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デジタルの時代に手紙がウケている?日本とフランスの「手紙を書けるカフェ」に注目!【Steenz Breaking News】

デジタルの時代に手紙がウケている?日本とフランスの「手紙を書けるカフェ」に注目!【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、フランスと日本の手紙を書けるカフェについてご紹介します。

デジタル疲れで「手紙」に再び注目が集まっている

メールやLINEの普及により、どんなに遠くに住んでいる人でも、素早く連絡がとれるようになった現代。効率や利便性などの側面では、とても良い変化だと言えるでしょう。

しかし、昨今は、そうしたデジタルでのコミュニケーションに対して疲れを感じる人も増えているそう。そのため、ジャーナリングや手紙など、「時間をかけて自分の考えや思いを紙に書く行為」が注目されています。

加えて、近年の文房具ブームもあり、Z世代やミレニアル世代を中心にアナログ体験を求める人々も増加中とのこと。こうした流れによって、いま、手紙への需要が世界で高まってきています。

手紙を書くカフェ「Café Pli」が昨年パリにオープン

2024年7月、パリ11区のフォーブール・デュ・タンプル通り38番地に、ヨーロッパ初となるコンセプトのカフェがオープンしました。「Café Pli」と名づけられたこのお店のポイントは、カフェで飲み物を楽しみながら、手紙を書けること。店内には封筒やポストカード、ステッカー、シーリングワックスなど、さまざまな文房具が用意されています。その文房具を使用して、未来の自分または誰かに宛てた手紙を書けるのです。投函する日も「1年後」「5年後」「20年後」と選ぶことができ、書いた手紙をカフェのスタッフに預けると、指定の投函日にスタッフが対応してくれる仕組みとなっています。

 

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ちなみに、用意されているカードや封筒はすべてフランス製で、それらを作る職人や産業の支援にもつながるそうです。気になる体験料はというと、例えば、好きなポストカード1枚、封筒1枚、ステッカー3枚、シーリングワックス、フランス国内配送、1年間保管、お好きなドリンク1杯、筆記用具一式で、料金は15ユーロ(日本円:2,588円)です(2025年7月時点)。「興味はあるけれど、現地へは行けない……」という方は、オンラインのプランもあるようです。

日本にも未来の自分へ手紙を送れる喫茶店がある!

実は、日本にも手紙を書けるカフェが存在します。そのひとつが、東京・蔵前にある、一年後の自分に手紙を書ける喫茶店「封灯」です。

このカフェで提供されている手紙を書けるメニュー「TOMOSHIBI LETTER」では、「少し立ち止まって気持ちを整えたい時」や「やりたいことを探している時」など、さまざまシーンからいまの自分にぴったりの内容を選べます。メニューを頼むと、選んだシーンに合わせたエッセイが掲載されているウェルカムカードや、手紙用のポストカード、封筒、ドリンクパックなどがテーブルに運ばれてきます。なかでも注目したいのが、自分が選んだシーンに合わせた質問が書かれているリフレクションカードです。きっと、質問に目を通し考える時間は、自分と向き合うきっかけになるでしょう。そのほかにも多様なメニューがありますので、気になる方はホームページを覗いてみてください。

■封灯HP
https://jiyucho.tokyo/pages/futo

もっと気軽に手紙を書いてみよう

デジタル化が進み、手軽かつスピーディーに連絡をとれるようになった現代。テンポよく連絡をとれるのは便利ですが、ときには待つ楽しさも味わえる手紙を活用してみてはいかがでしょうか。手書きの文字には、デジタルにはない温かみもあります。文字のクセや筆圧から、より強くその人の思いを感じられることもあるでしょう。もっと気軽に、未来の自分や大切な人への思いを綴ってみてくださいね。

 

Reference:

The Rise Of Stationerycore: Why A Digital Generation Is Falling In Love With Analogue| Forbes
Send a letter to yourself in 2045: The quiet charm of Paris’s time-travelling café|euronews
Nos tarifs pour écrire|Café Pli 
7 bonnes raisons d’écrire à un proche au Café Pli| Café Pli
Le concept|Café Pli
S’écrire une lettre en ligne|Café Pli 

Text:Yuki Tsuruda

 

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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