
「気になる10代名鑑」の1052人目は、ぜきおさん(19)。パソコン1台を携えて、精力的に作曲活動をおこなう大学生です。将来は自作曲で自分だけの世界観を表現したいと熱く語るぜきおさんに、作曲における工夫や将来の展望について、詳しく聞いてみました。
ぜきおを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「パソコン1台で、色々なジャンルの曲づくりに挑戦しています。
高校生のときは、演劇で使うBGMや劇中歌を作ったり、有志団体を立ち上げて発表したりしていました。高校を卒業したいまは、他にもいろんな音楽活動ができないか模索しています。
さらに、アーティストのライブに足を運んで、インプットする時間も大切にしていて。ライブに行くと、演者さんやスタッフさんが一丸となって作る世界観、初めて触れる曲の素晴らしさなどを感じます。場所やひとに触れる時間が本当に大好きで、自分の作曲活動にもいい刺激になっています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学生の頃にしばらく学校に行っていなかった時期があり、そのときに表現手段として、身近にあった簡易的な作曲アプリで音を組み立てていました。そこから、作曲にのめり込むようになったんです。
もともと自己表現や歌が好きで。作曲は自分が歌うための手段のひとつでもあります。
大学に入ってからは作曲活動が難航していますが、自分ができる範囲で少しずつ活動を続けています」
Q3. 活動にあたってのファーストアクションは?
「高校入学後、すぐクラスメイトに曲を聴いてもらったんです。本当は何人かの友だちだけに聴いてもらうつもりだったのですが、この様子を見ていた担任の先生が『みんなにも聴いてもらおうよ!』とスピーカーを持ってきてくれました。
曲を聴いたクラスメイトからの拍手喝采と褒め言葉に、すごく自信をもらえましたね」
Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?
「曲ごとに表現したい世界があって、それを実現するためにどうしたらよいか考えながら作曲していて。曲づくりを続けているうちに作曲を依頼されることが増えたのですが、依頼されて作る曲を作るときは、『こういう景色が似合うんじゃないか』など相手の世界観を想像しながらしつつ、自分にできる精一杯を尽すようにしています。
例えば高校のときに作った『海賊の仕事』という曲は、演劇用に依頼された曲だったので、『演者がノリやすいように4つ打ちで』『表拍にすることで海賊の主張の強い印象を与える』ことなどを意識してみました。
依頼者から、『まさにこの世界観だよ!』と言ってもらえたときは、思わずガッツポーズをするくらい嬉しかったですね」
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Q5. 将来の展望は?
「直近の目標は、サブスクで自分の曲を配信することです。
いまは『SoundCloud』というプラットフォームでしか自作曲を配信していないので、より身近なサブスクを通して、多くのひとに1度でいいから自分の曲を聴いてもらいたいですね。
将来はアーティストとして、演劇っぽい一挙一動を表現した音や視覚など、わたしのやりたいことを取りいれた表現活動をしていきたいです。そのために、音楽だけでなく、自分らしい衣装や届け方もこれから模索していこうと思っています。
もちろん、アーティストとして活躍しているひとを見て焦ることもありますが、曲づくりや勉強などいまできることを続けていきます」
ぜきおのプロフィール
年齢:19歳
出身地:神奈川県川崎市
趣味:音楽分析、コミュニケーションを磨くこと、味噌汁を飲むこと
特技:メモ、タイピング、勉強をエンジョイすること
大切にしている言葉:「できることをやる、できないことは無理にやらない」
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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa