
「気になる10代名鑑」の1051人目は、栗原逢輝さん(16)。中学生のときから本格的な映像制作を始め、MV撮影や配信サポート、ライブ撮影など幅広い現場を経験しています。将来はドキュメンタリーのようなひとの生き方に深く関わる映像を手がけたいと語る栗原さんに、活動の原点となったとあるミュージカルや、将来の展望について詳しく話を聞きました。
栗原逢輝を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「MVの撮影、ライブでのアーティストの撮影、配信の手伝いなど、映像関係の仕事を幅広くやっています。はじめて仕事を受けたのは中学2年生のときで、区議会議員のひとの個人チャンネルと、YouTubeの映像を制作しました。
ほしかった機材も買い揃えられたこともあり、最近では企業を相手に映像制作のお仕事をすることも増えてきたんです。高校3年生になったら受験勉強もしなきゃいけないので、いまのうちにできるだけたくさんの現場を経験しておきたいと思っていて。仕事の幅を広げながら、いろいろな映像のかたちを学んでいるところです」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学生のときに入った部活動です。他の学校でいうところの、放送委員会と文化祭実行委員会が合体したような部活で、本格的な機材がそろっていたので、クオリティの高いの映像制作ができる環境でした。
学校自体も、生徒主体で行事を運営するスタイルで、所属していた部活が学校のすべての行事企画や撮影を担当していたんです。最初はたまたま入った部活だったけど、特殊な環境のおかげで映像制作をもっと深くやってみたい、仕事にしてみたいと思えるようになりました」
Q3.活動にあたってのファーストアクションは?
「現場に出ることです。所属する部活動には、プロのテレビの現場で活躍している外部コーチがいて。そのひとに言われた『映像の世界に来たいなら、早くに現場に出たほうがいい』という言葉が背中を押してくれたんです。それを聞いてからは、映像の仕事がしたいと周囲に伝えたり、技術を磨いたりして、少しでも早く現場に入れるように努力しました。
中学生のうちから現場に入ると、落ち込むようなことを言われることもありました。でも、『このひとは越えられない』と思えるような、尊敬できるひとと現場で会えることもあって。自分の目標が高まって成長していく楽しさもあり、映像の仕事で生きていきたいと、より強く思うようになりました」
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Q4.どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「『鳥肌が立つくらい感動するものを作ること』がテーマです。小学校2年生のとき、母といっしょにミュージカル『レ・ミゼラブル』を観に行って、そのときに感じた鳥肌が今でも印象に残っていて。ひとを感動させる演出に触れて、身体が咄嗟に反応するくらいの衝撃を受けたんです。
その体験が、のちのち映像でもひとに感動してもらいたいと思うようになったきっかけになったと思います。感動には、ひとの人生を変える力があると思うし、自分も誰かにとってそういう存在になれたらと思っています」
Q5. 将来の展望は?
「映像といっても幅広いジャンルがあるので、映画の世界かテレビか、監督や演出家なのか、それともカメラマンのような技術者なのか、進む方向をまだ悩んでいます。いまのところは、大学入学後に友人と起業をして、いろんな経験を積んだ後に、どのような映像の分野に進むかを決めるつもりです。特に、誰かの人生に入り込んで、そのひとの価値観を映像で伝えるようなドキュメンタリー作品には、力を入れて取り組んでいきたいと思っています。
映像業界に大きな革新を起こしたいというよりは、感性の合う仲間と好きなものを作って、楽しく生きていたくて。大人になっても好きなことをして生きるのが目標なので、いまはその夢に向かって、やりたい仕事に全力で向き合っていきます!」
栗原逢輝のプロフィール
年齢:16歳
出身地:東京都
所属:郁文館高等学校
趣味:写真/映像、野球観戦
特技:カメラ、編集
大切にしている言葉:「生きねば。」(『風立ちぬ』のコピー)
栗原逢輝のSNS
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【自己紹介2024秋Ver.】
学校内外で映像やってる高校生です!
最初に触ったカメラはSony Z1Jのため、業務用デジの方が慣れてたり…。
部活の影響で始めた映像ですが、両親に借金してFX3を購入し、最近ではお仕事もいただき、一人前目指して努力中です!
よろしくお願いします! pic.twitter.com/7ALlvbXI46— アーク (@ark0118_omf) September 5, 2024
Photo:Nanako Araie
Text:Mizuki Maeda