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地元川崎の浸水被害で目の当たりにした「地域のつながり」。防災と地域活性化をテーマに活動する高校生【じゅん・17歳】

地元川崎の浸水被害で目の当たりにした「地域のつながり」。防災と地域活性化をテーマに活動する高校生【じゅん・17歳】

気になる10代名鑑」の1086人目は、じゅんさん(17)。「地域のつながり」を軸に、災害に強いコミュニティづくりに取り組んでいます。防災普及学生団体で活動しながら、行政からのアプローチに可能性を見出し、自身も将来は政治家として防災を進めたいと語るじゅんさんに、そのきっかけや将来の展望について伺いました。

じゅんを知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

学生団体『Genkai』や『NewColumbus』に所属しながら、イベントや小中学校での防災体験を行ったり、地域活性化に関連する政策提言を行ったり、地域離れを改善するための鎌倉市のフリーペーパー『かまのわ新聞』を発行したりしています

災害に強い街づくりを全国で実現するために、どのようにしたら『地域のつながり』を構築できるのか、という思いがあって。おもに制度や仕組みの観点から活動しています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

2019年の台風により、自宅周辺が内水氾濫の被害を受けたんです。

その時に、地域の人たちが力を合わせて黙々と復旧作業に当たっている姿を見て。それを見たときに、『火事場の馬鹿力』だけではない、『地域のつながり』を感じたんです。

普段のイベントや飲み会の交流で培った深いつながりがあるからこそ、『あそこにはこんな人がいる』『何かあったときには駆けつけるよ!』みたいな、お互いの深い理解が災害時に役立つのかなと思いました」

Q3. 活動にあたってのファーストアクションは?

高校1年生の時、先生に勧められた『鎌倉の社会課題を、ものづくりで解決する』というプログラムに参加しました。鎌倉の災害について調べてみたら、南海トラフが発生した場合、約14分で最大8mの津波が来るとわかって。それで、防災をテーマにチームで探究活動をおこないました。

災害発生後、避難所での生活や将来への不安から、運動不足によるエコノミークラス症候群や寝たきりになってしまう人が多いことも課題にあがりました。そこで、避難所で運動とコミュニケーションを促すことができるプロダクトを作成したんです。自分の運動量を、設置されたLEDの色で示すことで、運動不足解消とお互いの声かけが生まれる仕組みです。

この経験を経て、防災普及活動に取り組む学生団体『Genkai』への参加も決めたんです」

 

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Q4. 活動する中で、印象的だった出会いは?

防災普及学生団体『Genkai』前代表の橋本玄さんとの出会いです。

まだ高校生だったにもかかわらず、能登半島地震発生時には『先遣隊』として能登に入り、支援物資の大きな偏りや、避難所での運動不足による体調不良が多い現状について、現場で目の当たりにしたことを語ってくれて。年が近い身近なひとが語ってくれたこともそうですが、高校生がここまで熱く語っているということは、それほど避難所の状態は問題なのではないかと強く感じたんです」

Q5. 将来の展望は?

直近だと、地域活性化をしたいという人を、地域全体で応援するコミュニティを地元川崎に作りたいと考えています。川崎は東京で働く人のベッドタウンなどと言われがちですが、『みんなで川崎を盛り上げよう』という空気を醸成していける団体をつくりたいですね。

将来は、行政の職員や政治家として、防災対策を進めたいです。日本全国で見ても防災対策は必要不可欠だなと感じていて。受験が終わったら、川崎の市議会議員に地元の防災対策の現状や要望など、色々話をしに行きたいですね」

じゅんのプロフィール

年齢:17歳
出身地:川崎市中原区
所属:公文国際学園高等部、防災普及学生団体Genkai、国民民主党学生部、学生団体NewColumbus、かまのわ新聞、生徒団体One-Eighty、若者団体カワリープアクト
趣味:阪神タイガーズの応援、美味しいカフェラテの比率を探すこと
特技:課題を見つけること、アイデアを出すこと、安倍晋三さんのモノマネをしているサンドウィッチマン伊達のモノマネをすること
大切にしている言葉:やるかやらないかだったら、めっちゃやる

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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa

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