
「気になる10代名鑑」の1062人目は、mikuaさん(17)。高校でヘアメイクを学びながら、見る人の感性を刺激する作品づくりを続けています。近未来的なスタイルや個性を融合させて、世界を舞台に活躍したいと話すmikuaさんに、活動をはじめたきっかけや活動で大切にしているテーマなどあれこれ聞いてみました。
mikuaを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「バンタンデザイン研究所高等部で、ヘアメイクの技術と表現力を深く学びながら、日々自分らしいスタイルの確立に取り組んでいます。
わたしにとってのヘアメイクは、表情や雰囲気を変えてくれる単なる技術ではありません。ただ美しく整えるだけではなく、感情や空気感、世界観を伝えられるような、少し個性的でクリエイティブな表現に魅力を感じています。
作品づくりの際は、モデルを選ぶ段階から表現したいテーマや世界観に合った雰囲気を持つ人を探して、その人自身の魅力を最大限に引き出せるように意識しています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「幼い頃から、細かい作業が好きでよく絵を描いていて、ものづくりに夢中だったんです。特に、年長の頃から中学3年生まで続けていたダンスの経験も大きな影響を与えてくれました。
なかでも、ヒップホップに出会ったことで、自分らしさを大切にする感覚が育ったんじゃないかなって思っていて。メイクも“表現の一部”として、自然と取り入れるようになっていったんです。
中学生のときに進路を考える中で、ヘアメイクは自分の感性や世界観を自由に表現できるだけでなく、メイクをする人自身の魅力を引き出せる仕事だなって気づいて。地元は長野なんですが、『高校生のうちからヘアメイクを本格的に学べる学校がある』と知って、思いきって上京を決意しました」
Q3.活動にあたってのファーストアクションは?
「自分の好きな世界観に合うヘアメイクを、自分の手で再現してみることでした。雑誌やSNSを見ながら、好きな雰囲気やスタイルをひたすら研究し、イメージボードやスケッチを描いたり、写真・映像を参考にしてヘアアレンジやメイクの練習を重ねたりしていました。
試行錯誤を繰り返しながら、自分の感性を少しずつ形にしていく中で、『表現するってこんなに楽しいんだ』と実感して。ますます、本格的に学びたいという気持ちが強くなっていきました。
この過程は、自分がどんな世界観やテイストに惹かれるのかを知る大きなきっかけにもなったと思います」
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Q4.どんなことをテーマに活動を行っていますか?
「ただきれいに仕上げることではなく、“アート”として心に残る表現です。
作品づくりでは、『意味がわからないけど気になる』と思わせるような、少し不思議で挑戦的な表現を大切にしていて。最近は、近未来的なイメージにも惹かれています。
自分の中にある『なんで?』『これって面白い!』という純粋な疑問や興味を、作品を通じて見る人と共有できたら嬉しいです」
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Q5. 将来の展望は?
「世界で活躍するヘアメイクアーティストになることです。国内外のファッションの場や雑誌を通して、多くの人に影響を与えられる存在になりたいと思っています!
ただ流行を追うのではなく、個性的で奇抜なスタイルを取り入れ、ファッションとメイクが融合するような、新しい世界観を生み出したいです。美しさって、ひとつのかたちに決められるものではなく、感情や世界観、個性によって無限に広がっていくものだと思うんです。だからこそ、見る人の心に残るようなヘアメイクを通して、『こうじゃなきゃいけない』という固定観念にとらわれず、自由な表現の価値を発信していきたいです。
大きな夢ではありますが、一歩ずつ、技術と感性の両方を磨き続けながら、着実にその夢に近づいていきたいと考えています」
mikuaのプロフィール
年齢:17歳
出身地:長野県箕輪町
所属:バンタンデザイン研究所 高等部ヘアメイク科
趣味:爆買い
特技:ショッピング
大切にしている言葉:ありがとう
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Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto