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原点はSFの世界。アニメやライブのオープニングも手がける新進気鋭のCGクリエイター【山本優馬・19歳】

原点はSFの世界。アニメやライブのオープニングも手がける新進気鋭のCGクリエイター【山本優馬・19歳】

「気になる10代名鑑」の977人目は、山本優馬さん(19)。中学生のころからCG制作をはじめた山本さんは、多摩美術大学に通う傍ら、企業やアーティストからの依頼を受け、3D映像作品を数多く手がけています。原点は幼い頃見ていたガンダムだと話す山本さんに、制作活動を始めたきっかけやこだわりについて、詳しく聞いてみました。

山本優馬を知る5つの質問

Q1.プロフィールを教えてください。

CGの技術を用いた映像作品の制作をしています。おもにフルCGの映像作品を制作していますが、実写合成を用いた作品や、実写の映像、写真も趣味でやっています。現在ではアニメの一部シーンの担当やライブのオープニング映像制作の依頼を受けていて、さまざまな作品に携わっています。

最近は、映像のなかの音を作ることにも挑戦しはじめました。全く違う技術やセンスが必要で難しいですが、とても楽しいです。これまでにつくった作品を一覧にまとめたホームページも完成したので、見てもらえると嬉しいです」

Q2.活動を始めたきっかけは?

「きっかけになったのは、中学3年生のときです。新型コロナウイルスの影響で休校になって、時間が有り余っていた時期でした。SNSで見かけたCG作品をきっかけに、Blenderという無料の制作ソフトの存在を知って。『暇だしちょっとやってみるか』くらいの気持ちではじめました。

ただ、家にもともとあったパソコンが古すぎて、最新バージョンのBlenderが動かなくて。スペック面でかなり苦労しましたね(笑)。でも、CGをつくる過程は本当に面白くて、どんどんのめり込んでいきました」

Q3.印象的だった出来事は?

高校1年生の冬に、投稿した作品がバズって、Xで約5万いいねがついたことです。このときまでは趣味の範囲で制作していて、完成した作品をSNSにアップしていたんですが、これをきっかけに仕事の依頼が徐々に増えていって、いまに至るという感じですね。

仕事を受けはじめたころは、自分の技術と求められているものとの乖離が大きく苦労しました。趣味として制作していた時期は、どうしても苦手だなと思うことは無意識に避けていた節がありましたが、仕事はそうはいかない。周りのクリエイターの技巧もすごいし、自分の全力を懸けた作品を出しても、相手から全然ダメですって言われちゃうこともあって。

ただ、レベルの高い環境に身を置くことができるようになったので、成長にもつながりました」

Q4.自身のクリエイティブに影響を与えたものは?

小さいころ、父といっしょに見ていたガンダムが原点だと思います。小学生のときからプラモデルをつくったり、ガンダムの絵を描いたりしていました。

他にも、SF映画やアニメを見せてもらったり鈴鹿サーキットに連れて行ってもらったりしたことが、ロボットや車に対する興味につながったので、やっぱり父の影響は大きいです。CG制作も、自分でガンダムをつくって動かせたら面白いだろうな、と思って始めたので、活動の原動力ですね。

いまでも映画を制作の参考にすることがあります。作品づくりでこだわるポイントのひとつがカメラワークで。映像に臨場感を与えるために、どの画角からどんなスピード感の演出をするかという点にすごく凝っているのですが、好きな映画のひとつである『STAR WARS』から学んでいる部分はすごく大きいです」

Q5.将来の展望は?

いまは大学と仕事を両立しつつSFの短編をつくりたいと考えていますが、将来的には自分のスタジオをつくって、大勢で作品を制作してみたいです。携わるひとが増えれば、それだけ可能性が広がると思うので。

これからも、ワクワクドキドキ感を感じてもらえるような作品を作っていきたいです。映画やアニメのラストシーンでロボットが戦う姿って、かっこいいし、すごく盛り上がるじゃないですか。だから、どうすればそういう映像をつくれるかということを常に考えています。僕自身、映画やアニメを観て少し元気になったり、やる気や原動力を与えてもらったりしたので、自分もそんな作品を通して、ひとへ元気を与えたいと思います」

山本優馬のプロフィール

年齢:19歳
出身:京都府
所属:多摩美術大学
趣味:美味しいご飯を食べる
特技:口笛
大切にしている言葉:有言実行

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Photo:Nanako Araie
Text: Yuzuki Nishikawa

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