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意外と知らない、コスメの正しい捨て方。「化粧品ロス」に向き合おう【Steenz Breaking News】

意外と知らない、コスメの正しい捨て方。「化粧品ロス」に向き合おう【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、NPO法人ビューファによる「化粧品の正しい捨て方マニュアル」をご紹介します。

「化粧品ロス」が世界的な課題に

デパコスなどの高級なものから100円均一で気軽に買えるものまで、わたしたちの身近にあるコスメ。一方で、生産過程での廃棄や、消費者が使いきれずに捨てるものなどの「化粧品ロス」は、世界的な課題となっています。

消費者であるわたしたちにできることは、まず最後まで使い切る、買う前にトライアル用の商品で試すといった捨てない工夫です。そして手放す際には、フリマサイトへの出品や、最近では使いかけのコスメを買い取ってもらえるサービスもあるようです。残量や使用期限に余裕がなければ、泣く泣く捨てることになりますが、正しく分別して捨てることが環境負荷の軽減につながります。とはいえ、コスメは形も素材もさまざま。自治体のゴミの捨て方一覧を見ても、迷うことも多いはず。

そんなときに役立つのが、化粧品ロスに取り組むNPO法人ビューファがまとめた「化粧品の正しい捨て方マニュアル」です。今回はその内容の一部をご紹介していきます。

一度はチェックしておこう!「化粧品の正しい捨て方マニュアル」


まずはスキンケア編。化粧水や乳液、セラムなどは、中身を新聞紙や古布、キッチンペーパーなどに吸わせる必要があります。ボールやバケツなどの容器にビニール袋をセットし、その中に吸わせる新聞紙などを入れ、液体を流し込みます。吸わせ終えたらビニール袋の口を縛り、可燃ごみで捨てます。

残ったボトルやポンプ容器などは、リサイクルマークの有無をチェック。ついていれば、洗ってマーク通りの分類を行って捨てましょう。

肌に合わないわけではないけれど「シーズンがオフになってしまった」というような理由であれば、ボディケアに使ってみるのも有効な活用方法です。ぜひ、無駄にせず使い切ってくださいね。

日焼け止め、下地、リキッドファンデーションなどもさまざまな容器タイプがありますが、基本は化粧水や乳液と同様です。紙や布に吸わせた中身は可燃に、容器はラベル通りに分別します。では、パウダータイプのファンデーションやアイシャドウなどはどう捨てたらいいでしょうか。

中身が残っている場合は、粉類を紙などに出して、包んで可燃ごみにします。パッケージについては、プラマークがついているかどうか、そして鏡つきであるかどうかで対応が変わってきます。プラマークがある場合は、鏡の有無に関わらずきれいに拭き取ってプラ容器に分類します。プラマークがない鏡つきの容器は自治体の鏡の捨て方で捨てます。プラマークも鏡もない場合は、可燃ごみもしくは不燃ごみで、自治体のルールに則って捨ててください。

マスカラやリキッドアイライナーは中身をきれいに取り出すのが難しいため、容器は可燃ごみにするのが良いでしょう。口紅やリップグロスについても、中身が出せる物は紙などに吸わせる捨て方をします。


捨て方がわかりにくいのがマニキュアですが、他の液体の化粧品同様に、中身は布や紙に染み込ませ、ビニール袋やチャック付きの袋などに入れてから、可燃ごみにします。その後、瓶は不燃ごみに、蓋は分類に則って捨てましょう。

マニキュアは引火性が高い液体です。作業は火気の無い場所でおこないましょう。また、ゴミを出す日までは火の気のない場所で保管します。匂いもするので、密封することをお忘れなく。

瓶の中で固まってしまったマニキュアは、ドラッグストア等で販売されている薄め液を利用すると、また使えるようになります。また、混色したり、重ね塗りしたりすると意外な色になって、使い切ることができる場合も。捨てる前に工夫して、最後まで使ってみてくださいね。

まずは使い切る努力。正しい捨て方で最後まで気持ちよく

いろいろな装飾が施され、置いておくだけでも気分が上がってくる化粧品たち。まずは工夫して使い切る努力をすることが第一ですが、動画をチェックして、正しい捨て方で環境に優しいコスメライフを送りましょう!

Reference:
特定非営利活動法人ビューファ Sustainable Beauty

Text:Itsuki Tanaka

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Itsuki Tanaka

ライター

フリーランスのライター。食、農、環境領域 /博物館好き/コーヒー、アイス、チョコも好き。

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