
「気になる10代名鑑」の989人目は、谷 昊埜 さん(18)。教育格差をなくすべく、AIによる教育のパーソナライズを構想しています。高校では国会議員を招いてイベントを開催したこともある谷さんに、行動力の原点や今後の展望について聞いてみました。
谷 昊埜さんを知る5つの質問
Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?
「教育格差の解消に向けた構想に力を入れています。
AIを活用し学びを最適化する提供することで、地域を問わず誰もが質の高い教育を受けられる仕組みを構築したいと考えています。また、学業だけではなく、生徒が自己理解を深められるようなAI活用の構想も進めています」
Q2.活動を始めたきっかけは?
「高校1年生の時、『ものことイノベーション』という活動に参加し、自分たちで地域の課題を探して解決策を考える中で、“正解がないことに挑む面白さ”を初めて体感しました。
特に大きな転機だったのは、通っていた高校で主催したイベントの運営です。国会議員をゲストに迎えた大きなイベントだったのですが、準備を進める中でのあらゆる困難を、『やるかやらないか』という精神で乗り越えました。
これは、幼い頃から習っていたスキーで、コーチから学んだ『できるかどうかではなく“やるかやらないか”』という精神が原点にあったからだと思います。これをきっかけに、より自信と行動力が増したと思っています」
Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「『ミライ選挙』というイベントを高校3年生の冬に主催したことです。
ゲストを招いているのにも関わらず、2週間を切っているのに。参加登録者を15人しか集めることができていなくて……このままではマズい……と、京都市内を足で回って企業から協賛を得たり、通っていた高校や近隣地域で積極的に広報活動したりと、とにかく動きました。最終的には270人まで参加者を増やすことができて。この経験から、『自分が動かなければひとも動いてはくれない』ということを強く実感して、大きな学びとなりましたね」
Q4.活動するうえで、大切にしていることは?
「ひととのつながりです。
どんなプロジェクトでもひとりでできることは限られています。だからこそ、常に仲間や周囲の人々と協力し合い、それぞれの強みを生かし合うことで、大きな成果を生み出せると考えていて。たとえ、意見や考えが異なるひとであっても、積極的に対話を重ねることで、より多角的な視野を持つよう心がけています」
Q5.今後の展望は?
「生成AIを活用し、自分自身の深層にある興味や関心を掘り起こすことができる『アスラボ』というプロジェクトを進めたいと考えています。
また、教育格差をなくすことだけではなく、社会に対して積極的に働きかけて変えていく意識を持った若者を増やす取り組みも行っていきたいです。自分が模索しながらも新しいことに挑戦し続けることで、同世代の仲間にも刺激を与えていければと思います」
谷 昊埜のプロフィール
年齢:18歳
出身地:京都府京都市
所属:慶應義塾大学総合政策学部、学生団体ミラコエ代表、日本若者協議会、CELL、株式会社KanpAI AI Ops
趣味:スキー、けん玉
特技:組織運営
大切にしている言葉:反省はするけど後悔はしない。できるか出来ないかじゃなくてやるかやらないか。
谷 昊埜のSNS
以前ミライ選挙を開催して、色んな大人からバッシングされた経験から、若い人達には同じように悲しんで欲しくない。
そんな思いで、Note記事を書きました。
頑張る人を支え合う社会へ💪
是非読んでいただけると幸いです✨https://t.co/zVtRhWW2ud
— こうや|ミラコエ代表|組織運営|SFC25 (@Koyach777) May 6, 2025
Photo:Nanako Araie
Text:Taisei Sawamura