒップホップ、プロ野球
特技:コミュニケーション、問題解決
大切にしている言葉:”A leader is a dealer in hope.”(ナポレオン・ボナパルトの言葉)、全部上手くいく(漫画『キングダム』桓騎の言葉)
長谷川航之輔のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Taishi Murakami