Steenz Breaking News

食生活からサファリの動物、社会問題まで。アフリカのリアルを知れるYouTubeチャンネルをご紹介!

食生活からサファリの動物、社会問題まで。アフリカのリアルを知れるYouTubeチャンネルをご紹介!

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、アフリカの生活や文化、社会問題などを伝えるアフリカ発のYouTubeチャンネルをご紹介します。

アフリカ発のYouTubeチャンネルに注目!

みなさんは、アフリカに関するYouTubeを視聴したことはあるでしょうか。実はスマートフォンの普及とともに、ライフスタイルから旅行、食べ物、美容、コメディ、ドキュメンタリーまで、様々なコンテンツをつくるアフリカ出身のインフルエンサーが増加しています。今回はその中でも、ウガンダ在住の筆者が「新たな学びや発見があるYouTubeアカウント」をピックアップしてご紹介します。

社会問題を当事者の「リアル」な声で届ける

ケニア人ジャーナリストのLynn Ngugiは社会問題や政治に焦点を当て、社会変革を求めるプラットフォームをつくっています。

彼女のYouTubeチャンネルには「お金のために外国人と結婚したケニア人女性」や「夫を刑務所に送った女性」などのインタビュー動画があり、成功と失敗を経験した人々の人生の教訓を伝えています。

 

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Lynn Ngugiは父親が母親に家庭内暴力を振るう様子を間近で見ていた経験があり、両親の離婚後は、母親のもとで経済的な苦労を重ねてきました。そのため、彼女は人々の声を代弁して世界に発信すること、そして社会問題を解決することに強い情熱をもっており、BBCの「100人の最も影響力のある女性」(2021年)にも選ばれています。

少数民族が作る料理に好奇心が止まらない?!

「kimberley」は、ケニアのある村から、食べ物に特化したコンテンツを配信しているYouTubeチャンネルです。調理器具や調理方法、食べ方まで、村民の「リアルな食生活」をそのまま映しており、日本では見たことがないような料理も出てくる新鮮な映像ばかりです。

牧畜民のトゥルカナ族が鮮やかな民族衣装を着ながら料理をする姿や、村の人々がひとつのお皿から手で食べ物を食べる姿は、みなさんのアフリカへの好奇心を高めてくれることでしょう。

現代社会のプレッシャーから抜け出し田舎暮らしをする若者の物語

ケニア人女性のラベンダーが、ケニアの田舎のスローライフを動画に収めているYouTubeチャンネル「Countryside Lifer」。大学院を卒業後はエンジニアとしてキャリアを描く予定だった25歳の彼女が、「良い仕事に就き、お金を稼ぐべき」というケニアの現代的なプレッシャーから抜け出し、真の心の豊かさを求めて田舎に住むことを決意した物語です。

 

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自然に囲まれた家に住むラベンダー。彼女が制作する「庭で育てた野菜で料理」や「1日をどう過ごすのか」といった動画は、見ていてあたたかい気持ちになること間違いないでしょう。

Z世代の彼女の声は、わたしたちにも響く部分があると思います。

世界の文化と歴史を発信するナイジェリア人の旅行系YouTuber

映画制作を専門的に学んだTayo Ainaは、アフリカを中心に世界を旅行しながら、美しい映像とともに様々な国や民族について発信しています。

 

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「ナイジェリアの奴隷貿易」や「アフリカの少数民族を訪れる」といった学校では学べない歴史や文化を含んだコンテンツも多く、1本の動画を視聴するだけでも、アフリカの新しい部分を学べることでしょう。「ナイジェリアのパスポートを所持していること」が原因で他国からビザを拒否されたり、不当に逮捕されたりと、旅行者として不条理にぶつかることも正直に発信しています。

どの動物を見られるかは運次第!

アフリカのサファリで生きる野生動物をライブカメラで観察することができるYouTubeチャンネル「Africam」。川や池など野生動物が多く集まるホットスポットにカメラを設置してあるため、野生動物が水を飲みにくるときや捕食の瞬間を視聴できることも。

 

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Africamは自然環境や動物に関する研究と教育を通して、野生動物の保護にも努めています。アフリカに行かなくてもライブカメラで野生動物を観察できるとは、現代のテクノロジーならではのチャンネルです。

アフリカならではのYouTubeチャンネルに注目!

気になるチャンネルは見つかったでしょうか。日本にいるとアフリカに触れる機会は少ないですが、YouTubeはどの大陸ともつながれるプラットフォームです。アフリカに住む人々の声を実際に聞くことができるので、みなさんもぜひ、この機会に視聴してみてはいかがでしょうか。

Text:Hao Kanayama

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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