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ウガンダのコーヒー農園で1週間暮らしてみた! Hao in UGANDA#13【Steenz Abroad】

ウガンダのコーヒー農園で1週間暮らしてみた! Hao in UGANDA#13【Steenz Abroad】

今回の”Hao in UGANDA”は、ウガンダのコーヒー農園で1週間暮らしてみました。

普段、私はカンパラではめまぐるしい日々を過ごしているのですが、たまには村でゆっくりしたい時が訪れるものです。そこで、先月、カンパラから4時間ほどの、友人が経営するオーガニックコーヒー農園に1週間滞在させてもらいました。今回はそこで過ごしたとある1日を紹介します。

まず、朝は7時起き。早朝からニワトリと鳥の鳴き声があまりにも大きく、すぐに目が覚めました。顔を洗ったらコーヒーと食パンを食べて作業着に着替えます。

この日、私はコーヒー豆を摘む作業をしました。実は収穫される時点では、コーヒー豆はコーヒーチェリーと呼ばれ、赤いって知っていましたか?

コーヒー豆は標高や太陽に当たる場所、土壌などによって、品質が異なります。さらに同じ木や同じ枝でも熟しているコーヒーチェリーや未熟なコーヒーチェリーもあるので、一粒ずつ目で確認して摘むのです。とても大変な作業です。

その間、農家さんはコーヒー豆の木を蝕む害虫を素手で1匹ずつ除去していました。コーヒー豆の木が何百本とあるのに、この地味な作業を毎日繰り返すなんて、オーガニック農家はものすごい努力をしているのですね。

作業がひと段落したら、帰り道に庭にあるアボカドやバナナ、グアバを昼食用に収穫しました。

10時に食材の買い出しに行きます。野菜が売っている場所までは徒歩1時間! お茶畑や森林に囲まれた道をひたすらまっすぐ歩き続けます。大量の食材を抱えて往復で2時間も坂を上り下りするのはもはや運動!

ここで売られている野菜もオーガニック野菜ばかりで、見た目は不揃いですが、可愛いミニピーマンを発見してラッキー!

12時に家に戻り、ブタの餌やり。

それから昼食作り。私はこの日、トマトスープを作りましたが、農家さんは普段、豆とポショ(とうもろこしの粉を練ったウガンダの主食)を食べることが多いみたい。この村で飲料水と生活用水は雨水なので、外から雨水をバケツで何度も運んで料理するのはひと苦労。

主食のさつまいもを茹でている間に、雨水でシャワーを浴びました。

15時に昼食を終え、農家さんはすでに作業に戻っていましたが、私は洗濯物があったので、庭で手洗いで洗濯をし始めました。

洗濯物を干し終えたら作業に戻るはずが、雨が降ってきてしまいました。
雨が止んだのは17時。もう夕方になってしまったので、今日の作業は諦めて夕焼けを楽しみました。

村の生活というと、街まで出ないとレストランやバー、娯楽などはなく、暇を持て余しそうな印象もあります。しかし、実際、農家さんは毎日6〜8時間の作業に加えて、洗濯機や炊飯器などのない環境で行う料理や家事だけで毎日4時間ほどかかります。そのためあっという間に1日が過ぎ去ります。

それに、コーヒーを育てるのは気候にも大きく影響され、オーガニックコーヒーとなればより一層苦労するもの。それでも、ウガンダのコーヒー豆の生産量は世界第7位!アフリカではエチオピアに続き第2位を誇ります。

今回はコーヒー1杯にどれだけ農家さんの時間と努力がつまっているかのか実感し、美味しいコーヒーをいただけるありがたみを痛感する、そんな経験になりました。

References:
GLOBAL NOTE「世界のコーヒー豆 生産量 国別ランキング・推移」

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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